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第2章

12.

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オズが話し始める。
「今回のようなオリエンテーションの場合本校では、生徒の皆さん方の安全を守るため、各班最低1人担当をつけています。今回はその担当から、報告がありました。なぜか、と。」
あー。心当たりあるなあ。
「その担当官は、貴方がたの担当官だったのですよ。確実に気が付いたのは、アストラル・コントラクトゥスだとわかっていますが、ウールスト・アディスと、ヴィンジェット・アルトラークは、気が付いていましたか?」
「「いえ、まったく。」」
あ、やっぱり気付いてなかったのか…。
「そうですか。まあ、仲も悪くないようですし特別授業です。私と一緒にダンジョンにいきましょうか。」
「「「え?」」」
オズがなんかものすんごくおっそろしいこと言っている…。
でも、オズのなかでは決定事項なのだろう。
にこにこと笑っている。
「え、ちょ、ダンジョン!?」
「いや、その、むりだっ!」
ウールストとヴィンジェットは必死だ。

ぽんと僕は2人の肩に手を置く。
「「なに(なんだ)?」」
「………ウールスト、ヴィンジェット、時には諦めることも大切だよ。……要するに諦めて。多分もう、決定事項になってるから……。」
「「え」」
2人の顔は、ナニそれ信じたくないと心底いっていた。
うん。ごめん。むり。
こうなったオズを回避出来たこと僕ないんだよね……。
たぶん、僕がいたからオズのなかでというのが決定事項になってしまったのだと思う。
ほんとにごめん。
ウールストとヴィンジェット………。
あとでなんか、わたすべきかなぁ……。


僕らは現在ダンジョン内を歩いているところだ。
ふいにウールストがオズに聞く。

「今更ですが、なぜダンジョンに行くことになったのでしょうか?」
「なぜなのかは、不明なのですがアンデット系がやけに出るという報告がありまして。ちょうどいいかとおもったので。」
(((ちょうどいいって・・・)))
3人の心は一つだった。

GARUUUUUU

ウルフ系の声がした。
洞窟のようなこのダンジョンでは音が反響して、敵の位置が把握しずらい。

GARUUUUUU

・・・右かッ

風の刃

僕は右手をすいとふるった。

ザシュッ

音がしてウルフはたおれた。
ウルフの遺体がぼんやり光った後、ころりと魔石を落として消える。
ダンジョンは不思議でおかしな空間だ。
「アストラル。随分と手馴れてるね。」
「森で狩りとかしてたからね。」
「なるほどな。」
『うん。よくできていましたよ。でももう数秒早ければなおよかったで宇。これからも頑張ってくださいね。」
「「「あれで遅いの(のか)?」」
「『うん(ええ)。」」
森にいた時よりもおおくなってるなあ。
早いとこ紺を取り戻しておかなゃ。


________________________________________
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次回は明日投稿予定です。

遅くなりました。昨日は書いてたデータが消えて心が折れてました。
投稿できてなかったことに気づいてませんでしたっ。ごめんなさい(土下座)

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