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第2章

6.

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いわないほうがいいそう思ったのには理由がある。
僕とオズの関係はしばらく前まで、養い親と養い子だったがいまは違う。
教師と生徒なのだ。
関係がばれれば一部の人は本当に合格したのかと疑うだろう。
そういうことを避けあかさないほうがあかさないほうがいいのだ。
「そろそろ行こうか。」
ウールストがそういった。
「そうだな。進めるだけ進んでしまおう。」
そういって2人とも立ち上がった。
「んーじゃあ、いこうかあ。」
僕の言葉に2人ともうなずいた。


僕たちは''雨の泉''を目指してあるいていた。
「あ、トカチの実。」
トカチの実はくりとかどんぐりに似た木の実だ。
基本年中実っているとかいう、不思議な木の実なのだが、これが森で生活していると驚くくらい助かる素敵な木の実なのだ。
「ねえ、アストラルさっきから、きみなにしてるの?」
突然ウールストがおもむろに聞いてきた。
「え?なんのこと?」
ぼくは何のことだか分らなかった。
「アストラル。お前さっきから、何を拾っているんだ?」
「そうそう。拾ったかと思えば、木にも上るし。なにしてるの?ほんとに。」
ウールストだけでなく、ヴィンジェットにまでいわれてしまった。
あれえ?
なんかおかしかったかな?
「僕、そんなおかしかった?」
「「結構ね(な)。」」
え?そんなおかしいことしてたのかあ。
「だってさあ。今日絶対に野宿だから。食べるものないときついなと思って。あとでとれるかわからないから、とれるうちにとっておこうっておもったんだけど・・・。」
ぼくがそういうと、2人ともはっとした様子になった。
「そう・・・だね。」
「考えてみればそうだな。・・・思いつかなかった。」
「考えもしなかったよ。」
「俺もだ。」
なるほど。
「そっかあ。僕的にはよくあることっていうか日常だったからなあ。おかしいと思わなくて・・・。」
「あー。森そだちっていってたものね。」
「なるほどな。助かった。手伝いたいが・・・。」
「どこまでが、食べれるのかわからないからなあ。」
「おれもだ・・・。」
「アストラル。ごめん。まかせてもいい?」
「ん?全然いいよ。あ、そうだ。今度食べられるもの教えたげようか?」
「え?いいの?きいてみたい。」
「おれもいいか?」
「うん。じゃあ、このオリエンテーションが終わったら教えたげるよ。」
「「よろしく」」
そんなことをはなしながら、僕らは歩いていく。

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