神の懺悔よりも俺の幸せを掴むまで

kon

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市場でそこそこ買い込んだ俺は、ご機嫌で財布の紐が緩み肉の焼ける匂いに釣られて屋台に向かう。

そこには、何の肉かわからないが串に刺さった肉が焼かれていた。

朝ご飯食べて無いお腹からグーと、音が鳴る。

横を見ると、フラン君もお腹をさすっていた。


「おんちゃん串肉2本頂戴」

俺が言うと、おんちゃんは、「銅貨4枚だ坊主!」

と笑顔で言ったので銅貨4枚渡すと、焼けたばかりの串焼きを持たせて、「そこで食べていいぞ!」

と店横の木箱を指して言ってくれたので、遠慮なくフラン君と一緒に座って食べた。

肉から滴る油と肉肉しい食感、獣の臭みはあるが、シンプルに塩のみの味付けでこれはこれで素材の味がわかる旨さが

ある。


「おんちゃんこの肉美味しいヨー。何の肉?」


おっちゃん「は?知らんで食ってたのか?これはモーの肉でこの近くのダンジョンでとてるモーと言う魔物のだ。」


おっちゃんは、肉を焼きながら俺に答えてくれる。


「ヘーこの町の近くにダンジョンあったんだ!他には何が取れるの?」

おっちゃんは、少し考えて「肉と果物、薬草、魔石かなー」


と答えてくれた。肉を食べ終わり、おっちゃんの屋台を後にした。


宿に戻るとるりさんが、「おかえりー」と声をかけてくれる。


「市場は、どおだったー?」


るりさんの後ろからカーナちゃんが出てきて聞いてくる。


なので、袋からさっき作ったアイスクリームを出し皿に盛って出して見た。


「これなーに?」カーナちゃんが不思議そうに尋ねる。


俺は、「甘いミルクのおやつ」


と言ってスプーンでひと救いとりカーナちゃんの口に入れる。


「!!!冷たい~甘ーい美味しい~」


と大絶賛!!


りるさんは、ミルクと聞いてハラハラ「え?ミルク?食べて大丈夫なの?お腹壊さない?」


そんな心配をよそに、カーナちゃんとフラン君は、もう食べ終わっていたて、お皿を持ちおかわりしたそうに

目で訴えかけてくる。


だが、アイスはお腹を冷やすのでそんなには、上げられない。


「また明日出すよ」と言って袋にしまう。

ションボリ顔のフラン君とカーナちゃんの口に蜂蜜飴を一個ずつ入れてあげた。


ここに越してきてから作ったものの一つだ。


るりさんは、基本料理をしない。旦那さんが調理をする為必要がないとの事だが、旦那さん曰く壊滅的な味付けに

なるらしい。


必然的に旦那さんは料理の腕が上がっていき、りるさんは宿の切り盛り。旦那さんは、料理と棲み分けているらしい。


それでも、宿で食事は出さない為比較的簡単な物ばかりしか作れないと言う。


普段どんなものを食べてるのか興味本位で聞いてみた。


野菜煮込みスープとパン焼いた肉との事。飽きないのかないつも同じメニューを食べてるらしい。


りるさん「しょうがないじゃ無い!それしかメニュー知らないもの、最初なんてもっと最悪だったのよ!」

「乾燥肉と水よ!」


「旦那は、冒険者やってたからいつもそのメニュー!嫌気がさして私が作ったら、次の日から旦那が率先して今の

メニューを作ってくれたの!」


よほど美味しく感じたらしく大絶賛しまくり、それ以来同じメニューが続き今に至るそうだ。


最初のうちは宿でも提供していたが、長期滞在者の不満が爆発して揉めたらしいそれ以来店で出すことは無くなっ

たとか。


色々突っ込みたいが、家族が納得しているならいいんじゃね!


そこにラルフ君、「今日ね、カズにいちゃんにモーの串焼きをもらったのすっごく美味しかった!また食べたい!」


と可愛いいおねだりが入る。


モーの串焼きと聞いてりるさんぐりんとこっちを見た。まだあるかとの催促じみた視線。


首を横に振って無いと言うジェスチャー


るりさん膝から崩れ落ちた。


「ラルフ、家ではモーの肉買えないから諦めて…………。」


どうやらダンジョンさんモーの肉は、結構なお値段らしい。


現役冒険者が多く持ってきたときなど屋台で格安に提供しているらしい。


それにいつもあるわけでなく不定期、1年に2~3回程度だと言う。その屋台に出会えるかは運次第との事。


ラッキーな日に市場に行けたねと優しくラルフ君の頭を撫でるるりさん。


一瞬ここで飯テロするか?とも思ったが、やめた。後が面倒そう。



























































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