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第五章:諸国漫遊Ⅲ
シンとリトの進化と……
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◆
次の日の朝、朔たちが宿屋の裏で出発の準備を整えていると、裏口からやってきた宿屋の主人がルイに会釈してから声をかけた。
「あの、ルイ様」
「様っ!?」
ルイは突然頭を下げられた上に様付けで呼ばれて慌ててしまい、宿屋の主人は戸惑った様子でルイに尋ねる。
「あの、ルイ様はアサクラ男爵の従者ではないのでしょうか?」
「あ、そうであります! して、何用である……すか? って、イルさんは何で俺の頭を掴むのでありますか?」
「この阿呆が……」
いまいち偉そうにできていないルイに、隣にいたイルが力づくで頭を押さえて下げさせた。イルは、体を起こそうとするルイを抑えたまま顔を店の主人へと向ける。
「主人、どうしたのだ?」
「アサクラ男爵に来客が来ているのですが、お連れしてもよろしいでしょうか?」
「来客? そんな予定はないが……連れて来てくれ」
イルや護衛たちがそれとなく警戒を強める中、店の主人は武装した4人を連れてくる。
「すんませんでしたあっ!!」
挨拶を交すよりも前に、4人は一斉に頭を下げた。朔は意味が分からず、首を大きく傾げる。
「……えっと、ダンさん?」
「うちの馬鹿娘にはきつく言い聞かせましたので!」
ダンはシンシアの頭をもっと深く下げさせた。朔は逆側に首を傾げて、さらに問いかける。
「話が読めないのですが?」
「はい! 男爵からいただいたものをお返しするのも失礼かと思いましたので、ヅィーカまでの道案内をさせていただきたくっ!」
「ええ……リア、どうしようか?」
根が小市民の朔は下げ続けられる四人の頭に堪え切れず、ナタリアに視線を向ける。
「サクさんが不用意に魔道具を渡すからですよ。好意は受け取っておいた方がよろしいかと」
彼女はため息をつきながらも返答し、朔に耳打ちする。
「(昨日の噂の件もありますし、ダンさんとガストロさんはそれなりに実力のある冒険者ですから好都合かと)」
「(おお、それもそうだね、リアありがと)ダンさん、ガストロさん、サジさん、シンシアさん、それではよろしくお願いします。それと、シンシアさんちょっとよろしいですか?」
朔は一人ひとりの名を呼んで四人に頭を下げた後、シンシアに声をかけた。彼女の頭には大きなたんこぶができており、彼女の目には涙がにじんでいたのだ。
「たんこぶができてますよ、ヒール」
「ふわあああ、あ、ありがとうございましゅ!」
鈍痛が治まった彼女は、再度朔に頭を下げて舌を噛みながらも感謝を告げた。しかし、ダンがそれを咎める。
「あ! お前!」
「自分で治したんじゃないもん!」
「自分で治す方がまだいいわっ! 男爵に迷惑かけてんじゃねえ!」
「べーっだ!」
サジの後ろに回ってダンに舌を出すシンシア、顔を赤くして怒るダン、二人に挟まれて青い顔のサジ、首を左右に振りながら我関せずの姿勢を貫くガストロ。
そんな彼らの様子を見ていたヒトミがふとつぶやく。
「賑やかな旅になりそうだねー」
「ん? 仁美、何か言ったか?」
「なんでもなーい」
両手を頭の後ろで組んで楽しそうにしているヒトミを、不思議そうな顔で見つめる朔だった。
◆
交易都市セルタを出発した翌日、御者をハロルド、護衛をダンたちに任せ、朔、ナタリア、ミラ、ヒトミは朔の部屋に集まっていた。
「クッククーッ!」(強くなったのー!)
「フゴゴッ」(僕もです!)
ベッドの上では、進化眠から目覚めたシンとリトが嬉しそうにはしゃいでいた。朔は、しばらくの間その姿を眺めてから二人に声をかける。
「それじゃ、二人ともステータスを確認してもいいかな?」
「クッ!」(あいっ!)
「フゴッ!」(はいですっ)
「じゃあ、まずはシンからね。看破の魔眼」
Name:シン
species:アンクラーオウル←new!
Lv:1
rank:C←new!
主人:朝倉 朔(あさくら さく)
ステータス←up!
HP:1914+1540(64)
MP:3834+2121(128)
STR:396+21(6)
VIT:295+21(5)
AGL:521+21(7)
DEX:392+27(6)
INT:507+27(7)
MAT:406+27(6)
MDF:301+20(5)
Talent:暗殺者の才能
Skill:暗視Ⅳ、気配察知Ⅴ←up!、爪撃Ⅱ、気配遮断Ⅴ、無音飛行Ⅳ←up!、風魔法Ⅲ、魔力操作Ⅲ、罠発見Ⅲ←up!、影魔法Ⅲ←up!、幻影魔法Ⅲ←new!
称号:ダンジョン攻略者(Eランク)
(アンクラーってなんだっけ? まあそれはいいや。気配察知と無音飛行に、罠発見、影魔法はダンジョンで上がってたから、今回のポイントを振ったのは幻影魔法ってやつか。しかも一気にⅢって思い切ったな)
「シン、すごいな。とっても強くなってるよ!」
「クック? クック?」(すごい? すごい?)
「うん、シンはすごいよー♪」
「クッククー♪」(もっと強くなるのー♪)
朔は漆黒の翼を広げて嬉しそうにはしゃぐシンを優しく撫でまわしてから右肩に載せ、シンに頭をこすりつけられながらリトに向き直る。
「次はリトだね。看破の魔眼」
Name:リト
species:リザードオーク・ハイナイト←new!
Lv:1
rank:C←up!
主人:朝倉 朔(あさくら さく)
ステータス
HP:7032+1540(256)
MP:460+2121(16)
STR:532+21(8)
VIT:525+21(8)
AGL:450+21(7)
DEX:277+27(5)
INT:285+27(5)
MAT:140+27(3)
MDF:372+20(6)
Talent:盾騎士の才能
Skill:身体強化Ⅲ←up!、鱗強化Ⅲ←up!、水中行動Ⅱ←up!、槍術Ⅳ←up!、盾術Ⅴ←up!、凶化Ⅰ、挑発Ⅲ←up!、咆哮Ⅱ←up!、編軍Ⅰ←new!、軍団強化Ⅰ←new!
称号:ダンジョン攻略者(Eランク)
(ハイナイトってナイトの上位職っぽい名前だし、リトは分かりやすいね。ダンジョンにいるときから休憩の度にスズさんと稽古して武術関連のスキルレベルも上がってたし、水中行動は休憩中に湿原で泳いでたときに上がってたから……ポイントを振ってさらに盾術を上げたのか。編軍と軍団強化はルースがリトの配下?になったときにあがったんだっけ、元気にしてると良いんだけど……っとそれよりも)
「リトもすごいよ! 随分強くなってるね♪」
「フゴッ!」(はいですっ!)
朔はがリトをがしがしと強めに撫でまわすと、リトは嬉しそうに目を細めて喉を鳴らした。朔はシンとリトの相手をしながら、皆にシンとリトのステータスを説明する。すると、シンはヒトミの元へ飛んでいき、リトはナタリアの元へと向かった。
「シン、すごいねっ♪」
「クッククーッ♪」(ママ、すごいでしょー♪)
「リト君も順調に強くなっていますね。あまり無理はしてはいけませんよ?」
「フゴッ、フゴゴッ♪」(母上、もっと強くなるです♪)
朔は、はしゃいでいるシンたちから視線を別の方向にずらす。そこには静かにその様子を眺めているミラがいた。朔は彼女の元に歩み寄り、右手を頭の上に優しく載せる。
「ミラ、よしよし」
「……大丈夫。私はお姉ちゃんだから」
「そっか。何か縁があれば良いんだけどね」
「ん」
ミラは朔に体を寄せ、無表情な瞳でシンたちの様子を見つめていた。
次の日の朝、朔たちが宿屋の裏で出発の準備を整えていると、裏口からやってきた宿屋の主人がルイに会釈してから声をかけた。
「あの、ルイ様」
「様っ!?」
ルイは突然頭を下げられた上に様付けで呼ばれて慌ててしまい、宿屋の主人は戸惑った様子でルイに尋ねる。
「あの、ルイ様はアサクラ男爵の従者ではないのでしょうか?」
「あ、そうであります! して、何用である……すか? って、イルさんは何で俺の頭を掴むのでありますか?」
「この阿呆が……」
いまいち偉そうにできていないルイに、隣にいたイルが力づくで頭を押さえて下げさせた。イルは、体を起こそうとするルイを抑えたまま顔を店の主人へと向ける。
「主人、どうしたのだ?」
「アサクラ男爵に来客が来ているのですが、お連れしてもよろしいでしょうか?」
「来客? そんな予定はないが……連れて来てくれ」
イルや護衛たちがそれとなく警戒を強める中、店の主人は武装した4人を連れてくる。
「すんませんでしたあっ!!」
挨拶を交すよりも前に、4人は一斉に頭を下げた。朔は意味が分からず、首を大きく傾げる。
「……えっと、ダンさん?」
「うちの馬鹿娘にはきつく言い聞かせましたので!」
ダンはシンシアの頭をもっと深く下げさせた。朔は逆側に首を傾げて、さらに問いかける。
「話が読めないのですが?」
「はい! 男爵からいただいたものをお返しするのも失礼かと思いましたので、ヅィーカまでの道案内をさせていただきたくっ!」
「ええ……リア、どうしようか?」
根が小市民の朔は下げ続けられる四人の頭に堪え切れず、ナタリアに視線を向ける。
「サクさんが不用意に魔道具を渡すからですよ。好意は受け取っておいた方がよろしいかと」
彼女はため息をつきながらも返答し、朔に耳打ちする。
「(昨日の噂の件もありますし、ダンさんとガストロさんはそれなりに実力のある冒険者ですから好都合かと)」
「(おお、それもそうだね、リアありがと)ダンさん、ガストロさん、サジさん、シンシアさん、それではよろしくお願いします。それと、シンシアさんちょっとよろしいですか?」
朔は一人ひとりの名を呼んで四人に頭を下げた後、シンシアに声をかけた。彼女の頭には大きなたんこぶができており、彼女の目には涙がにじんでいたのだ。
「たんこぶができてますよ、ヒール」
「ふわあああ、あ、ありがとうございましゅ!」
鈍痛が治まった彼女は、再度朔に頭を下げて舌を噛みながらも感謝を告げた。しかし、ダンがそれを咎める。
「あ! お前!」
「自分で治したんじゃないもん!」
「自分で治す方がまだいいわっ! 男爵に迷惑かけてんじゃねえ!」
「べーっだ!」
サジの後ろに回ってダンに舌を出すシンシア、顔を赤くして怒るダン、二人に挟まれて青い顔のサジ、首を左右に振りながら我関せずの姿勢を貫くガストロ。
そんな彼らの様子を見ていたヒトミがふとつぶやく。
「賑やかな旅になりそうだねー」
「ん? 仁美、何か言ったか?」
「なんでもなーい」
両手を頭の後ろで組んで楽しそうにしているヒトミを、不思議そうな顔で見つめる朔だった。
◆
交易都市セルタを出発した翌日、御者をハロルド、護衛をダンたちに任せ、朔、ナタリア、ミラ、ヒトミは朔の部屋に集まっていた。
「クッククーッ!」(強くなったのー!)
「フゴゴッ」(僕もです!)
ベッドの上では、進化眠から目覚めたシンとリトが嬉しそうにはしゃいでいた。朔は、しばらくの間その姿を眺めてから二人に声をかける。
「それじゃ、二人ともステータスを確認してもいいかな?」
「クッ!」(あいっ!)
「フゴッ!」(はいですっ)
「じゃあ、まずはシンからね。看破の魔眼」
Name:シン
species:アンクラーオウル←new!
Lv:1
rank:C←new!
主人:朝倉 朔(あさくら さく)
ステータス←up!
HP:1914+1540(64)
MP:3834+2121(128)
STR:396+21(6)
VIT:295+21(5)
AGL:521+21(7)
DEX:392+27(6)
INT:507+27(7)
MAT:406+27(6)
MDF:301+20(5)
Talent:暗殺者の才能
Skill:暗視Ⅳ、気配察知Ⅴ←up!、爪撃Ⅱ、気配遮断Ⅴ、無音飛行Ⅳ←up!、風魔法Ⅲ、魔力操作Ⅲ、罠発見Ⅲ←up!、影魔法Ⅲ←up!、幻影魔法Ⅲ←new!
称号:ダンジョン攻略者(Eランク)
(アンクラーってなんだっけ? まあそれはいいや。気配察知と無音飛行に、罠発見、影魔法はダンジョンで上がってたから、今回のポイントを振ったのは幻影魔法ってやつか。しかも一気にⅢって思い切ったな)
「シン、すごいな。とっても強くなってるよ!」
「クック? クック?」(すごい? すごい?)
「うん、シンはすごいよー♪」
「クッククー♪」(もっと強くなるのー♪)
朔は漆黒の翼を広げて嬉しそうにはしゃぐシンを優しく撫でまわしてから右肩に載せ、シンに頭をこすりつけられながらリトに向き直る。
「次はリトだね。看破の魔眼」
Name:リト
species:リザードオーク・ハイナイト←new!
Lv:1
rank:C←up!
主人:朝倉 朔(あさくら さく)
ステータス
HP:7032+1540(256)
MP:460+2121(16)
STR:532+21(8)
VIT:525+21(8)
AGL:450+21(7)
DEX:277+27(5)
INT:285+27(5)
MAT:140+27(3)
MDF:372+20(6)
Talent:盾騎士の才能
Skill:身体強化Ⅲ←up!、鱗強化Ⅲ←up!、水中行動Ⅱ←up!、槍術Ⅳ←up!、盾術Ⅴ←up!、凶化Ⅰ、挑発Ⅲ←up!、咆哮Ⅱ←up!、編軍Ⅰ←new!、軍団強化Ⅰ←new!
称号:ダンジョン攻略者(Eランク)
(ハイナイトってナイトの上位職っぽい名前だし、リトは分かりやすいね。ダンジョンにいるときから休憩の度にスズさんと稽古して武術関連のスキルレベルも上がってたし、水中行動は休憩中に湿原で泳いでたときに上がってたから……ポイントを振ってさらに盾術を上げたのか。編軍と軍団強化はルースがリトの配下?になったときにあがったんだっけ、元気にしてると良いんだけど……っとそれよりも)
「リトもすごいよ! 随分強くなってるね♪」
「フゴッ!」(はいですっ!)
朔はがリトをがしがしと強めに撫でまわすと、リトは嬉しそうに目を細めて喉を鳴らした。朔はシンとリトの相手をしながら、皆にシンとリトのステータスを説明する。すると、シンはヒトミの元へ飛んでいき、リトはナタリアの元へと向かった。
「シン、すごいねっ♪」
「クッククーッ♪」(ママ、すごいでしょー♪)
「リト君も順調に強くなっていますね。あまり無理はしてはいけませんよ?」
「フゴッ、フゴゴッ♪」(母上、もっと強くなるです♪)
朔は、はしゃいでいるシンたちから視線を別の方向にずらす。そこには静かにその様子を眺めているミラがいた。朔は彼女の元に歩み寄り、右手を頭の上に優しく載せる。
「ミラ、よしよし」
「……大丈夫。私はお姉ちゃんだから」
「そっか。何か縁があれば良いんだけどね」
「ん」
ミラは朔に体を寄せ、無表情な瞳でシンたちの様子を見つめていた。
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