1 / 4
人生は少しアホな方が上手くいくかも
しおりを挟む
昔々、そのまた昔あたりに1人の男の子(17)、名を雷蔵という者がおりました。
ある日雷蔵は歩いて3時間かかるお城に呼び出されました。
そこで雷蔵は勇者になって、この世の何処かに居ると思われる魔王に郵便を届けて欲しいと頼まれました。雷蔵は少し頭が弱かったので、そのよく分からない頼みを引き受けてしまいました。
さて、この世の何処かに本当に魔王はいるのでしょうか?思われるとは一体何なのでしょうか。そして倒すではなく郵便を届けるとはどういう事でしょう。
そんなこんなで雷蔵が旅立つ日が来ました。『場所は分からないので、とにかく聞きまくれ』というありがたいのだかよく分からない言葉を胸に、雷蔵は出立しました。
まずは隣の国に向かおうと思い、国境付近の森に入りました。この森を通らなければ関所にたどり着けないのです。
森の中を歩いていた雷蔵は、遠くの道に、何か落ちている事に気がつきました。近づいてみると、普通の藁でした。雷蔵は何でも拾うので、勿論藁も拾いました。
少し歩くと、男の子(5)が蹲っていました。雷蔵がどうしたのか聞くと、間髪いれずにその藁をちょうだいと言ってきました。あげました。すると、さっきまで明らかにいなかっただろう場所から何か動物を連れてきて、あげますと男の子は言って、手綱を雷蔵に押しつけて全速力で走って行きました。
雷蔵は馬がお礼なのかなぁ、などと考えながらまた歩き始めました。
少し歩くと、男の子(7)が木登りをしていました。雷蔵に気がつくと木から降りてきて、その牛ちょうだいと言ってきました。……え?馬じゃないのかって?
…………実はさっき貰ったのは牛だったのです。しかしそこは雷蔵、牛を馬だと思っているのです。しかし細かいことは気にしないので、勝手に牛も馬も一緒だろうと思ってあげました。
すると今度はお礼に地図をもらいました。そしてまた男の子はダッシュで走って行きました。迷っていた雷蔵は喜びました。しかし、雷蔵は地図を読めません。
仕方ないのでまた同じ方向に進みました。何か建物が見えてきました。きっと関所だろうと思い近づくと、なんと……
ある日雷蔵は歩いて3時間かかるお城に呼び出されました。
そこで雷蔵は勇者になって、この世の何処かに居ると思われる魔王に郵便を届けて欲しいと頼まれました。雷蔵は少し頭が弱かったので、そのよく分からない頼みを引き受けてしまいました。
さて、この世の何処かに本当に魔王はいるのでしょうか?思われるとは一体何なのでしょうか。そして倒すではなく郵便を届けるとはどういう事でしょう。
そんなこんなで雷蔵が旅立つ日が来ました。『場所は分からないので、とにかく聞きまくれ』というありがたいのだかよく分からない言葉を胸に、雷蔵は出立しました。
まずは隣の国に向かおうと思い、国境付近の森に入りました。この森を通らなければ関所にたどり着けないのです。
森の中を歩いていた雷蔵は、遠くの道に、何か落ちている事に気がつきました。近づいてみると、普通の藁でした。雷蔵は何でも拾うので、勿論藁も拾いました。
少し歩くと、男の子(5)が蹲っていました。雷蔵がどうしたのか聞くと、間髪いれずにその藁をちょうだいと言ってきました。あげました。すると、さっきまで明らかにいなかっただろう場所から何か動物を連れてきて、あげますと男の子は言って、手綱を雷蔵に押しつけて全速力で走って行きました。
雷蔵は馬がお礼なのかなぁ、などと考えながらまた歩き始めました。
少し歩くと、男の子(7)が木登りをしていました。雷蔵に気がつくと木から降りてきて、その牛ちょうだいと言ってきました。……え?馬じゃないのかって?
…………実はさっき貰ったのは牛だったのです。しかしそこは雷蔵、牛を馬だと思っているのです。しかし細かいことは気にしないので、勝手に牛も馬も一緒だろうと思ってあげました。
すると今度はお礼に地図をもらいました。そしてまた男の子はダッシュで走って行きました。迷っていた雷蔵は喜びました。しかし、雷蔵は地図を読めません。
仕方ないのでまた同じ方向に進みました。何か建物が見えてきました。きっと関所だろうと思い近づくと、なんと……
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?

異世界に行ってた母が帰ってきた
里見知美
ファンタジー
行方不明になっていた母が十五年ぶりに帰ってきた。
異世界に行ってたとか言うんだが。
******
カテゴリ選択が悩むところなんですが、これはライト文芸なのか、ファンタジーなのか、キャラ文芸なのか。間違ってたらごめんなさい。

冷遇妻に家を売り払われていた男の裁判
七辻ゆゆ
ファンタジー
婚姻後すぐに妻を放置した男が二年ぶりに帰ると、家はなくなっていた。
「では開廷いたします」
家には10億の価値があったと主張し、妻に離縁と損害賠償を求める男。妻の口からは二年の事実が語られていく。


聖女は聞いてしまった
夕景あき
ファンタジー
「道具に心は不要だ」
父である国王に、そう言われて育った聖女。
彼女の周囲には、彼女を心を持つ人間として扱う人は、ほとんどいなくなっていた。
聖女自身も、自分の心の動きを無視して、聖女という治癒道具になりきり何も考えず、言われた事をただやり、ただ生きているだけの日々を過ごしていた。
そんな日々が10年過ぎた後、勇者と賢者と魔法使いと共に聖女は魔王討伐の旅に出ることになる。
旅の中で心をとり戻し、勇者に恋をする聖女。
しかし、勇者の本音を聞いてしまった聖女は絶望するのだった·····。
ネガティブ思考系聖女の恋愛ストーリー!
※ハッピーエンドなので、安心してお読みください!

いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる