ほんわか生活

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何処に行くのかな

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馬車に揺られる事体感で30分くらいかな~


馬車内で、ハンクに話しかけても、うん、あー、としか返ってこない。


顔を手で仰いだり、手で顔を覆ったりと忙しそうに1人百面相をしている。


私、一緒に居るんですけど?


まーそんな道中何事も無く目的地に着いた模様です。


馬車が止まり降りた先は………?教会?


ハンクは足速に私を連れて教会らしき建物に入って行く。


何事か、教会関係者らしきおじさんが出て来て話また奥へ進んでいくと女神像の前に出た。


女神様?某アニメみたいなアテネ像がそこに鎮座していた。


ハンクは直ぐに膝をついて祈り出した為ハンクに習い同じく祈ってみた。


すると、「あー~ーー私の聖女がーーーーせいじょじゃないーーーーー。


苦労して引き寄せたのにーーーー」


と、金切り声の女の人の声が聞こえて来た。


目お開け、前に居る人に尋ねる。


「どちら様?」


横に居たはずのハンクはいつの間にかに居なく、教会で祈ってたはずが、草原に変わっていた。


涙お流しながら恨めしそうに此方を見る美人さん


私の問いに答えた。


「この星を司る神でアテネと言います。」


少し沈んだ声で、淡々と話す。


「はー、アテネ様ですか。神様なんですね。」


興味なさげにそのまま返す。


だって、厨二病のコスプレイヤーにしか見えないんです。クオリティ高め


「そんな事より何故?出会って間もない男性に処女上げちゃうんですか?ひどいです!私とっても苦労し


て貴方を此処に連れて来たのに………。」


「すべてやり直しじゃないですか!」


女神アテネの愚痴が続く………。


聞いてると、イラッと来る内容だった為少し反撃してみた。


「御言葉ですが、自称女神様?本人に何の説明もなく、勝手に誘拐して来た貴方は犯罪者以外の何者でもあり


ませんよ?私は被害者です。」


「第一処女に戻されていたのだって知りませんでしたし、全裸で男女が同じ布団で寝てれば間違いだって


起こりますよね。」


「私が処女じゃない事嘆くより、謝罪が先じゃありません?」


「そして速やかに元の場所に帰していただけますか?」


少し、睨みつけながら立ち上がり、正論吐いてみた。


自称女神様は、「…………」


反論されると思っていなかったようで言葉が出てこない様子。


私はもう一度はっきり言う。


「今すぐ、元の世界の元の場所に帰して下さい!」


すると、ピカっと眩しい光が一瞬したかと思ったら、知らない男性が、自称女神様の上に降り立った。


それはもう、そのままの表現道理、自称女神を踏みつける形で男性が立っていたのだ。


「ふむ、君が私の世界の子か?随分と変わってしまった様だな!あー記憶一部飛んでるなー。」


「まずは、初めましてお嬢さん、私は君の世界の神の1人だ。すまんね、最近泥棒が多くて取り締まり


強化してたんだが取り逃してしまって、追いつくのに時間がかかってしまった様だ。」


神増えたんですけど!


混乱する私。


そんな事お構いなしに話す、男性の神様


「お嬢さんは私の世界の住人だっただが、此処に居る女神に攫われてしまって行方を探していたんだが、


見つかったからそのまま連れて帰れれば良かったんだが、一足遅かった。魂も肉体も此処に居る女神に


いじられもう私の世界の住人には戻れない状態にされてしまっておる。すまん。」


仰々しく頭を下げて謝る男性の神様。


私は、泣いていたらしい。頬から涙がたっていた。


暫く泣き、落ち着いて来たのを見計らったかの様に、男性の神様は、私に問いかける。


「このまま、この女神の世界に残るか、元の世界で新たにやり直すか?」


私は、男性の神様に聞く


「元の生活に戻れますか?」


男性の神は首を振り「戻れぬ」と答える。


私は、頷き問いかける。


「このまま此処で自称女神の世界に居たら私は、どうなりますか?」


「分からぬ、だが、女神はこのまま神の世界で罪に問うことは約束しよう。女神不在でも問題はない!


他にも神はいるからな!女神の干渉はこれ以上は受けないであろう!」


それを聞き安堵する。此処まで私を追って来てくれた神様の約束なら、信じられる。そう思ってしまう。


「私は、この世界で何をすれば良いのでしょうか?」


私は、次に湧いてくる疑問を男性の神様に聞く。


男性の神様は、「好きに生きれば良かろう。使命は無い。自由に生きよ。」


そう言うと、周りの景色が変わっていった。遠くで自称女神の悲鳴が聞こえた気がしたが気のせいだろう。


元の場所に戻ったらしい、私の隣にハンクがいた。


ハンクが祈り終え立ち上がる所だった。


ハンクの隣で私も立ち上がり、祈りの間を後にする。


ハンクは、私を連れて教会を出てから「祝福は受けられたかい?」と尋ねて来た。


「?」私は分からず、首を傾げる。


「あー祈ってもダメだったか?」


少し項垂れるハンク


ハンクは私の記憶が戻ることを期待した様だった。











































































































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