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番外編
疲れた体には甘いもの
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とある日の仕事で上司から業務に関するセミナーへの参加を言い渡された。
ふむ、最近話題の業務負担軽減向けのツールについてである。
このツール、個人的には使い勝手が悪いから利用したくないんだけどなぁなんて思っていると、上司も同意見らしく、導入させないためにセミナーに参加した上での意見ということで取り上げたいらしい。
ならば、不肖の身ながら私、材料集めにがんばって参ります。
セミナーはツールのユーザー向けで行うとのことで、主に活用事例が主体らしい。他社の事例を見てとのことであれば、今の職場に不適合な理由もつけやすい。
会場はよくセミナーが行われているホールで、いくつものセミナールームがあり、他の内容のものも行われているようだった。
当日にセミナー会場に向かうと、他のセミナーと開催時間が重なっているせいか人が多い。
会場の地図を見ながら、セミナールームを確認して、道順を頭に入れる。ゲームと違って常にマップ表示されるわけではないので、私の記憶力がんばれ。今日はしかも参加者一人だから、道案内してくれる人もいないのだ。
周りを見渡して、さあ行くぞと思った方向に見知った人がいた。
「おや?」
琢磨ではないか。
いつも内勤なのに、同じようにセミナーにかり出されているのだろうか。
一応、仕事中だしなと思い、話しかけるかためらっていると別方向から来た女性が琢磨に話しかけた。
おっと、お仲間がいらっしゃいましたか。
これは失礼。
ふんわりとしたかわいらしい雰囲気の女性が笑顔で話しかけると、琢磨も笑顔で対応している。
イケメンとかわいい女の子は絵になりますね。
邪魔してはいけないと気付かれないように、方向転換してセミナールームに向かった。
セミナー開始後、他社事例などを聞きながら手持ちのノートパソコンにメモを行うために、キーボードに指を走らせる。
仕事のために覚えたブラインドタッチ、今こそ君の出番だ。
「資料作成では当社の女性社員が女性らしさを~」
一瞬、手が止まってしまった。
女性だから女性らしさか…ある意味、その言葉は使っていいときと悪いときがある。
内容も他のものと重複していることが多かったため、手を止めてその事例はメモを最低限に控えた。
そういえば、琢磨と一緒にいた女性はかわいらしい雰囲気だったなと思い返す。
やはり男性はかわいらしい女性が人気なのだろう。
今の職場は実力主義のため、女性だからなんて言っている暇は無いが、前の職場はかわいらしい女性がちやほやされていた。
その優遇さに腹が立って、同期の仕事主義の女性たちと飲んだくれたりしたものだ。
女性だからできる楽しみはしたいし、綺麗になる努力だってする。
だが、男性の好みとなると別かもしれない。
今日だって、仕事だからとカジュアルな服装をしているが、かわいらしい雰囲気かと聞かれるとそうではない。
琢磨は私がいいなんて言ってくれるが、優しそうなイケメンで収入もきちんとしてるとなれば、女性は砂糖に群がる蟻のごとく……。
いかん、今は仕事中。とりあえず、職場であのツールを使わせないための材料を集めよう。
セミナーが終わると、思っていた以上に集中していたらしく、目が痛い。
うー、首を回すと鳴ってはいけない音がする。
肩を回しながら、バッグにパソコンをしまい、立ち上がる。
セミナー後は直帰していいとのことだったため、どうするか。
幸いにも金曜だし、近くの会社に勤務している女友達に声をかけるのもいいかもしれない。
セミナールームからふらふらと出ると、頭が回らないことに気付いて疲れていることをようやく悟った。
うん、帰ろう。
がんばったご褒美にコンビニスイーツでも買って、家でゆっくりするに限る。
とりあえず化粧室に行って、少し化粧を直そう。
鏡の前で化粧を直していると、我ながら疲れた顔をしているなと思った。
琢磨が参加しているであろうセミナーはとっくに終わっただろうか。こんな顔だし、願わくは鉢合わせずにさっさと帰りたい。
化粧室から出ると、他のセミナーがいくつか終わったらしく、通路に人が溢れかえっている。
知り合いと会うのも面倒なので、気配を消しながら歩いていると琢磨と先ほどの女性がいた。
というか、何人かの女性に群がられていた。
わー、イケメンが女性ホイホイしてるわ。
思わず近くの柱に隠れてしまった。
何をやっているのだろうか、私。
何らかのセミナーに参加して、周辺に座っていた女性に話しかけられて今とかその辺りだろうか。
セミナーでよく見る光景だ。
笑顔で対応しながら、その場を離れようとしているが、女性たちが離れてくれないようだ。
まあ、イケメンいたら逃がさないって感じになるんだろうな。
私はグッズの販売があれば、売り場からしばらく離れないけど。
琢磨も邪険に出来ないから困っているのだろう。
仕方がない……。
ヒーローになってやりますか。
「あら、相本くんもセミナー参加してたの?」
琢磨から少し離れたところから話しかける。
よし、私は仕事のできる女って感じでいこ。
無理あるけど。
私の笑顔、がんばれ。微笑みを絶やすな。疲れた顔は今は無し。
心の中のテニスの天気の暑さをも左右する熱い人、頼む、応援してて。
「桐川さん!」
琢磨が女性の輪から抜け出して寄ってくる。
よし、とりあえず救出成功。
後は穏便で速やかな離脱だ。
「相本くん、お疲れ様。」
「桐川さんもお疲れ様。」
琢磨に笑顔で労られる。そう、でもまだ離脱作業残ってるからその言葉は後でもう一回言ってくれ。
琢磨を囲んでいた女性たちが寄ってくる。イケメンは逃がしたくないんですね、左様ですか。
「え、相本さんのお知り合いですか~?」
語尾をのばすな。
前職の男漁りしてた女を思い出すだろうが。
そして、私を見て自分の方が勝ってるとかいう顔をするんじゃありません。おかわいらしい顔は毒々しくなく、ちゃんとかわいくお使いなさい。
「ええ、彼女です。私は先ほど終わったばかりで、まさか同じ会場にいるとは思いませんでしたが、会えるとなると話しかけてしまって…何か大切なお話でもされていましたか?」
仕事の話じゃないなら暗に散れと言ってみる。
「ちょっとセミナーで分からなかったところをお聞きしたくて~」
あくまで去らないというか。そうか。
「ああ、それなら講師の方がまだセミナールームにいらっしゃるでしょうから、話しかけにくいなら私がお呼びしてきましょうか?内容はどちらです?資料はそれですね?」
「えっ?えっと~?」
ほら、内容がない。もうちょっと考えてくるんだな。
女性が持っていた資料を借りると、何てことはないただのビジネス資料のまとめ方のペーシだ。
見やすい資料の作り方らしい。
ふうん?
「どこがお分かりでないんですか?何なら私がお教えしましょうか?これくらいなら私が普段使っている資料よりも簡単ですし…だって、数値をグラフでまとめるだけでしょう?
コードを書いて、予測値や相関性を出したいなら私のパソコンを開いて実践した方が早いかもしれませんが…」
「い、いえ、大丈夫です。あ、そろそろ会社に戻らなくてはなので…」
女性たちが散っていく。
ふん!だてに上司から大量の仕事渡されてないんだ、こっちは。
お陰で勉強追い付かないけどな……先が見えないよ……。
「あー、疲れた。」
私の笑顔、よくがんばった。ちょっとケンカ売ったみたいになっちゃったけど、向こうが早々に散らなかったのも原因だしな。
ま、あの程度の人たちなら今後、仕事で会うことも無いでしょう。
「桐川さん……」
「ほら、これで離脱できましたよ。あの女性たちから離れたかったんでしょ?」
私、もう今日は労働したくない。疲れた。
「うん、ありがとう。」
琢磨が笑って礼を言う。うむ、良かった。
「戻ってから仕事?」
「いや、直帰していいことになってる。」
私と同じか。まあ、もう夕方だもんな。
「じゃあ、帰りにコンビニスイーツ買うか。」
「分かった。ついでに晩ご飯は俺が作る。」
「おお、期待しようじゃないですか。」
琢磨が手を繋いできたので、握り返す。
琢磨の顔を見れば嬉しそうな笑顔を浮かべていて、私もちゃんと琢磨のことを守れたことが実感できた。
「清香。」
「んー?」
「好きだよ。」
「お、おお。」
突然の言葉の糖分に驚くが、その言葉だけで嬉しくなってしまう私も大概である。
コンビニではチョコレートケーキを買ってもらった。
疲れた体にそれはそれは染みました。
ふむ、最近話題の業務負担軽減向けのツールについてである。
このツール、個人的には使い勝手が悪いから利用したくないんだけどなぁなんて思っていると、上司も同意見らしく、導入させないためにセミナーに参加した上での意見ということで取り上げたいらしい。
ならば、不肖の身ながら私、材料集めにがんばって参ります。
セミナーはツールのユーザー向けで行うとのことで、主に活用事例が主体らしい。他社の事例を見てとのことであれば、今の職場に不適合な理由もつけやすい。
会場はよくセミナーが行われているホールで、いくつものセミナールームがあり、他の内容のものも行われているようだった。
当日にセミナー会場に向かうと、他のセミナーと開催時間が重なっているせいか人が多い。
会場の地図を見ながら、セミナールームを確認して、道順を頭に入れる。ゲームと違って常にマップ表示されるわけではないので、私の記憶力がんばれ。今日はしかも参加者一人だから、道案内してくれる人もいないのだ。
周りを見渡して、さあ行くぞと思った方向に見知った人がいた。
「おや?」
琢磨ではないか。
いつも内勤なのに、同じようにセミナーにかり出されているのだろうか。
一応、仕事中だしなと思い、話しかけるかためらっていると別方向から来た女性が琢磨に話しかけた。
おっと、お仲間がいらっしゃいましたか。
これは失礼。
ふんわりとしたかわいらしい雰囲気の女性が笑顔で話しかけると、琢磨も笑顔で対応している。
イケメンとかわいい女の子は絵になりますね。
邪魔してはいけないと気付かれないように、方向転換してセミナールームに向かった。
セミナー開始後、他社事例などを聞きながら手持ちのノートパソコンにメモを行うために、キーボードに指を走らせる。
仕事のために覚えたブラインドタッチ、今こそ君の出番だ。
「資料作成では当社の女性社員が女性らしさを~」
一瞬、手が止まってしまった。
女性だから女性らしさか…ある意味、その言葉は使っていいときと悪いときがある。
内容も他のものと重複していることが多かったため、手を止めてその事例はメモを最低限に控えた。
そういえば、琢磨と一緒にいた女性はかわいらしい雰囲気だったなと思い返す。
やはり男性はかわいらしい女性が人気なのだろう。
今の職場は実力主義のため、女性だからなんて言っている暇は無いが、前の職場はかわいらしい女性がちやほやされていた。
その優遇さに腹が立って、同期の仕事主義の女性たちと飲んだくれたりしたものだ。
女性だからできる楽しみはしたいし、綺麗になる努力だってする。
だが、男性の好みとなると別かもしれない。
今日だって、仕事だからとカジュアルな服装をしているが、かわいらしい雰囲気かと聞かれるとそうではない。
琢磨は私がいいなんて言ってくれるが、優しそうなイケメンで収入もきちんとしてるとなれば、女性は砂糖に群がる蟻のごとく……。
いかん、今は仕事中。とりあえず、職場であのツールを使わせないための材料を集めよう。
セミナーが終わると、思っていた以上に集中していたらしく、目が痛い。
うー、首を回すと鳴ってはいけない音がする。
肩を回しながら、バッグにパソコンをしまい、立ち上がる。
セミナー後は直帰していいとのことだったため、どうするか。
幸いにも金曜だし、近くの会社に勤務している女友達に声をかけるのもいいかもしれない。
セミナールームからふらふらと出ると、頭が回らないことに気付いて疲れていることをようやく悟った。
うん、帰ろう。
がんばったご褒美にコンビニスイーツでも買って、家でゆっくりするに限る。
とりあえず化粧室に行って、少し化粧を直そう。
鏡の前で化粧を直していると、我ながら疲れた顔をしているなと思った。
琢磨が参加しているであろうセミナーはとっくに終わっただろうか。こんな顔だし、願わくは鉢合わせずにさっさと帰りたい。
化粧室から出ると、他のセミナーがいくつか終わったらしく、通路に人が溢れかえっている。
知り合いと会うのも面倒なので、気配を消しながら歩いていると琢磨と先ほどの女性がいた。
というか、何人かの女性に群がられていた。
わー、イケメンが女性ホイホイしてるわ。
思わず近くの柱に隠れてしまった。
何をやっているのだろうか、私。
何らかのセミナーに参加して、周辺に座っていた女性に話しかけられて今とかその辺りだろうか。
セミナーでよく見る光景だ。
笑顔で対応しながら、その場を離れようとしているが、女性たちが離れてくれないようだ。
まあ、イケメンいたら逃がさないって感じになるんだろうな。
私はグッズの販売があれば、売り場からしばらく離れないけど。
琢磨も邪険に出来ないから困っているのだろう。
仕方がない……。
ヒーローになってやりますか。
「あら、相本くんもセミナー参加してたの?」
琢磨から少し離れたところから話しかける。
よし、私は仕事のできる女って感じでいこ。
無理あるけど。
私の笑顔、がんばれ。微笑みを絶やすな。疲れた顔は今は無し。
心の中のテニスの天気の暑さをも左右する熱い人、頼む、応援してて。
「桐川さん!」
琢磨が女性の輪から抜け出して寄ってくる。
よし、とりあえず救出成功。
後は穏便で速やかな離脱だ。
「相本くん、お疲れ様。」
「桐川さんもお疲れ様。」
琢磨に笑顔で労られる。そう、でもまだ離脱作業残ってるからその言葉は後でもう一回言ってくれ。
琢磨を囲んでいた女性たちが寄ってくる。イケメンは逃がしたくないんですね、左様ですか。
「え、相本さんのお知り合いですか~?」
語尾をのばすな。
前職の男漁りしてた女を思い出すだろうが。
そして、私を見て自分の方が勝ってるとかいう顔をするんじゃありません。おかわいらしい顔は毒々しくなく、ちゃんとかわいくお使いなさい。
「ええ、彼女です。私は先ほど終わったばかりで、まさか同じ会場にいるとは思いませんでしたが、会えるとなると話しかけてしまって…何か大切なお話でもされていましたか?」
仕事の話じゃないなら暗に散れと言ってみる。
「ちょっとセミナーで分からなかったところをお聞きしたくて~」
あくまで去らないというか。そうか。
「ああ、それなら講師の方がまだセミナールームにいらっしゃるでしょうから、話しかけにくいなら私がお呼びしてきましょうか?内容はどちらです?資料はそれですね?」
「えっ?えっと~?」
ほら、内容がない。もうちょっと考えてくるんだな。
女性が持っていた資料を借りると、何てことはないただのビジネス資料のまとめ方のペーシだ。
見やすい資料の作り方らしい。
ふうん?
「どこがお分かりでないんですか?何なら私がお教えしましょうか?これくらいなら私が普段使っている資料よりも簡単ですし…だって、数値をグラフでまとめるだけでしょう?
コードを書いて、予測値や相関性を出したいなら私のパソコンを開いて実践した方が早いかもしれませんが…」
「い、いえ、大丈夫です。あ、そろそろ会社に戻らなくてはなので…」
女性たちが散っていく。
ふん!だてに上司から大量の仕事渡されてないんだ、こっちは。
お陰で勉強追い付かないけどな……先が見えないよ……。
「あー、疲れた。」
私の笑顔、よくがんばった。ちょっとケンカ売ったみたいになっちゃったけど、向こうが早々に散らなかったのも原因だしな。
ま、あの程度の人たちなら今後、仕事で会うことも無いでしょう。
「桐川さん……」
「ほら、これで離脱できましたよ。あの女性たちから離れたかったんでしょ?」
私、もう今日は労働したくない。疲れた。
「うん、ありがとう。」
琢磨が笑って礼を言う。うむ、良かった。
「戻ってから仕事?」
「いや、直帰していいことになってる。」
私と同じか。まあ、もう夕方だもんな。
「じゃあ、帰りにコンビニスイーツ買うか。」
「分かった。ついでに晩ご飯は俺が作る。」
「おお、期待しようじゃないですか。」
琢磨が手を繋いできたので、握り返す。
琢磨の顔を見れば嬉しそうな笑顔を浮かべていて、私もちゃんと琢磨のことを守れたことが実感できた。
「清香。」
「んー?」
「好きだよ。」
「お、おお。」
突然の言葉の糖分に驚くが、その言葉だけで嬉しくなってしまう私も大概である。
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疲れた体にそれはそれは染みました。
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