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おれとアイツ
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──幼なじみ──
おれとアイツの関係はその一言に尽きると思っていたのはおれだけだったらしい──と知ったのはつい最近のことだ。
***
ここはとある王国の国境を守る町、グランタニア……と言っても隣国との関係は平和そのものなので、とても穏やかであるが。
おれの名前はリュート、18歳。いたって平凡なおれには平凡でない幼なじみがいる。名前はカイ。歳はおれと同じく18歳だ。カイは小さい頃から美少年と有名で、成長してからは美男子と有名だ。通りすぎる人が皆振り返るほどである。
おれが5歳のときにカイが隣に引っ越してきた。初めて会ったときは女の子だと勘違いしたくらい可愛かったが、中身は普通の男の子と同じでおれもすぐに仲良くなった。不思議とウマが合ったおれたちは、それからたくさんの時間を一緒に過ごした。
おれの母と父はいわゆる“幼なじみ”だった。結婚後もずっと仲良く、おれは両親──つまり幼なじみという関係──に憧れていた。
そんなときに出会ったのがカイだったのだ。
おれとアイツの関係はその一言に尽きると思っていたのはおれだけだったらしい──と知ったのはつい最近のことだ。
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ここはとある王国の国境を守る町、グランタニア……と言っても隣国との関係は平和そのものなので、とても穏やかであるが。
おれの名前はリュート、18歳。いたって平凡なおれには平凡でない幼なじみがいる。名前はカイ。歳はおれと同じく18歳だ。カイは小さい頃から美少年と有名で、成長してからは美男子と有名だ。通りすぎる人が皆振り返るほどである。
おれが5歳のときにカイが隣に引っ越してきた。初めて会ったときは女の子だと勘違いしたくらい可愛かったが、中身は普通の男の子と同じでおれもすぐに仲良くなった。不思議とウマが合ったおれたちは、それからたくさんの時間を一緒に過ごした。
おれの母と父はいわゆる“幼なじみ”だった。結婚後もずっと仲良く、おれは両親──つまり幼なじみという関係──に憧れていた。
そんなときに出会ったのがカイだったのだ。
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