3 / 11
正体を知ります
しおりを挟む
『やっぱり声聞こえてるみたい』
『どうする?姿みせる?』
『もう見せても良いと思うー』
『じゃあ、カウントするから皆で一斉に見せよ~。いくよ~!3・2・1♪』
ボンっ!!!!!
破裂音とともに現れたのは……4人の小さな子どもだった。6歳くらいだろうか?
それぞれ、赤・青・緑・黄の膝上のサスペンダー付きズボンを履いていて、上は白い半袖。そして髪の毛はズボンと同じ色をしている。
「こど……も?」
何でこんなところに子どもがいるんだ!?子どもたちだけで森に入らせるのは危険じゃないのか?
『やっぱり見えてるみたいだね』
『そうみたい』
『久しぶりだー』
『見える人間と会うのは~』
彼らはヒソヒソと何か囁きあっている。
「あの、君たちはどうしてこんなところにいるの?お父さんとお母さんはどうしたの?」
『ボクたちは、親はいないよ』
『ここにずっと住んでる』
『精霊なのー』
『お兄ちゃんはいったい誰なの~?ここで何してるの~?』
………ん!?せいれい?精霊!!
おおお!!!凄い!精霊って実在するんだな!!!!よくゲームだと精霊やら聖獣やら出てくるけど、まさか本当に会えるとは思ってなかった。そりゃ会えるもんなら会ってみたかったけど、流石にいないと思ってたし。世界は広いな………。
あーそっか!精霊はなんか勝手に生まれてくるイメージがあるから、親はいないと言われても納得だ。
不思議なことは、全て《精霊だから》で解決できそうだな。
ーーあっ、そうだった。自己紹介しなければ!
「俺は八神 烈。死んだと思ったらここにいて、今は川を見つけようとここら辺を歩いていたんだが、川が全然見つからなくてな……。少し休憩をしてたところだったんだよ。君たちは?」
『お兄ちゃん名前あるんだ!』
『ボクたちは名前なんてないよ』
『ボクたちは久しぶりに人間を見つけたから、気になってついてきただけー』
『あとね川はもっと東のほうだよ~』
おおう、名前ないのか……。
思い返すと、ゲームでも名前ついてる精霊はあんまり見たことなかったしな。でも実際名前がないといろいろと不便そうだけど、どうしてるんだろう?
「君たちは、名前が無くて不便じゃないの?名前が欲しいとか思わないのか?」
『そうだね』
『ちょっと不便なときはあるよ』
『でもずっと一緒にいるしー』
『慣れちゃった~!』
あ、そうなのか。慣れって凄いな!!……と思ってたら、また何かこそこそ話している。すこししたら話が終わったみたいで、くるりとこちらを向いて、キラキラした目を向けてきた。
『どうする?姿みせる?』
『もう見せても良いと思うー』
『じゃあ、カウントするから皆で一斉に見せよ~。いくよ~!3・2・1♪』
ボンっ!!!!!
破裂音とともに現れたのは……4人の小さな子どもだった。6歳くらいだろうか?
それぞれ、赤・青・緑・黄の膝上のサスペンダー付きズボンを履いていて、上は白い半袖。そして髪の毛はズボンと同じ色をしている。
「こど……も?」
何でこんなところに子どもがいるんだ!?子どもたちだけで森に入らせるのは危険じゃないのか?
『やっぱり見えてるみたいだね』
『そうみたい』
『久しぶりだー』
『見える人間と会うのは~』
彼らはヒソヒソと何か囁きあっている。
「あの、君たちはどうしてこんなところにいるの?お父さんとお母さんはどうしたの?」
『ボクたちは、親はいないよ』
『ここにずっと住んでる』
『精霊なのー』
『お兄ちゃんはいったい誰なの~?ここで何してるの~?』
………ん!?せいれい?精霊!!
おおお!!!凄い!精霊って実在するんだな!!!!よくゲームだと精霊やら聖獣やら出てくるけど、まさか本当に会えるとは思ってなかった。そりゃ会えるもんなら会ってみたかったけど、流石にいないと思ってたし。世界は広いな………。
あーそっか!精霊はなんか勝手に生まれてくるイメージがあるから、親はいないと言われても納得だ。
不思議なことは、全て《精霊だから》で解決できそうだな。
ーーあっ、そうだった。自己紹介しなければ!
「俺は八神 烈。死んだと思ったらここにいて、今は川を見つけようとここら辺を歩いていたんだが、川が全然見つからなくてな……。少し休憩をしてたところだったんだよ。君たちは?」
『お兄ちゃん名前あるんだ!』
『ボクたちは名前なんてないよ』
『ボクたちは久しぶりに人間を見つけたから、気になってついてきただけー』
『あとね川はもっと東のほうだよ~』
おおう、名前ないのか……。
思い返すと、ゲームでも名前ついてる精霊はあんまり見たことなかったしな。でも実際名前がないといろいろと不便そうだけど、どうしてるんだろう?
「君たちは、名前が無くて不便じゃないの?名前が欲しいとか思わないのか?」
『そうだね』
『ちょっと不便なときはあるよ』
『でもずっと一緒にいるしー』
『慣れちゃった~!』
あ、そうなのか。慣れって凄いな!!……と思ってたら、また何かこそこそ話している。すこししたら話が終わったみたいで、くるりとこちらを向いて、キラキラした目を向けてきた。
0
お気に入りに追加
95
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
その捕虜は牢屋から離れたくない
さいはて旅行社
BL
敵国の牢獄看守や軍人たちが大好きなのは、鍛え上げられた筋肉だった。
というわけで、剣や体術の訓練なんか大嫌いな魔導士で細身の主人公は、同僚の脳筋騎士たちとは違い、敵国の捕虜となっても平穏無事な牢屋生活を満喫するのであった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
転生先がBLの世界とか…俺、聞いてないんですけどぉ〜?
彩ノ華
BL
何も知らないままBLの世界へと転生させられた主人公…。
彼の言動によって知らないうちに皆の好感度を爆上げしていってしまう…。
主人公総受けの話です!((ちなみに無自覚…
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
転生したら溺愛されていた俺の話を聞いてくれ!
彩ノ華
BL
不運の事故に遭い、命を失ってしまった俺…。
なんと転生させて貰えることに!
いや、でもなんだかおかしいぞ…この世界…
みんなの俺に対する愛が重すぎやしませんか…??
主人公総受けになっています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
乙女ゲームのサポートメガネキャラに転生しました
西楓
BL
乙女ゲームのサポートキャラとして転生した俺は、ヒロインと攻略対象を無事くっつけることが出来るだろうか。どうやらヒロインの様子が違うような。距離の近いヒロインに徐々に不信感を抱く攻略対象。何故か攻略対象が接近してきて…
ほのほのです。
※有難いことに別サイトでその後の話をご希望されました(嬉しい😆)ので追加いたしました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
ヒロインの兄は悪役令嬢推し
西楓
BL
異世界転生し、ここは前世でやっていたゲームの世界だと知る。ヒロインの兄の俺は悪役令嬢推し。妹も可愛いが悪役令嬢と王子が幸せになるようにそっと見守ろうと思っていたのに…どうして?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
過食症の僕なんかが異世界に行ったって……
おがとま
BL
過食症の受け「春」は自身の醜さに苦しんでいた。そこに強い光が差し込み異世界に…?!
ではなく、神様の私欲の巻き添えをくらい、雑に異世界に飛ばされてしまった。まあそこでなんやかんやあって攻め「ギル」に出会う。ギルは街1番の鍛冶屋、真面目で筋肉ムキムキ。
凸凹な2人がお互いを意識し、尊敬し、愛し合う物語。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
失恋して崖から落ちたら、山の主の熊さんの嫁になった
無月陸兎
BL
ホタル祭で夜にホタルを見ながら友達に告白しようと企んでいた俺は、浮かれてムードの欠片もない山道で告白してフラれた。更には足を踏み外して崖から落ちてしまった。
そこで出会った山の主の熊さんと会い俺は熊さんの嫁になった──。
チョロくてちょっぴりおつむが弱い主人公が、ひたすら自分の旦那になった熊さん好き好きしてます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる