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対立
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柚月「あたし、先生を支えたいです。」
桂太「え?」
柚月「サポートします。何でも言って下さい!何かありますか?」
恋愛未経験。
思い浮かぶのは、漫画の世界で登場する様な、キュンキュンする内容ばかり。
現実は、右も左も分からない恋愛素人野郎。
あたしの脳が勝手に心へと信号を送り出す。
「これが恋というもの。押して押して張り倒しましょう」と・・・。
アンテナが反応した瞬間、あたしの擬似恋愛バロメーターは、勝手に燃えたぎっていた。
柚月「先生」
桂太「何?」
柚月「好きかもです」
桂太「へ!?いや、ちょっと落ち着いて・・・。」
柚月「無理です!興奮してます!」
桂太「か、顔!それから鼻息!!近くて怖いです!!」
柚月「この想い、一曲歌ってもいいですか!!」
桂太「え、何で!?(笑)」
我を失い、半分やけくそだった。
きっと・・・いや、単なる少女漫画の読み過ぎだった。
でも、あたしは先生のあんな悲しい表情を二度と見たく無い。させたくなのは確かで。
それだけの感情で動いていた。
桂太「あの、凄く失礼な事聞いてもいい?」
柚月「はい、何ですか?」
桂太「古川さん、恋愛した事ないでしょ(笑)」
柚月「恋愛?するなら今でしょ」
桂太「誰の真似?(笑)そうかぁ、廉とはそういう関係にまだなってないんだね」
柚月「まだと言うか、この先も廉とは・・・」
クスクスと笑いながら、桂太先生はあたしの頭上を見上げた後、軽く頭をポンポンと叩いた。
柚月「え?除霊ですか?」
桂太「いや、古川さん可愛いなぁと思って。俺が同級生だったら、間違いなく古川さんを好きになってる。」
「だよな?廉。」
桂太先生の視線の先・・・。あたしの後ろには、息を切らした廉の姿があった。
廉 「柚月振り回して何やってんだよ?」
桂太「何だよ廉。お前もサボりか?」
廉 「柚月、こっちに来い。」
柚月「え。」
桂太「廉。お前、古川さん泣かしといてよくそんな事言えるな」
とても不穏な空気が流れる中、廉は今にも桂太先生に噛み付く勢い。そして、桂太先生は今までとは打って変わり、さっきと同じ様な態度を廉に仕掛け出した。
桂太「廉、お前古川さんが好きなんだろ?」
廉 「は?俺が?んな訳ねーだろ。とにかく柚月、早く来い。そんな奴に関わるな。」
柚月「桂太先生は悪くない。だって、先生は廉にしあわ・・・」
桂太「古川さん、それは言わなくていい。」
廉 「柚月の事振り回すなよ!」
柚月「違うよ廉!何か勘違いしてる!」
桂太「廉、古川さんを振り回して来てるのはお前だぞ?昔はもっと素直で可愛げがあったのに。好きだからムキになってるんだろ?」
廉 「幼馴染みだからに決まってるだろ!二度と顔も見たくなかったのに、何でこの高校に来たんだよ!!」
桂太「拓との約束を守る為に来たんだよ!!」
桂太先生にとって、かけがえのない大事な仲間。
高校生活を共に過ごし、支え合って来た仲間。
そんな人と交わした約束・・・。
桂太先生は廉のお父さんとの約束を果たす為、今、こうしてこの場に居る事を廉に伝えた。
桂太「え?」
柚月「サポートします。何でも言って下さい!何かありますか?」
恋愛未経験。
思い浮かぶのは、漫画の世界で登場する様な、キュンキュンする内容ばかり。
現実は、右も左も分からない恋愛素人野郎。
あたしの脳が勝手に心へと信号を送り出す。
「これが恋というもの。押して押して張り倒しましょう」と・・・。
アンテナが反応した瞬間、あたしの擬似恋愛バロメーターは、勝手に燃えたぎっていた。
柚月「先生」
桂太「何?」
柚月「好きかもです」
桂太「へ!?いや、ちょっと落ち着いて・・・。」
柚月「無理です!興奮してます!」
桂太「か、顔!それから鼻息!!近くて怖いです!!」
柚月「この想い、一曲歌ってもいいですか!!」
桂太「え、何で!?(笑)」
我を失い、半分やけくそだった。
きっと・・・いや、単なる少女漫画の読み過ぎだった。
でも、あたしは先生のあんな悲しい表情を二度と見たく無い。させたくなのは確かで。
それだけの感情で動いていた。
桂太「あの、凄く失礼な事聞いてもいい?」
柚月「はい、何ですか?」
桂太「古川さん、恋愛した事ないでしょ(笑)」
柚月「恋愛?するなら今でしょ」
桂太「誰の真似?(笑)そうかぁ、廉とはそういう関係にまだなってないんだね」
柚月「まだと言うか、この先も廉とは・・・」
クスクスと笑いながら、桂太先生はあたしの頭上を見上げた後、軽く頭をポンポンと叩いた。
柚月「え?除霊ですか?」
桂太「いや、古川さん可愛いなぁと思って。俺が同級生だったら、間違いなく古川さんを好きになってる。」
「だよな?廉。」
桂太先生の視線の先・・・。あたしの後ろには、息を切らした廉の姿があった。
廉 「柚月振り回して何やってんだよ?」
桂太「何だよ廉。お前もサボりか?」
廉 「柚月、こっちに来い。」
柚月「え。」
桂太「廉。お前、古川さん泣かしといてよくそんな事言えるな」
とても不穏な空気が流れる中、廉は今にも桂太先生に噛み付く勢い。そして、桂太先生は今までとは打って変わり、さっきと同じ様な態度を廉に仕掛け出した。
桂太「廉、お前古川さんが好きなんだろ?」
廉 「は?俺が?んな訳ねーだろ。とにかく柚月、早く来い。そんな奴に関わるな。」
柚月「桂太先生は悪くない。だって、先生は廉にしあわ・・・」
桂太「古川さん、それは言わなくていい。」
廉 「柚月の事振り回すなよ!」
柚月「違うよ廉!何か勘違いしてる!」
桂太「廉、古川さんを振り回して来てるのはお前だぞ?昔はもっと素直で可愛げがあったのに。好きだからムキになってるんだろ?」
廉 「幼馴染みだからに決まってるだろ!二度と顔も見たくなかったのに、何でこの高校に来たんだよ!!」
桂太「拓との約束を守る為に来たんだよ!!」
桂太先生にとって、かけがえのない大事な仲間。
高校生活を共に過ごし、支え合って来た仲間。
そんな人と交わした約束・・・。
桂太先生は廉のお父さんとの約束を果たす為、今、こうしてこの場に居る事を廉に伝えた。
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