ケットシーな僕とはじまりの精霊

結月彩夜

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第2章

1.

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「学校に行ってみる気はありませんか?」
へ?
がっこう・・・学校っ!?
オズのいきなりの発言に僕は、唖然とした。
「オズ、いきなりどうしたの?」
「私がかつて教員をしていた学校から、また教員にならないかと誘いがあったのですよ。どうやら、教員の人数が不足しているようで、私に白羽の矢がたったのですよ。ですので、アスが学校に興味があるのならまた教員になろうかと思いまして。アスの社会見学にもちょうどいいと思いますし。」
やっぱりオズはすごいんだなあ。
でも、学校に通うことを社会見学って・・・。
なんか違うような気がしてならない。
「オズ学校に通うのって試験とかあるんじゃないの?僕が受かんなかったらどうするのさ?」
オズはにこにこ笑いながらいった。
「アスが受からないという可能性はないに等しいです。」
「どうして?」
「私が知っていることを片端から教えていますから。そうですねえ、魔法学論なんかは感覚派であるアスには難しいかもしれませんがそのくらいですよ?ですから、問題ありません。ですので、学校に行ってみる気はありませんか?」
んー。たしかに学校は気になる。
行ってみようかなあ。
「うん。行ってみるよ。学校。」


僕は、今この場所にいる理由を、現実逃避もかねて回想していた。
「おいっきいているのかっ!キサマ平民だろう!?なぜキサマが合格して貴族である私が合格しているのだ!?なにをした!?」
何もしていませんが。
しいて言うなら受験しただけですが。
どうしよう面倒くさい。
受験は思ったよりも簡単だったなあ(現実逃避)。
さてどうしようか。
「何をしているのですか。合格者は受付に来なさい。」
「ふん、教師か。なぜこいつが合格で私が不合格なのだ!!」
とうとう教師になんか言い始めた。
「公正な判断のもと合否を決めていますので。__さあいきなさい。」
先生に促されて、僕は受付に向かった。
「受験番号をどうぞ」
「1112番のアストラルです。」
そういいながら僕は受験票を受付に出した。
「はい。ありがとうございます。・・・はい、確認が取れました。こちらをどうぞ。」
受験票と一緒に黒いローブと小さなバッチを渡された。
「このローブを着て、胸元にバッチをつけたら、あちらに進んでください。案内がありますので。」
受付の人はそういうと僕から見て右手を示した。見れば、職員が立っている。
僕はローブを着てバッチをつけると職員の方へと向かった。

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