世界図書館のラウ・ツェーイ

第１章

9.アディス・ナード

〖黙りなさい。アディス・ナード〗
もはや忘れ去られた過去の言葉、ピシリとアディス・ナードが固まる。
〖アディス・ナード何故ここにいるのです？〗
アディス・ナードは硬直したまま答えない。すいとめをすがめ再度問う。
〖アディス・ナード何故ここにいるのです？　　　───答えなさい。〗
「ファーナ嬢、それは何語なのだ？」
ああ、周りに人がいたのだった。
忘れていた。
「古代語の一種です。」
「古代語を話せるのですかっ！？」
「さっきそこのやつの言っていた、監視者の一人とはどういう意味だ？」
当たり前だが、聞かれた。
だがそれよりも重要なことがある。
「後で答えます。」
〖アディス・ナード？答えなさい〗
〖遊んでいたんだ〗
〖アルア・ユンはどうしました？〗
〖アルアは、死んじゃった。〗
は？
「アルア・ユンが死んだっ！？　嘘でしょうっ！？」
まじか、まじですか。
第1担当者が死亡したということはつまり、これの担当が、第2担当者である私に回ってくる。
「最悪だ」
「どういうことだ？」
「これの担当が私になったということです。」
担当の変更の件通達回さなきゃ
「煉獄の書アディス・ナードが森で発生させた爆発について第1担当者アルア・ユンに変わりまして、第２担当者ラウ・シェーイが、お詫び申し上げます。」
今回の件はアディス・ナードを押さえ込めていなかった私たちの失態だ。アルア・ユンの死亡について、リス・リス・リスにも伝えておこう。
それから、担当者の変更について手続きをしなければ。



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昨日、投稿忘れていました。すみません。
次回明日に投稿します。どうぞよろしく