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家に行きます
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とりあえず落ち着くんだ。見慣れない美少年がいたとしても。でも美しさが森の中だとさらに際立っていて少しこわい……。
と、とりあえず刺激しないように離れよう。おれは警戒しながら後退しようとして───
バッシャーン!!!
───川に落ちた。
つ、冷たっ!!一瞬何が起こったか理解出来なかったが、そういえば後ろは川だったなぁ…なんてぼんやり水で全身濡れた自分の体を見ながら思ってたら、
「大丈夫ですか?」
目の前には心配そうな美少年が、遠慮がちに右手を差し出しながら立っていた。
「あ、ああ。多分大丈………ッ!?」
差し出された手をかりつつ立ち上がろうとした途端、右足首に激痛が走った。力を入れられず立つことができない。
「もしかして、足首をくじかれたんですか?」
「そうみたいだ。落ちたときに捻ったのかな」
捻挫だろうか?
「とりあえず川から出ましょう。そのままでは寒いですし風邪をひいてしまいます!それに手当てもしないと!ぼくが引き上げるので、手をつかんでください」
「ありがとう、助かる」
おれは素直に彼の手を掴み何とか川岸へあがった。だんだん痛みが酷くなってる気がする。捻挫なんて久しぶりにしたなぁ……小学生のとき以来か?
「とりあえずぼくの家に来て下さい。着替えなどもサイズが合うかは分かりませんが一応ありますし、手当てする道具もありますので!あ、ぼくの名前はリドと言います」
「すまん、よろしく頼む。おれの名前は八神烈だ。烈と呼んでくれ。……迷惑をかけてすまないな」
「いえ、気にしないでください!」
そう言ってリドはにっこりと笑った。
と、とりあえず刺激しないように離れよう。おれは警戒しながら後退しようとして───
バッシャーン!!!
───川に落ちた。
つ、冷たっ!!一瞬何が起こったか理解出来なかったが、そういえば後ろは川だったなぁ…なんてぼんやり水で全身濡れた自分の体を見ながら思ってたら、
「大丈夫ですか?」
目の前には心配そうな美少年が、遠慮がちに右手を差し出しながら立っていた。
「あ、ああ。多分大丈………ッ!?」
差し出された手をかりつつ立ち上がろうとした途端、右足首に激痛が走った。力を入れられず立つことができない。
「もしかして、足首をくじかれたんですか?」
「そうみたいだ。落ちたときに捻ったのかな」
捻挫だろうか?
「とりあえず川から出ましょう。そのままでは寒いですし風邪をひいてしまいます!それに手当てもしないと!ぼくが引き上げるので、手をつかんでください」
「ありがとう、助かる」
おれは素直に彼の手を掴み何とか川岸へあがった。だんだん痛みが酷くなってる気がする。捻挫なんて久しぶりにしたなぁ……小学生のとき以来か?
「とりあえずぼくの家に来て下さい。着替えなどもサイズが合うかは分かりませんが一応ありますし、手当てする道具もありますので!あ、ぼくの名前はリドと言います」
「すまん、よろしく頼む。おれの名前は八神烈だ。烈と呼んでくれ。……迷惑をかけてすまないな」
「いえ、気にしないでください!」
そう言ってリドはにっこりと笑った。
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