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第三章:諸国漫遊Ⅰ聖光教国編
帰還
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■
「これで、いっちょあがり♪」
「ありがとううううう……」
宴より2日後のこと、10階層の中ボスは、ヒトミが振るった青白く輝く刀により消え去り、ヒトミは刀に付着した血を振り落とすかのうように、鋭く二回振ってから鞘へ納める。
「……やけに素直な悪霊だったね。お、レベルが上がったよ♪ ステータス」
Name:ヒトミ
Age:15
species:人族
Lv:22
Job:初級剣士Lv20、初級大剣士Lv20、初級細剣士Lv20、初級軽戦士Lv20、初級軽戦士Lv20
ステータス
HP:770 +-(32)
MP:225 +-(8)
STR:250 +-(5+5)
VIT:140 +-(4+1)
AGL:254 +-(5+3)
DEX:119 +-(3+1)
INT:163 +-(5)
MAT:134 +-(4)
MDF:170 +-(5)
Talent:武術の才能、剣術の才能
Skill:剣術Ⅳ、体捌きⅢ、目利き(植物)Ⅱ、交渉術Ⅱ、大陸共通語Ⅲ、鋭斬Ⅰ、剛断Ⅰ、パリイⅠ、身体強化Ⅰ、見切りⅠ、瞬歩Ⅰ、空間把握Ⅰ、格闘術Ⅰ、威圧Ⅰ、裁縫Ⅰ、料理Ⅰ
Gift:アイテムボックスⅠ、【アルスの加護:隠蔽中】
残りポイント41
「ぎゃあああああああああ!」
「ひゃ?!」
「ヒトミ?」
ヒトミが突然上げた叫び声に、ナタリアがびっくりして悲鳴を小さく上げ、ミラは冷静に声をかけた。ヒトミは手と膝を地面につき、頭をがっくり垂らして答える。
「レベルが……レベルが……2もオーバーしてた……」
「ああ……それは、職業が多いヒトミには痛い損失ですね……」
「どんまい」
「くそう。ステータス20も損した……」
「誤差の範囲」
「そうですよ。修行する時間がなかったので、レベル1つ2つは仕方ありません。それよりも、帰りにレベルが上がらないように、できるだけ敵を倒さずに帰りましょう」
「……うん。ここまで付き合ってくれて、二人ともありがとね」
「全く問題ありません。むしろ、サクさんの昔の話を聞くことができて良かったです」
「ん」
魔石等を拾い集めた後、三人は帰路に着いた。なお、帰る途中でさらにヒトミのレベルが1上がり、悶絶することになることを、この時の彼女はまだ知らない。
一方、朔はと言うと──
「ふぅ、こんなもんかな♪」
「クック?」(パパ、これ何?)
「フゴゴゴッ♪」(お爺ちゃん上手です♪)
「これは、お社だよ。アルス様とミコト様に料理をお供えするのに作ってみたんだ。料理が無くなってるから、食べてくれてるのは分かるんだけど、お盆に乗せてないサラダとかが手つかずだったりしたからね。ミコト様には会ったことがないから、アルス様の像だけだけど」
朔は、アイテムボックスに保管していた木材で簡易的なお社を作っていた。彼は、カルドスの許可をもらって広場の外れに小屋を作り、そこで作業をしながら暮らすというある意味彼の理想の生活を満喫している。
朔は柏手を打ち、自ら作ったアルスの像に礼をする。そして、料理を御社の中に並べてからアイテムボックスへと収納した。昼食を食べた後、木工細工が楽しくなった朔が、他にも何かを作ろうとしていると、突然小屋のドアが乱暴に開かれる。
「サク、邪魔するよ!」
入って来たのはシュテの娘、アルドの姉のスズ──彼女は、赤い髪に勝気そうな赤い瞳、頭には2本の角が生えており、豊満な体の持ち主でもある。剣道の道着のような袴姿であるのだが、着崩しているため素肌が露出しており、女性に対する恐怖心が無くなった朔にとっては目に毒であった。
朔は胸元などを見ないように、角の辺りを見ながらスズに尋ねる。
「スズさん、どうしたんですか?」
「稽古だ! リトを借りて行くよ!」
「フゴッ、フゴゴッ!」(父上、行ってきますです!)
「リト、頑張れー♪ シン、リトについていてくれる?」
「クッ♪」(あい♪)
残念なことに、スズの用事があるのは朔ではなくリトであり、手を握られて引っ張られたリトは、彼女にされるがままに外にでた。スズとリトは、なぜか馬が合うようで、昨日から楽しそうに稽古をしており、すぐに、金属がぶつかり合う音が聞こえてくる。
「次はシンとリトを彫ろうかな♪」
朔はノミを手に持ち、木を削り始めるが、開きっぱなしだった扉から何者かが音を立てずに入って来る。
「お館様、ここにおられましたか」
「お館様! おひさしぶりっす!」
「イルさん、ルイさん、どうしたんですか?」
「帰りが遅いので様子を見に来たが、心配無用だったようだな」
朔はカルドスを通じて、しばらく本神殿に滞在する旨をイル達に伝えてもらっていた。しかし、イルとルイは、朔達の元へ行くと言い、護衛達を残して本神殿へと来たのだった。彼らが椅子に座ると、朔は紅茶を差し出す。
(……なにか声に棘があるような?)
「疲れているようですが、何かあったんですか?」
「……3日間ほどブリジット嬢と観光をしていたくらいで、特になにもない」
(げっ……)
「それは……ごめんなさい」
朔は、ブリジットと3日間過ごすことを想像し、げんなりとした気持ちになった。朔が罪滅ぼしの意味を込めて、テーブルに料理を並べると、ルイはがつがつと勢い良く食べ始める。一方のイルは、紅茶を口に含んでから、何か言いにくそうに話を続ける。
「いや、お館様を責めているのではない。観光などしたことがなかったので、あれはあれで新鮮だった。ただ、その、なんというか……」
「……? イルさん、なんでも言ってください」
煮え切らないイルの態度を不審に思い、朔がはっきり告げるように促すと、イルは少しだけ目をきょろきょろさせ、朔に頭を下げた。
「あー、実は……お館様の馬車での訓練がしたくてな。あれを一度経験すると、なかなか他では満足できない」
静まる室内に、食事をしているルイの食器の音だけが響く。
(そっちかよ! めちゃくちゃ申し訳なかったよ!)
「えーと、じゃあ裏に出しときますんでルイさんとどうぞ」
「ぶっ、私もでありますか!?」
「お館様、感謝する。ルイ、行くぞ!」
(イルさんや、まだ馬車は出してないよ)
朔は若干引きながらも、飛び出したイルを追いかけるのであった。
──2日後、朔がナタリア達のことを心配しはじめたころのこと。相変わらず小屋の外では、スズとリトが稽古をしていた。なお、シュテ一行は既に、鬼人族の里へと旅立っている。
そして、朔の小屋の中では不思議な雰囲気を纏った大きな尻尾を持つ女性が、頬を押さえながら朔の出した料理を食べていた。
「これは旨いのう。甘辛くてほっぺたが落ちそうじゃ」
「それは良かったです、ウカさん」
彼女は朔の小屋を訪れ、ウカと名乗ると、朔にあるお願いをしていた。
「突然悪かったのう。お主の甘いカレーがとても美味しいという話を聞いて、一度食べて見たかったのじゃ」
「いえいえ、構いませんよ。ちょうどカレーを作ろうと思っていたので」
(ここでは出してないはずなんだけど、誰から聞いたんだろ? まあいっか。5杯目なのに本当に美味しそうに食べてくれてるし、きっと良い人だね)
「ふふふ、む……サク殿は優しいのう。うむ、満足したぞ。これはお礼じゃ、ではな」
カレーに満足した彼女は、何かが詰まった革袋を朔に手渡した。朔はその袋を開けて、中身を確認する。
「これは……種籾?」
朔は視線を上げるが、既にウカの姿はなかった。
(あれ? なんか狐につままれたみたいだな)
朔が首をかしげていると、外からリトの嬉しそうな声が聞こえ、朔は小屋の外に出た。そこには、待ちわびていた彼女達がおり、彼女達の無事な姿を見た朔は自然と笑顔になる。
「皆、おかえり」
「サクさん、戻りました」
「ただいま」
「ハニー、ただいまだよ……」
ナタリアとミラは朔の笑顔に釣られて、微笑みながら答えるが、ヒトミは元気がなくぼそぼそと答えた。
「お昼ご飯できてるよ。ヒトミはなんでそんなに落ち込んでるの?」
「食べながら話すよ。とにかく今はヤケ食いしたい」
「はいはい。カレーできてるよ。甘辛はあんまりないけど」
「なんで!?」
朔の言葉に、ヒトミはさらにショックを受け、朔に詰め寄る。
「ウカさんっていう、立派な尻尾がある人があまりにも美味しそうに食べるから、ついついおかわり出しちゃった」
「(……ウカさんってどこかで聞いたことがあるような?) まったくもー……ハニーは誰でもすぐに餌付けするんだから。じゃあ、唐揚げは?」
「唐揚げカレーか♪ 俺もそうしようかな」
朔が唐揚げを乗せたカレーを想像して同意すると、朔とヒトミの様子を見て、美味しいに違いないと確信した皆が一斉に口を開く。
「私もお願いします」
「私も」
「クッ!」(ボクも!)
「フゴゴッ!」(僕もです!)
※後書き※
皆様いつもありがとうございます。
第三章の聖都編はこれで終わり、朔達は迷宮都市へと戻ります。次回はラッキーフラワー達と、久しぶりにギルバートやシドが登場します。
「これで、いっちょあがり♪」
「ありがとううううう……」
宴より2日後のこと、10階層の中ボスは、ヒトミが振るった青白く輝く刀により消え去り、ヒトミは刀に付着した血を振り落とすかのうように、鋭く二回振ってから鞘へ納める。
「……やけに素直な悪霊だったね。お、レベルが上がったよ♪ ステータス」
Name:ヒトミ
Age:15
species:人族
Lv:22
Job:初級剣士Lv20、初級大剣士Lv20、初級細剣士Lv20、初級軽戦士Lv20、初級軽戦士Lv20
ステータス
HP:770 +-(32)
MP:225 +-(8)
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VIT:140 +-(4+1)
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DEX:119 +-(3+1)
INT:163 +-(5)
MAT:134 +-(4)
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Skill:剣術Ⅳ、体捌きⅢ、目利き(植物)Ⅱ、交渉術Ⅱ、大陸共通語Ⅲ、鋭斬Ⅰ、剛断Ⅰ、パリイⅠ、身体強化Ⅰ、見切りⅠ、瞬歩Ⅰ、空間把握Ⅰ、格闘術Ⅰ、威圧Ⅰ、裁縫Ⅰ、料理Ⅰ
Gift:アイテムボックスⅠ、【アルスの加護:隠蔽中】
残りポイント41
「ぎゃあああああああああ!」
「ひゃ?!」
「ヒトミ?」
ヒトミが突然上げた叫び声に、ナタリアがびっくりして悲鳴を小さく上げ、ミラは冷静に声をかけた。ヒトミは手と膝を地面につき、頭をがっくり垂らして答える。
「レベルが……レベルが……2もオーバーしてた……」
「ああ……それは、職業が多いヒトミには痛い損失ですね……」
「どんまい」
「くそう。ステータス20も損した……」
「誤差の範囲」
「そうですよ。修行する時間がなかったので、レベル1つ2つは仕方ありません。それよりも、帰りにレベルが上がらないように、できるだけ敵を倒さずに帰りましょう」
「……うん。ここまで付き合ってくれて、二人ともありがとね」
「全く問題ありません。むしろ、サクさんの昔の話を聞くことができて良かったです」
「ん」
魔石等を拾い集めた後、三人は帰路に着いた。なお、帰る途中でさらにヒトミのレベルが1上がり、悶絶することになることを、この時の彼女はまだ知らない。
一方、朔はと言うと──
「ふぅ、こんなもんかな♪」
「クック?」(パパ、これ何?)
「フゴゴゴッ♪」(お爺ちゃん上手です♪)
「これは、お社だよ。アルス様とミコト様に料理をお供えするのに作ってみたんだ。料理が無くなってるから、食べてくれてるのは分かるんだけど、お盆に乗せてないサラダとかが手つかずだったりしたからね。ミコト様には会ったことがないから、アルス様の像だけだけど」
朔は、アイテムボックスに保管していた木材で簡易的なお社を作っていた。彼は、カルドスの許可をもらって広場の外れに小屋を作り、そこで作業をしながら暮らすというある意味彼の理想の生活を満喫している。
朔は柏手を打ち、自ら作ったアルスの像に礼をする。そして、料理を御社の中に並べてからアイテムボックスへと収納した。昼食を食べた後、木工細工が楽しくなった朔が、他にも何かを作ろうとしていると、突然小屋のドアが乱暴に開かれる。
「サク、邪魔するよ!」
入って来たのはシュテの娘、アルドの姉のスズ──彼女は、赤い髪に勝気そうな赤い瞳、頭には2本の角が生えており、豊満な体の持ち主でもある。剣道の道着のような袴姿であるのだが、着崩しているため素肌が露出しており、女性に対する恐怖心が無くなった朔にとっては目に毒であった。
朔は胸元などを見ないように、角の辺りを見ながらスズに尋ねる。
「スズさん、どうしたんですか?」
「稽古だ! リトを借りて行くよ!」
「フゴッ、フゴゴッ!」(父上、行ってきますです!)
「リト、頑張れー♪ シン、リトについていてくれる?」
「クッ♪」(あい♪)
残念なことに、スズの用事があるのは朔ではなくリトであり、手を握られて引っ張られたリトは、彼女にされるがままに外にでた。スズとリトは、なぜか馬が合うようで、昨日から楽しそうに稽古をしており、すぐに、金属がぶつかり合う音が聞こえてくる。
「次はシンとリトを彫ろうかな♪」
朔はノミを手に持ち、木を削り始めるが、開きっぱなしだった扉から何者かが音を立てずに入って来る。
「お館様、ここにおられましたか」
「お館様! おひさしぶりっす!」
「イルさん、ルイさん、どうしたんですか?」
「帰りが遅いので様子を見に来たが、心配無用だったようだな」
朔はカルドスを通じて、しばらく本神殿に滞在する旨をイル達に伝えてもらっていた。しかし、イルとルイは、朔達の元へ行くと言い、護衛達を残して本神殿へと来たのだった。彼らが椅子に座ると、朔は紅茶を差し出す。
(……なにか声に棘があるような?)
「疲れているようですが、何かあったんですか?」
「……3日間ほどブリジット嬢と観光をしていたくらいで、特になにもない」
(げっ……)
「それは……ごめんなさい」
朔は、ブリジットと3日間過ごすことを想像し、げんなりとした気持ちになった。朔が罪滅ぼしの意味を込めて、テーブルに料理を並べると、ルイはがつがつと勢い良く食べ始める。一方のイルは、紅茶を口に含んでから、何か言いにくそうに話を続ける。
「いや、お館様を責めているのではない。観光などしたことがなかったので、あれはあれで新鮮だった。ただ、その、なんというか……」
「……? イルさん、なんでも言ってください」
煮え切らないイルの態度を不審に思い、朔がはっきり告げるように促すと、イルは少しだけ目をきょろきょろさせ、朔に頭を下げた。
「あー、実は……お館様の馬車での訓練がしたくてな。あれを一度経験すると、なかなか他では満足できない」
静まる室内に、食事をしているルイの食器の音だけが響く。
(そっちかよ! めちゃくちゃ申し訳なかったよ!)
「えーと、じゃあ裏に出しときますんでルイさんとどうぞ」
「ぶっ、私もでありますか!?」
「お館様、感謝する。ルイ、行くぞ!」
(イルさんや、まだ馬車は出してないよ)
朔は若干引きながらも、飛び出したイルを追いかけるのであった。
──2日後、朔がナタリア達のことを心配しはじめたころのこと。相変わらず小屋の外では、スズとリトが稽古をしていた。なお、シュテ一行は既に、鬼人族の里へと旅立っている。
そして、朔の小屋の中では不思議な雰囲気を纏った大きな尻尾を持つ女性が、頬を押さえながら朔の出した料理を食べていた。
「これは旨いのう。甘辛くてほっぺたが落ちそうじゃ」
「それは良かったです、ウカさん」
彼女は朔の小屋を訪れ、ウカと名乗ると、朔にあるお願いをしていた。
「突然悪かったのう。お主の甘いカレーがとても美味しいという話を聞いて、一度食べて見たかったのじゃ」
「いえいえ、構いませんよ。ちょうどカレーを作ろうと思っていたので」
(ここでは出してないはずなんだけど、誰から聞いたんだろ? まあいっか。5杯目なのに本当に美味しそうに食べてくれてるし、きっと良い人だね)
「ふふふ、む……サク殿は優しいのう。うむ、満足したぞ。これはお礼じゃ、ではな」
カレーに満足した彼女は、何かが詰まった革袋を朔に手渡した。朔はその袋を開けて、中身を確認する。
「これは……種籾?」
朔は視線を上げるが、既にウカの姿はなかった。
(あれ? なんか狐につままれたみたいだな)
朔が首をかしげていると、外からリトの嬉しそうな声が聞こえ、朔は小屋の外に出た。そこには、待ちわびていた彼女達がおり、彼女達の無事な姿を見た朔は自然と笑顔になる。
「皆、おかえり」
「サクさん、戻りました」
「ただいま」
「ハニー、ただいまだよ……」
ナタリアとミラは朔の笑顔に釣られて、微笑みながら答えるが、ヒトミは元気がなくぼそぼそと答えた。
「お昼ご飯できてるよ。ヒトミはなんでそんなに落ち込んでるの?」
「食べながら話すよ。とにかく今はヤケ食いしたい」
「はいはい。カレーできてるよ。甘辛はあんまりないけど」
「なんで!?」
朔の言葉に、ヒトミはさらにショックを受け、朔に詰め寄る。
「ウカさんっていう、立派な尻尾がある人があまりにも美味しそうに食べるから、ついついおかわり出しちゃった」
「(……ウカさんってどこかで聞いたことがあるような?) まったくもー……ハニーは誰でもすぐに餌付けするんだから。じゃあ、唐揚げは?」
「唐揚げカレーか♪ 俺もそうしようかな」
朔が唐揚げを乗せたカレーを想像して同意すると、朔とヒトミの様子を見て、美味しいに違いないと確信した皆が一斉に口を開く。
「私もお願いします」
「私も」
「クッ!」(ボクも!)
「フゴゴッ!」(僕もです!)
※後書き※
皆様いつもありがとうございます。
第三章の聖都編はこれで終わり、朔達は迷宮都市へと戻ります。次回はラッキーフラワー達と、久しぶりにギルバートやシドが登場します。
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