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何か怖い
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「え?……あ、本当だ。なんでだろう。もう話終わったんですかね?」
「さぁ…。…なぁ、おれ、睨まれてないか?──とりあえずもう行くな。ありがとうリュート。それと、多分おれと同い年だよな?敬語じゃなくて普通に話してほしい」
「分かった、ジョアン。気をつけてね」
「あぁ、またな!」
ジョアンが去った数分後、息を切らしてカイが教室に戻ってきた。
「あ~おかえり、どうだった……って、そんなに焦ってどうした?」
「…リュート、さっき一緒にいたのは誰?」
「さっき…?あぁ、ジョアンのことかな?さっきカイに告白していた女の子のお兄さんだって」
「“ジョアン”…?もう呼び捨てにしてるの?」
「うん。ジョアンが同じ学年だからそうしてほしいって。それで、告白どうだった?」
「へぇ、そう。ふーん……。…それで、告白だっけ?もちろん断ったよ」
「あ、やっぱりそうなんだな。──そう言えば、カイが好きな人って一体誰なんだ?」
「急にどうしたの?」
「だってカイはモテるのに、昔から誰ともつき合おうとしないだろ?そんなに好きな人はどのくらい美人なんだろうと思ってな。それにカイが告白して断る人なんていなさそうなのに、なんで言わないんだろうなって」
「さぁ…。…なぁ、おれ、睨まれてないか?──とりあえずもう行くな。ありがとうリュート。それと、多分おれと同い年だよな?敬語じゃなくて普通に話してほしい」
「分かった、ジョアン。気をつけてね」
「あぁ、またな!」
ジョアンが去った数分後、息を切らしてカイが教室に戻ってきた。
「あ~おかえり、どうだった……って、そんなに焦ってどうした?」
「…リュート、さっき一緒にいたのは誰?」
「さっき…?あぁ、ジョアンのことかな?さっきカイに告白していた女の子のお兄さんだって」
「“ジョアン”…?もう呼び捨てにしてるの?」
「うん。ジョアンが同じ学年だからそうしてほしいって。それで、告白どうだった?」
「へぇ、そう。ふーん……。…それで、告白だっけ?もちろん断ったよ」
「あ、やっぱりそうなんだな。──そう言えば、カイが好きな人って一体誰なんだ?」
「急にどうしたの?」
「だってカイはモテるのに、昔から誰ともつき合おうとしないだろ?そんなに好きな人はどのくらい美人なんだろうと思ってな。それにカイが告白して断る人なんていなさそうなのに、なんで言わないんだろうなって」
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