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『やっぱり声聞こえてるみたい』
『どうする?姿みせる?』
『もう見せても良いと思うー』
『じゃあ、カウントするから皆で一斉に見せよ~。いくよ~!3・2・1♪』
ボンっ!!!!!
破裂音とともに現れたのは……4人の小さな子どもだった。6歳くらいだろうか?
それぞれ、赤・青・緑・黄の膝上のサスペンダー付きズボンを履いていて、上は白い半袖。そして髪の毛はズボンと同じ色をしている。
「こど……も?」
何でこんなところに子どもがいるんだ!?子どもたちだけで森に入らせるのは危険じゃないのか?
『やっぱり見えてるみたいだね』
『そうみたい』
『久しぶりだー』
『見える人間と会うのは~』
彼らはヒソヒソと何か囁きあっている。
「あの、君たちはどうしてこんなところにいるの?お父さんとお母さんはどうしたの?」
『ボクたちは、親はいないよ』
『ここにずっと住んでる』
『精霊なのー』
『お兄ちゃんはいったい誰なの~?ここで何してるの~?』
………ん!?せいれい?精霊!!
おおお!!!凄い!精霊って実在するんだな!!!!よくゲームだと精霊やら聖獣やら出てくるけど、まさか本当に会えるとは思ってなかった。そりゃ会えるもんなら会ってみたかったけど、流石にいないと思ってたし。世界は広いな………。
あーそっか!精霊はなんか勝手に生まれてくるイメージがあるから、親はいないと言われても納得だ。
不思議なことは、全て《精霊だから》で解決できそうだな。
ーーあっ、そうだった。自己紹介しなければ!
「俺は八神 烈。死んだと思ったらここにいて、今は川を見つけようとここら辺を歩いていたんだが、川が全然見つからなくてな……。少し休憩をしてたところだったんだよ。君たちは?」
『お兄ちゃん名前あるんだ!』
『ボクたちは名前なんてないよ』
『ボクたちは久しぶりに人間を見つけたから、気になってついてきただけー』
『あとね川はもっと東のほうだよ~』
おおう、名前ないのか……。
思い返すと、ゲームでも名前ついてる精霊はあんまり見たことなかったしな。でも実際名前がないといろいろと不便そうだけど、どうしてるんだろう?
「君たちは、名前が無くて不便じゃないの?名前が欲しいとか思わないのか?」
『そうだね』
『ちょっと不便なときはあるよ』
『でもずっと一緒にいるしー』
『慣れちゃった~!』
あ、そうなのか。慣れって凄いな!!……と思ってたら、また何かこそこそ話している。すこししたら話が終わったみたいで、くるりとこちらを向いて、キラキラした目を向けてきた。
『どうする?姿みせる?』
『もう見せても良いと思うー』
『じゃあ、カウントするから皆で一斉に見せよ~。いくよ~!3・2・1♪』
ボンっ!!!!!
破裂音とともに現れたのは……4人の小さな子どもだった。6歳くらいだろうか?
それぞれ、赤・青・緑・黄の膝上のサスペンダー付きズボンを履いていて、上は白い半袖。そして髪の毛はズボンと同じ色をしている。
「こど……も?」
何でこんなところに子どもがいるんだ!?子どもたちだけで森に入らせるのは危険じゃないのか?
『やっぱり見えてるみたいだね』
『そうみたい』
『久しぶりだー』
『見える人間と会うのは~』
彼らはヒソヒソと何か囁きあっている。
「あの、君たちはどうしてこんなところにいるの?お父さんとお母さんはどうしたの?」
『ボクたちは、親はいないよ』
『ここにずっと住んでる』
『精霊なのー』
『お兄ちゃんはいったい誰なの~?ここで何してるの~?』
………ん!?せいれい?精霊!!
おおお!!!凄い!精霊って実在するんだな!!!!よくゲームだと精霊やら聖獣やら出てくるけど、まさか本当に会えるとは思ってなかった。そりゃ会えるもんなら会ってみたかったけど、流石にいないと思ってたし。世界は広いな………。
あーそっか!精霊はなんか勝手に生まれてくるイメージがあるから、親はいないと言われても納得だ。
不思議なことは、全て《精霊だから》で解決できそうだな。
ーーあっ、そうだった。自己紹介しなければ!
「俺は八神 烈。死んだと思ったらここにいて、今は川を見つけようとここら辺を歩いていたんだが、川が全然見つからなくてな……。少し休憩をしてたところだったんだよ。君たちは?」
『お兄ちゃん名前あるんだ!』
『ボクたちは名前なんてないよ』
『ボクたちは久しぶりに人間を見つけたから、気になってついてきただけー』
『あとね川はもっと東のほうだよ~』
おおう、名前ないのか……。
思い返すと、ゲームでも名前ついてる精霊はあんまり見たことなかったしな。でも実際名前がないといろいろと不便そうだけど、どうしてるんだろう?
「君たちは、名前が無くて不便じゃないの?名前が欲しいとか思わないのか?」
『そうだね』
『ちょっと不便なときはあるよ』
『でもずっと一緒にいるしー』
『慣れちゃった~!』
あ、そうなのか。慣れって凄いな!!……と思ってたら、また何かこそこそ話している。すこししたら話が終わったみたいで、くるりとこちらを向いて、キラキラした目を向けてきた。
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