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好きな人
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「そう言えばカイって好きな人いるの?もしいたら、お互いキスするのだけは止めた方が良いんじゃないか…?」
嬉しそうだったカイの顔が一転、すごく真面目な顔になっておれの肩を掴んだ。
「…その質問、何?……リュートは、今好きな人いるの?おれ知らないんだけど」
「? いやいないぞ。でも、好きな人いるのにキスするのはまずいんじゃないかと思って。─あ、また女の子からお前宛の手紙預かってるぞ。はい、これ」
近くに置いていた鞄の中から10通の手紙を取り出す。
「…好きな人いないんだ、良かった。おれはいるけど、多分その人はわかってくれるから大丈夫。それといつも言ってるけど、おれ宛の手紙は受け取らなくて良いって言ってるだろ?」
「分かってくれそうな相手なら良いんだ!…手紙は折角持ってきたのにかわいそうだし…。はい、ちゃんと渡したからな!ちゃんと読めよ」
「はいはい、分かってるよ。ほら、もう寝よ?」
「そうだな、おやすみ」
「おやすみ」
ベッド近くの灯りを消した。
──今のおれたちの体勢?カイがおれを後ろから抱きしめてる状態です、はい。
嬉しそうだったカイの顔が一転、すごく真面目な顔になっておれの肩を掴んだ。
「…その質問、何?……リュートは、今好きな人いるの?おれ知らないんだけど」
「? いやいないぞ。でも、好きな人いるのにキスするのはまずいんじゃないかと思って。─あ、また女の子からお前宛の手紙預かってるぞ。はい、これ」
近くに置いていた鞄の中から10通の手紙を取り出す。
「…好きな人いないんだ、良かった。おれはいるけど、多分その人はわかってくれるから大丈夫。それといつも言ってるけど、おれ宛の手紙は受け取らなくて良いって言ってるだろ?」
「分かってくれそうな相手なら良いんだ!…手紙は折角持ってきたのにかわいそうだし…。はい、ちゃんと渡したからな!ちゃんと読めよ」
「はいはい、分かってるよ。ほら、もう寝よ?」
「そうだな、おやすみ」
「おやすみ」
ベッド近くの灯りを消した。
──今のおれたちの体勢?カイがおれを後ろから抱きしめてる状態です、はい。
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