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2巻
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しおりを挟む第一章 初めてのダンジョン
駆け出し内科医の朝倉朔は、神様から助言をもらい、レベルアップするたびにステータスが爆上がりする『成長チート』を手に入れ、そして十五歳に若返った状態で異世界へ召喚された。
異世界で朔は、フクロウの魔物『シン』とオークとリザードマンのハーフ『リト』を仲魔にし、SSランクの錬金術師オリヴィアの弟子となる。また、スタットの街の冒険者ギルドで働いていたナタリアと、オリヴィアの義娘ミラからは好意を寄せられている様子。
というわけで、朔の異世界の生活はなかなか順調だった――
なお、現在の朔のステータスは次の通りである。
NAME:朝倉朔
AGE:15(28)
SPECIES:人族
LV:32
JOB:初級錬金術師LV8、初級魔術師LV11←NEW!
仲魔:シン(ブラックオウル)、リト(リザードオーク)
ステータス
HP:31872/31872+-(1024)
MP:31804/31804+-(2048)
STR:445+-(13)
VIT:443+-(13)
AGL:459+-(13)
DEX:584+-(16)
INT:582+-(17)
MAT:548+-(18)
MDF:422+-(12)
TALENT:回復魔法の才能、錬金術の才能、魔法の才能、生産の才能
SKILL:テイムⅢ、直感Ⅲ、剣術Ⅲ、高速思考Ⅲ、診断Ⅳ、調合Ⅴ、解体Ⅲ、料理Ⅳ、大陸共通語Ⅱ、絶倫Ⅰ、火魔法Ⅳ、意思疎通Ⅱ(仲魔)、恐怖耐性Ⅰ、魔力操作Ⅳ、回復魔法Ⅴ、【神聖魔法Ⅶ:隠蔽中】、魔力精密操作Ⅱ、魔具作成(魔法陣)Ⅴ、杖術Ⅰ、魔力遠隔操作Ⅱ、土魔法Ⅱ、重力魔法Ⅱ、付与魔法Ⅱ、魔具作成(魔法陣)Ⅱ
GIFT:アイテムボックスⅠ、看破の魔眼、伝言板
称号:【聖者、神の友人:隠蔽中】、奇妙な回復師
残りポイント46
魔導具の改良について、朔がパストゥール王国の国王ら数多くの人々の前で発表し、上級学師の位を授けられた次の日の早朝――朔、シン、リト、ナタリア、ミラ、猫人族のバステトは早朝に屋敷を出て、市場へ続く人通りの多い道を歩いていた。
朔とナタリアがリトを真ん中にして手をつないでおり、ミラとバステトがその後ろにいる。また、シンは朔の肩に留まっていた。
「市場楽しみだね」
「クッ!」(あいっ!)
「フゴッ!」(うん!)
「王都の市場は大きいですよ」
「人いっぱいでうるさい」
「王都は賑やかだにゃ」
朔の一言に、シン、リト、ナタリア、ミラ、バステトがそれぞれ答える。
「皆は何が食べたい?」
「クッ!」(お肉!)
「フゴッ!」(僕も!)
「色々と果物が出る時期ですし、果物がいいですね」
「新しいお菓子」
「肉だにゃ!」
(……魚じゃないんだ)
朔は顎に右手を当てて「んー」と少し考え込み、歩きながら答える。
「シンとリトとバステトさんには、珍しいお肉があったら買ってあげるね。リアさんとミラには、季節のフルーツタルトでも作ろうかな」
「クーッ♪」(わーい♪)
「フゴーッ♪」(わーいです♪)
「ん」
シンとリトとミラが嬉しそうな声を上げる。
「サク様、ありがとにゃ! それと、私のことはバスでいいにゃ」
「タルトとは初めて聞きましたが、どんな食べ物ですか? あと、私もリアでいいです」
一切の他意なく呼び捨てを提案したバステトに便乗し、ナタリアもまた呼び捨てを要求した。
(……最近、ミラもナタリアさんもぐいぐい来るな。目上の人を呼び捨てにするのはハードルが高いんだけど、そういう文化だと思うしかないか。もしかしたら『ナタリアさん』が『ミズ・ナタリア』くらい硬い意味合いで伝わってるかもしれないし……)
「……リア、フルーツタルトはサクサクの生地にカスタードクリームや生クリームを載せ、さらにその上に色とりどりのフルーツをたっぷり盛りつけたものだよ」
(……そういえば、タルト生地ってどうやって作るんだっけ?)
朔がタルトの作り方を考えていると、ナタリアはにこにこと機嫌よさそうに彼を見つめるのであった。
そうしているうちに、朔たちは市場に辿り着いた。
「おおお……」
目の前に広がる光景を見て、朔は思わず感嘆の声を漏らす。
そこは、大規模なフリーマーケットのようで、数え切れないほどの店と人がひしめきあっていた。
朔は鼻から深く空気を吸い込む。スパイスの香り、肉や魚、果物などの匂いの中に、ふと嗅ぎなれた懐かしい匂いに気付いた。
朔は皆を置いて、一人匂いのする方向へ足早に向かうと、一つの屋台に辿り着いていた。その屋台には、白い粥が売られている。これが懐かしい匂いの正体のようだ。朔は粥を見るやいなや、すぐさま叫ぶように注文した。なにせ、異世界に来て初めての米料理なのだ。
「おっちゃん! これください!」
「あいよ。銅貨一枚だ。食べ終わったら、器を返せよ」
屋台の店主は、朔の勢いに少し気圧されながらも、米粥の入った椀と匙を渡した。朔は受け取るなり、早速米粥を匙で掬って口に入れる。塩のみの味付けであるが、数ヶ月ぶりの懐かしい米の匂いと味がする。
「美味しい……」
朔は思わず呟く。そこに、他の皆が追いついた。
「クッククーッ!」(パパ! ズルい!)
「フゴッ! フゴゴッ」(父上! 僕も!)
「ふふふ、サクさんはそんなにお粥が好きなんですか?」
「サク、私も」
「にゃははは、サク様は子供みたいだにゃ」
シン、リト、ナタリア、ミラ、バステト――彼らの声で、朔は我に返った。
(……またやってしまった)
「ごめんね。皆の朝ご飯も買いに行こう」
結局、シン以外の面々は一杯ずつ米粥を、さらに肉串、モツ煮込み、野菜スープなども近くで買った後、米粥屋の前で朝食をとることにした。
朝食後、朔たちは改めて市場を巡る。
王都の市場はかなり混雑していたが、朔たちは人族、真っ黒なフクロウ、見たことのない魔物、エルフ族、雪女族、猫人族という奇抜な集団だからか、周りが避けてくれるようで、幾分スムーズに回ることができた。料理が趣味の朔が、米を筆頭に、魔物肉、野菜や果物、各種香辛料などを買い漁ったのは言うまでもない。
市場巡りの後、朔たちは武器や防具、衣服、雑貨の店が並ぶ商業区に移動した。ナタリアとバステトの強い希望によって、衣類を買いに来たのだ。
ナタリアとミラ、バステトが女性用の古着屋に入っていき、残された朔、シン、リトは商業区をぶらぶら歩く。すると、朔は露店で気になるアクセサリーを見つけ、店主に声をかけた。
「おじさん、このアクセサリーの素材って銀ですか?」
「おお、兄ちゃん。そうだぞ。銅との合金だけどな」
(んー、銅か。魔力通るかな?)
「ちょっと触ってもいいですか?」
「もちろん構わねえよ」
「ありがとうございます」
店主から許可を得た朔は、シルバーアクセサリーを手に取り、魔力を通す。
(おっ、普通に通るな。魔法の付与もできそうだし、これにしよう)
朔は看破の魔眼を使いながら、できるだけ質のいいものを選び、十点ほど購入した。
次に、朔たちは武器防具の両方を扱っているよさそうな店を見つけ、中に入る。店員は一瞬だけぎょっとした表情になったが、すぐに自分の作業へと戻った。朔が店内を見ていると、鉤爪が目に付いた。
(鉤爪か。シンの攻撃力を上げたいんだよな。シンの爪は、兎とか小動物相手だと有効だけど、大物相手には通じない。そうなると、攻撃手段が魔法しかなくなる。だけど、シンはあんまりMATが高くないしな。かといって、毒攻撃とかは嫌だし)
朔が考えごとをしながらぶつぶつ呟いていたら、肩にいるシンが問いかけてきた。
「クッククッ?」(パパ、どうしたの?)
「シンの武器を考えてたんだよ」
「クッ? クククッ?」(ぶき? いらないよ?)
シンはきょとんとした顔で告げ、朔もまた「え?」と首を傾げた。すると、シンは翼を広げて宣言する。
「クッククッ!」(ボクはセッコウなの!)
(斥候……。それもそうか。確かに、今のシンが敵を倒す必要はないな)
「そうだね。でも、敵の近くを飛び回るのは、見ていてハラハラするから、あんまりしないでね」
「クッ!」(いやっ!)
シンは、様々な武器をキラキラした目で見つめているリトの頭上に飛んでいった。そんなシンを見て、朔は心の中で呟く。
(「いやっ」って、反抗期の子供を持った父親って、こんな気持ちなのかな……)
朔たちがさらにいくつかの店を回って二時間ほど時間を潰し、先程の古着屋に戻ろうと歩いていたら、別の古着屋からナタリアたちが手ぶらで出てきたのを見つけた。朔は、ナタリアたちに手を振って近づきつつ、声をかける。
「会えてよかった。何も買わなかったんですか?」
ナタリアはにこりと笑みを浮かべ、ウエストポーチの収納袋をぽんぽんと叩いた。
「すごく楽しくて、たくさん買ってしまいました♪ さあ、次に行きましょう。今度はサクさんも一緒に来てくださいね♪」
バステトは両手を広げて喜びを表す。
「楽しいにゃー♪ うちのパーティは男だらけだから、こんな時間は久しぶりだにゃ。リア様の買いっぷりも、見ているだけでも気持ちいいにゃ」
「実は、バスさんが熱心に見ていたものも買ってあるんですよ。もちろん、ミラさんのも。お金は、あるお大尽様から預かっているので、これからも古着なら、好きなのを買っていいですよ♪」
お大尽とは、朔のことである。なお古着限定なのは、朔がナタリアに相談して決めたことだ。朔は当初、ナタリアやミラはもちろん、ミラと仲良くしてくれているバステトにも、新品の服を買ってあげるつもりだった。だが、ナタリアから古着を繕いながら大事に着ることはとても大切だと教えられ、そう決めたのである。
「そんにゃ!? 服なんて高いもの買ってもらっていいのにゃ!? どこかのお大尽様ありがとうにゃ! 大切に着るにゃ!」
盛り上がるナタリアとバステトをよそに、ミラが幾分濁った目で朔を見る。彼女は今まで二人に着せ替え人形にされた上に、人ごみに少し酔ってしまっていたのだ。
朔は、ミラのアイコンタクトにふるふると首を横に振り、彼女の頭をぽんぽんと軽く叩きながら、ヒールを発動させる。そしてミラは、ナタリアとバステトに引きずられるように、新たな店へと連れ去られるのであった。
「サクさーん」
ナタリアが満面の笑みで朔を呼ぶ。朔は笑顔を返し、ナタリアたちのもとへ向かった。
(……昼までには終わりますように)
叶うことのない希望を持ちつつ。
■
その夜、朔が自室でシンと寛いでいると、ミラが訪ねてきた。ちなみに、リトはナタリアたちと風呂に入っている。
「ミラ、どうしたの?」
朔が尋ねると、ミラは彼をじっと見つめ、わずかに頭を下げた。
「一緒にお風呂に入りたい」
「えっ!?」
「エッチ。サクとじゃなくて、ナタリアたちと」
「……そういうことね。びっくりしたよ」
ミラは雪女族のため、人類の中ではかなり体温が低く、ナタリアたちにとっての適温では熱すぎて、そのままでは一緒に風呂に入ることができないのだ。
「うーん、板か何かで仕切るしかないかな」
朔が少し考えてから答えると、ミラはびっくりしたように少しだけ目を開いた。
「作ってくれるの?」
「もちろん。何か考えてみるね」
「サク、ありがと」
ミラは微笑み、朔の右隣に座ってぽんぽんと自分の膝を軽く叩いた。
「昨日できなかったから」
(ミラさん、冷静になると、少女に膝枕されるのって、結構恥ずかしいんです)
「早く」
ミラに急かされ、朔はゆっくりとミラの膝枕に頭を載せる。
「気持ちいい?」
「うん。ひんやりしていて気持ちいいよ」
「ん」
しばらく膝枕されていると、ミラが朔に尋ねた。
「サクは遠くに行くんだよね?」
「うん。そうだね」
「私もサクたちと一緒に行きたい。でも、オリヴィアのそばにもいたい」
ミラは、今にも泣きだしそうな子供のような声で、朔に自分の気持ちを告げた。
「そっか。それは両方はできな――」
「――できるさね」
朔の言葉を打ち消すように、オリヴィアの声が割り込んだ。朔が起き上がり、声のした方を見ると、ソファに座ってにやにやしているオリヴィアがいた。
「サク、ちょっとダンジョンにでも潜ってレベルを上げてきな」
(いつからいた!? まさか、ずっと見られていたのか!?)
朔は混乱しながらも、オリヴィアに尋ねる。
「老師、どういうことでしょうか?」
「わかってるだろ? サクが転移魔法を習得すれば、万事解決だ。ミラはいつでも私に会える。ミラはサクについていける。私は転移魔法の研究ができる」
(最後! 最後の理由が一番でかいだろ!)
「返事はどうしたんだい? まさか私の娘の唇を奪っただけじゃ飽き足らず、体の自由まで奪っておいて断る気かい?」
(言い方! 間違ってはないんだけど違うから! はあ、まあいいか。どっちみちダンジョンには行く予定だったし、王都にいると面倒くさいことがたくさんありそうだし。何より俺も、ミラや老師と一緒にいたいしな)
「わかりました。王都での仕事を片付けたら、ダンジョンへ行ってまいります」
朔はオリヴィアに了承の意思を告げると、目に涙を溜めているミラに優しく語りかける。
「ミラ、その間だけちょっと待っててね」
ミラは泣きながらも破顔し、「うんっ」と頷いた。
■
「先生! このタンクというものが水を吸い上げるのは、どういった原理からでしょうか!」
朔は今、オリヴィアの屋敷で講義をしていた。朔を先生と呼んだのは、この国の第四王子であり、錬金術師ギルドの幹部でもあるウィルヘルム・ヌーヴェルである。錬金術師ギルドの幹部とは言っても、オリヴィアのように大きな功績があるわけではなく、いわば法人における縁故採用された理事のようなものであり、王族ということで担ぎ上げられたお飾りである。
だが、ウィルヘルム自身の錬金術への思いは真実であり、しかも非常に強く、新しい知識を得るべく朔のもとへ教えを乞いに来ていた。タンクとは、朔が井戸の上に設置した蛇口をひねれば水が出るようにした給水器のことである。
なお、ウィルヘルムは講義の前に、レオン王からの手紙を朔に渡していた。
そこには、「ウィルヘルムに異世界の知識を教えるかどうかは、お前の好きにしていい。曽祖父もそういったことはしなかったからな。その代わり、曽祖父は世の中の仕組みを変えようとして、それを実行した。お前も、お前がやりたいことを好きにやればいい。民のためになることなら、たいがいのことは認めてやる。最後に、モンフォール伯爵がいるから大丈夫だとは思うが、馬鹿貴族どもには気をつけろよ。では、サク・アサクラの旅が無事に終わることを祈っている」と書かれていた。
レオン王の手紙を読んだ朔は、しばらく考えた後、ウィルヘルムに少しだけ自然科学を教えてみてから、最終的にどうするか決めることにした。
「殿下、それは大気が井戸の中の水面を押す圧力が、パイプ内の水面を押す圧力よりも強くなることで起こります。ちょうどいいので、飲み物をお持ちしましょう。ミラ、手伝ってくれる?」
「ん」
「殿下、一旦御前失礼いたします」
朔はウィルヘルムに断りを入れてから、ミラと部屋を出て、飲み物などを持って戻ってきた。そして、ウィルヘルムに飲み物と細長い筒を渡す。
「この細長い筒はストローというものです。これを飲み物の中に入れてから、外に出ている先端部分を口に咥えて、軽く吸ってみてください。まずは私がやってみせますね」
朔は見本としてストローで飲み物を飲んでみせる。ウィルヘルムは不思議に思いながらも、朔に言われた通りにやってみた。
「美味しい! いや、失礼しました。不思議ですね。直接スプーンなどで掬っているわけではないのに、水が口の中に飛び込んできました」
「殿下、ありがとうございます。ちなみに、これはレモネードという飲み物です。レモンの輪切りに、レモンの三分の一の重さのハチミツと、レモンの三分の二の重さの砂糖を加えて作ったレモンシロップを、水で割って作ります。今回は、それにほんの少し生姜を入れています」
ウィルヘルムの反応が嬉しくて、朔はつい脇道にそれてしまった。すると、ウィルヘルムもつられてしまう。
「ありがとうございます! いえっ違います! タンクとストローの説明をお願いします!」
朔は、いい反応をするウィルヘルムに微笑みながら、真面目に説明を始める。
「かしこまりました。ストローで飲み物を吸うことと、タンクで水を引き上げることの原理は同じです。ストローの場合、口の中が密閉された状態で肺を膨らませることにより、口の中の圧力が下がります。すると、飲み物が大気に押されて、ストローの中を上がり、口の中に入ってくるのです。タンクの場合は、密閉された魔鉄製のタンクの中で空気を圧縮する風玉を発生させることによって、タンク内の圧力が低下。すると、井戸の底にある水が大気に押されて、パイプを通って上がってきます」
ウィルヘルムは、ストローでレモネードを吸い上げたり戻したりして考え込む。朔は、その様子を微笑ましく思いつつ、彼が何か発言するのを待っていた。
「……大気に押されるとは、どういうことでしょうか?」
「この一見何もないように見える空間に、空気があるのはご存知ですね?」
「はい。目では見えませんが、空気があるのは風などで感じることができます」
「とても素晴らしい回答です。大気に押されるというのは、その空気の重さによって押されるということです。そして、飲み物にストローをさしただけでは、飲み物は上がってきません。これはなぜでしょうか?」
ウィルヘルムは再度考え込んでから答える。
「……コップの中とストローの中の大気が、水面を押す力が釣り合っているからです!」
(ふむ……まあいいか)
「そうですね。しかし、ストローを口に咥えて吸うことにより、口の中の圧力が下がるとどうなるでしょうか?」
「わかりました! ストローの中の水面を押す力が弱まり、大気が水面を押す力の方が強くなるため釣り合いが崩れ、ストローの中の飲み物が上がるんですね! 面白いです! これはもはや、新しい風魔法ですね!」
ウィルヘルムは両手を机につくと、朔の方へと身を乗り出し、興奮した様子でまくしたてた。
応援ありがとうございます!
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