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第19話:二人の英雄
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黒竜との再戦に挑む騎士団の空気は、明らかに前回とは違っていた。
ケイトが聖女の寵愛を受けたことは、ケイト本人の口から騎士団の者達へ伝えられた。それ以前に祝福を受けていた者達は、その効果が己の身から消えたことを感じ取っていた。薄々、把握してはいたのだろう。驚きを示す者は少なかった。
ケイトは己が聖女の恩恵を一身に受けたことに、謝罪はしなかった。そしてまた騎士団の者達も、誰もケイトを責めることも、説明を求めることもしなかった。その覚悟は、一目見るだけで全員に正しく伝わった。
作戦も大幅に変わった。これまでは、全員が祝福を受けている前提での連携が組まれていた。しかし、ケイト以外は生身での戦闘となれば、前回と同じようには動けない。攻撃の中心はケイト一人に絞り、全員がサポートに回る。
ケイトが倒れれば全てが終わる。危うい作戦だ。通常なら集団戦でこんなことはあり得ない。ケイトは一度黒竜に敗れているし、聖女の寵愛を得た状態でどれほど戦えるのかも定かではない。それでも、聖女と騎士団長への信頼が、それを可能にした。ケイトができると言えば、できるのだ。
誰もが勝利を信じている。金の光を導として。
再び洞窟の前に立ち、決意を胸に足を踏み入れる。一歩下る度に、足元に重いものが纏わりつく。洞窟の空気が淀んでいるのか、前回の敗北の記憶か。それを振り払って、下へ下へと下る。仇敵の待つ場所へ。
その場所へ辿り着くや否や、洞窟内に咆哮が響き渡った。
「――――――!」
耳をつんざく憤怒の声にその主を見れば、ぎらぎらとした赤い左目が騎士団を睨めつけていた。
騎士団が黒竜への怒りを募らせていたのと同じように、黒竜の方も己の右目を奪った者への恨みを募らせていたのだろう。侵入者の気配を敏感に感じ取ったと見える。眠っていた前回とは違い、今回は最初から臨戦態勢だ。
「一陣、構え!」
レナードの合図に、第一陣が一斉に鎖を構え、投げ縄の要領で鎖を渡す。
前回よりも強度を増したそれは重く扱いにくいが、複数人で手繰り巻き付け杭を打ち、足や尾の固定を試みる。
今回は大多数の人員を固定のために割けるため、安定度は上がった。
「二陣、構え!」
それでも、怒りに燃える竜の攻撃は強く荒い。
「うわあああっ!?」
押さえる前に、太く硬い尾が振り上げられる。そのまま地面に叩きつけられたら、下にいる者は皆潰れる。避けなければ、とアルフレッドの足が地面を擦った。瞬間、人の影が高く跳び上がる。
一閃。
剣の煌きが見えたかと思えば、尾は竜の胴体から切り離され、蜥蜴の尻尾のように落とされた部分だけが蠢いていた。
地面に降り立ったケイトは剣の血を払うと、またすぐに駆け出した。
「すごい……」
その光景を目にしたアルフレッドは、戦闘中にも関わらず憧憬を零した。
目にも留まらぬ、とはああいう動きを言うのだろう。ケイトが尾を切り落とした。それ以外、何もわからなかった。
ケイトの持つ剣の刃渡りでは、尾を一刀両断するには足りないはずだ。つまり何度か切り込みを入れたか、一周ぐるりと刃を回したのか。目視では、判別できなかった。
「ぼさっとするな! 魔物が来るぞ!」
「っはい!」
ランドルからの叱咤に、慌てて剣を構える。ケイトが切り落とした箇所からどろりどろりと流れ落ちる液体、そこから魔物が生まれていた。
サポートの役割は主に二つ。竜の体の固定や動きを阻害すること、そして血から生まれる魔物の排除。
ケイトが竜との戦闘に集中できるよう、魔物の相手は他の者でこなさなければならない。それも、なるべく安全に。
今の騎士団には聖女の祝福がない。この状態では魔物も雑魚とは言えないのだが、それでも仲間の命が危険に晒されれば、ケイトは見捨てられないだろう。
ケイトの邪魔をするわけにはいかない。だから、この程度は余裕だと。魔物くらい、軽く討ち取ってみせなくては。
そこに経験の差は関係ない。今この場に立つ者は、全て等しく同じ役割を背負っている。
視線を鋭くし、アルフレッドは魔物に向かって剣を振りかぶった。
一目散に向かってくるケイトに、竜は首を回し、赤い瞳をひたと据えた。そして地を駆けるケイトを飲み込もうと、大きく口を開く。
ケイトは強く地を蹴って上顎に飛び乗ると、そのまま鼻先へ滑り降り、勢いのまま眉間に剣を突き立てる。痛みから竜が激しく首を振り回し、空中に放り出されたケイトは宙で体勢を整えると、竜の背に着地した。
足元に見えたものに、ケイトは目を瞠った。
――翼の跡。
黒竜には翼がなかった。しかし、背には翼の付け根と思われる跡がある。
元々翼がない種族なのではない。この翼は、かつてもがれたのだ。
傷跡はかなり古い。黒竜の記録が残っていないことからしても、相当昔のことだろう。
森に張られた結界。封じられた竜。聖女だけが辿り着けるその場所。聖女がいなければ戦えない存在。
「……初代か」
憶測でしかない。けれど、確信に近い気持ちで呟いた。
この竜の翼を奪ったのは、初代聖女から寵愛を受けた騎士だ。
初代聖女のことは記録にある。寵愛の効果も語り継がれている。なのに、寵愛を受けたはずの騎士の記録はない。
初代聖女は国を守った。しかし魔物は未だ出没している。つまり原因は断てなかった。
初代聖女の結界は今も国を守っている。だから、国を守ったというのは、国民に被害が出ないように結界で魔物を退けたと解釈していた。
だが結界だけを張って役目を終えたのなら、寵愛の伝承はどこから来たのか。寵愛を得た騎士は、何と戦うためにその力を得たのか。
初代は黒竜が原因だと知っていた。そしておそらく、寵愛を受けた騎士を、黒竜により失ったのだ。
最も力が強かったはずの初代聖女、その寵愛を受けた騎士。それでも黒竜を討ち取ることは敵わなかった。
ならば、後の者に同じ道を辿らせるだろうか。
黒竜の記録を残してしまえば、次代以降の聖女が、寵愛を与えた騎士に戦わせようとするだろう。
それは聖女本人の意思かもしれないし、国からの命令かもしれない。
しかし寵愛を与えてしまえば、聖女は力を失う。力を失えば、その後祝福を与えることはできなくなる。黒竜討伐に失敗すれば、聖女は無用の存在と成り下がる。
初代にも成し得なかった黒竜討伐に望みをかけ、寵愛を与えた騎士を挑ませ続けるか。この先永久に聖女のシステムを繰り返すことになっても、その時代ごとの騎士達を強化して、対処可能な範囲の魔物と戦い続けるのか。
その選択を迫られた初代聖女は、後者を選択した。
おそらく、聖女という存在が、次々に使い捨てられていくことを恐れたのだ。
だから黒竜の存在は隠し、ただ寵愛を与えれば力を失うということだけを残した。力を持ち続ける限り、祝福を与え続ける限り、聖女は守られる。寵愛を与えなければ勝てないほどの魔物など、存在しない。必要のないことだから行わないようにと、警告とも取れる伝承を残して。
後世の聖女と騎士を守る、そのために。
この竜は。初代から続く悲しみと憎しみの始まり。
そして、聖女というシステムが存在する理由。
今までどれほどの異界の女性が、無理やり協力させられてきたのか。
その連鎖を。
「聖女の呪いを、ここで断ち切る」
翼の跡に剣を捩じ込めば、竜が苦痛の咆哮を上げた。ここはきっと竜の弱点だったのだ。初代が翼をもいでくれたおかげで、竜は本来より弱体化している。封印があるとはいえ、洞窟から出ていかなかったことを考えても間違いないだろう。
名も知らぬかつての英雄に感謝を捧げ、琥珀の瞳が強く輝いた。
背筋に沿って刃を切り込ませながら、ケイトが竜の背を駆け上がる。
邪魔者を叩き落とそうと竜が足に力を入れるが、何かに引きずられてがくんと体勢を崩した。
サポートの騎士による足の固定が成功していたのだ。すぐには外すことができず、竜はその爪を振るえずにいた。
身を捩る竜の上を、頭まで駆け上る。首筋を剣で斬りつけるが、ここは尾よりも頑丈なのか、切り落とすところまではいかなかった。もっと勢いがいる。
助走をつけて、角を踏み台に高く跳び上がる。落下の重力を加えれば。
空中で逃げ場のないケイトをその口腔で受け止めようと、竜が大きく顎門を開く。
喰われるのが先か、首を切り落とすのが先か。
然してその勝敗は、重い音と共に決した。
ケイトが聖女の寵愛を受けたことは、ケイト本人の口から騎士団の者達へ伝えられた。それ以前に祝福を受けていた者達は、その効果が己の身から消えたことを感じ取っていた。薄々、把握してはいたのだろう。驚きを示す者は少なかった。
ケイトは己が聖女の恩恵を一身に受けたことに、謝罪はしなかった。そしてまた騎士団の者達も、誰もケイトを責めることも、説明を求めることもしなかった。その覚悟は、一目見るだけで全員に正しく伝わった。
作戦も大幅に変わった。これまでは、全員が祝福を受けている前提での連携が組まれていた。しかし、ケイト以外は生身での戦闘となれば、前回と同じようには動けない。攻撃の中心はケイト一人に絞り、全員がサポートに回る。
ケイトが倒れれば全てが終わる。危うい作戦だ。通常なら集団戦でこんなことはあり得ない。ケイトは一度黒竜に敗れているし、聖女の寵愛を得た状態でどれほど戦えるのかも定かではない。それでも、聖女と騎士団長への信頼が、それを可能にした。ケイトができると言えば、できるのだ。
誰もが勝利を信じている。金の光を導として。
再び洞窟の前に立ち、決意を胸に足を踏み入れる。一歩下る度に、足元に重いものが纏わりつく。洞窟の空気が淀んでいるのか、前回の敗北の記憶か。それを振り払って、下へ下へと下る。仇敵の待つ場所へ。
その場所へ辿り着くや否や、洞窟内に咆哮が響き渡った。
「――――――!」
耳をつんざく憤怒の声にその主を見れば、ぎらぎらとした赤い左目が騎士団を睨めつけていた。
騎士団が黒竜への怒りを募らせていたのと同じように、黒竜の方も己の右目を奪った者への恨みを募らせていたのだろう。侵入者の気配を敏感に感じ取ったと見える。眠っていた前回とは違い、今回は最初から臨戦態勢だ。
「一陣、構え!」
レナードの合図に、第一陣が一斉に鎖を構え、投げ縄の要領で鎖を渡す。
前回よりも強度を増したそれは重く扱いにくいが、複数人で手繰り巻き付け杭を打ち、足や尾の固定を試みる。
今回は大多数の人員を固定のために割けるため、安定度は上がった。
「二陣、構え!」
それでも、怒りに燃える竜の攻撃は強く荒い。
「うわあああっ!?」
押さえる前に、太く硬い尾が振り上げられる。そのまま地面に叩きつけられたら、下にいる者は皆潰れる。避けなければ、とアルフレッドの足が地面を擦った。瞬間、人の影が高く跳び上がる。
一閃。
剣の煌きが見えたかと思えば、尾は竜の胴体から切り離され、蜥蜴の尻尾のように落とされた部分だけが蠢いていた。
地面に降り立ったケイトは剣の血を払うと、またすぐに駆け出した。
「すごい……」
その光景を目にしたアルフレッドは、戦闘中にも関わらず憧憬を零した。
目にも留まらぬ、とはああいう動きを言うのだろう。ケイトが尾を切り落とした。それ以外、何もわからなかった。
ケイトの持つ剣の刃渡りでは、尾を一刀両断するには足りないはずだ。つまり何度か切り込みを入れたか、一周ぐるりと刃を回したのか。目視では、判別できなかった。
「ぼさっとするな! 魔物が来るぞ!」
「っはい!」
ランドルからの叱咤に、慌てて剣を構える。ケイトが切り落とした箇所からどろりどろりと流れ落ちる液体、そこから魔物が生まれていた。
サポートの役割は主に二つ。竜の体の固定や動きを阻害すること、そして血から生まれる魔物の排除。
ケイトが竜との戦闘に集中できるよう、魔物の相手は他の者でこなさなければならない。それも、なるべく安全に。
今の騎士団には聖女の祝福がない。この状態では魔物も雑魚とは言えないのだが、それでも仲間の命が危険に晒されれば、ケイトは見捨てられないだろう。
ケイトの邪魔をするわけにはいかない。だから、この程度は余裕だと。魔物くらい、軽く討ち取ってみせなくては。
そこに経験の差は関係ない。今この場に立つ者は、全て等しく同じ役割を背負っている。
視線を鋭くし、アルフレッドは魔物に向かって剣を振りかぶった。
一目散に向かってくるケイトに、竜は首を回し、赤い瞳をひたと据えた。そして地を駆けるケイトを飲み込もうと、大きく口を開く。
ケイトは強く地を蹴って上顎に飛び乗ると、そのまま鼻先へ滑り降り、勢いのまま眉間に剣を突き立てる。痛みから竜が激しく首を振り回し、空中に放り出されたケイトは宙で体勢を整えると、竜の背に着地した。
足元に見えたものに、ケイトは目を瞠った。
――翼の跡。
黒竜には翼がなかった。しかし、背には翼の付け根と思われる跡がある。
元々翼がない種族なのではない。この翼は、かつてもがれたのだ。
傷跡はかなり古い。黒竜の記録が残っていないことからしても、相当昔のことだろう。
森に張られた結界。封じられた竜。聖女だけが辿り着けるその場所。聖女がいなければ戦えない存在。
「……初代か」
憶測でしかない。けれど、確信に近い気持ちで呟いた。
この竜の翼を奪ったのは、初代聖女から寵愛を受けた騎士だ。
初代聖女のことは記録にある。寵愛の効果も語り継がれている。なのに、寵愛を受けたはずの騎士の記録はない。
初代聖女は国を守った。しかし魔物は未だ出没している。つまり原因は断てなかった。
初代聖女の結界は今も国を守っている。だから、国を守ったというのは、国民に被害が出ないように結界で魔物を退けたと解釈していた。
だが結界だけを張って役目を終えたのなら、寵愛の伝承はどこから来たのか。寵愛を得た騎士は、何と戦うためにその力を得たのか。
初代は黒竜が原因だと知っていた。そしておそらく、寵愛を受けた騎士を、黒竜により失ったのだ。
最も力が強かったはずの初代聖女、その寵愛を受けた騎士。それでも黒竜を討ち取ることは敵わなかった。
ならば、後の者に同じ道を辿らせるだろうか。
黒竜の記録を残してしまえば、次代以降の聖女が、寵愛を与えた騎士に戦わせようとするだろう。
それは聖女本人の意思かもしれないし、国からの命令かもしれない。
しかし寵愛を与えてしまえば、聖女は力を失う。力を失えば、その後祝福を与えることはできなくなる。黒竜討伐に失敗すれば、聖女は無用の存在と成り下がる。
初代にも成し得なかった黒竜討伐に望みをかけ、寵愛を与えた騎士を挑ませ続けるか。この先永久に聖女のシステムを繰り返すことになっても、その時代ごとの騎士達を強化して、対処可能な範囲の魔物と戦い続けるのか。
その選択を迫られた初代聖女は、後者を選択した。
おそらく、聖女という存在が、次々に使い捨てられていくことを恐れたのだ。
だから黒竜の存在は隠し、ただ寵愛を与えれば力を失うということだけを残した。力を持ち続ける限り、祝福を与え続ける限り、聖女は守られる。寵愛を与えなければ勝てないほどの魔物など、存在しない。必要のないことだから行わないようにと、警告とも取れる伝承を残して。
後世の聖女と騎士を守る、そのために。
この竜は。初代から続く悲しみと憎しみの始まり。
そして、聖女というシステムが存在する理由。
今までどれほどの異界の女性が、無理やり協力させられてきたのか。
その連鎖を。
「聖女の呪いを、ここで断ち切る」
翼の跡に剣を捩じ込めば、竜が苦痛の咆哮を上げた。ここはきっと竜の弱点だったのだ。初代が翼をもいでくれたおかげで、竜は本来より弱体化している。封印があるとはいえ、洞窟から出ていかなかったことを考えても間違いないだろう。
名も知らぬかつての英雄に感謝を捧げ、琥珀の瞳が強く輝いた。
背筋に沿って刃を切り込ませながら、ケイトが竜の背を駆け上がる。
邪魔者を叩き落とそうと竜が足に力を入れるが、何かに引きずられてがくんと体勢を崩した。
サポートの騎士による足の固定が成功していたのだ。すぐには外すことができず、竜はその爪を振るえずにいた。
身を捩る竜の上を、頭まで駆け上る。首筋を剣で斬りつけるが、ここは尾よりも頑丈なのか、切り落とすところまではいかなかった。もっと勢いがいる。
助走をつけて、角を踏み台に高く跳び上がる。落下の重力を加えれば。
空中で逃げ場のないケイトをその口腔で受け止めようと、竜が大きく顎門を開く。
喰われるのが先か、首を切り落とすのが先か。
然してその勝敗は、重い音と共に決した。
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