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第2章

5.

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ウールストとヴィンジェットに何を言っているんだ?という目で見られている。
「地図は見つかったのかい?」
「うん。見つけた。」
僕はそういって、2人に地図を見せた。
「あれ、地図ってこんなだったけ?・・・あんまりみないからなあ。」
「いや、いくらなんでもこれは手を抜きすぎではないのか?」
「驚くほど簡略化されている地図だけれどたどりつけないわけじゃないよ?」
僕はそういって2人を見る。
「ゴールは・・・この”雨の泉’’。うん、大丈夫。」
たぶん、罠とかあるんだろうなあ。
「ちょっとむずかしいかもだけど。」
「「ちょっと?!」」
「いやすでに厳しくないかな。」
「あぁ。地図を隠している所からして難易度高すぎないか・・・?」
2人とも消極的だなあ。 
「んー。まあいこうよ。ゴールはわかってるんだし。」
「「あれはわかっているとは言わないと思う。」」  
「いきぴったりだねぇ。」



現在、THE・森の中をあるいてる所。
「・・・アストラル、君なんでそんな軽々歩けるんだい・・・?」 
「んー。僕は森で育ったから。慣れてるんだよねぇ。あとねーここ、あるきやすいしーだからかなあ。」
「歩きやすい!?」
「どこがだ!?」
僕に言わせればそうなのだ。魔物も動物も少ない。
警戒をある程度緩められるから、気が楽なのだ。
宵の森に比べればだけれどね。
そして僕の基準は、おかしいのだとオズがいっていた。
宵の森は、他とは違い過ぎるのだといっていた。
そしてなるべくこのことを人に話してはいけないと言われたのだ。
「僕が住んでたのはほんとひ人里離れた森の奥だったからねぇ。そこに比べれば全然楽なんだよ。」
「そうか・・・。」
「育った環境って重要なんだな。」
納得してくれたようで良かった。


「一旦休もう。つかれたでしょ?」
僕はそう言って、2人のほうを振り返った。
しばらく前から、しゃべる余裕もなくなったようだったから、水場がみえたのでちょうどいいと思ったのだ。
2人とも黙ってうなずいた。
「・・・アストラル、君・・・」
「おまえほんとに元気だな・・・」
「そういえば、人里離れた森で暮らしてたって言っていたけど、よく合格できたね。」
「というか、よく学べたな。」
「育ててくれた人が、教えてくれたんだ。」
オズの名前は出さないようにしないと。
「何者だ?」
「経歴が気になるね。」
「んー。秘密ってことでよろしく。」
僕はそういってはぐらかした。


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