お願いです!ワンナイトのつもりでした!

郁律華

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本編のおまけ編(エピローグ直後)

【おまけ~夜の話6~】理性と無自覚(※R18)

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辛うじて保たれていた理性が溶けていく。
私の理性は警鐘を鳴らすのに、この腕が引きずり下ろしていく。
与えられるその感覚に狂っていくのに時間はかからないだろう。
これ以上堕ちていって、その先は?
分からない、分からないけれど、きっと―

「はっ、……はぁ…」
荒い息をつきながら、先ほどの絶頂の感覚がまだ抜けないのをやり過ごそうとする。
体から力が抜けてろくに動けやしない。
「まだこれからだから。ほら、息して。」
私の頬を労るように撫でると琢磨が私から体を離し、ゴムを自身に着けていく。
誰のせいでこんなになってると思うんだ!
琢磨を思わず睨み付ける。
その様子を見て琢磨の口もとが弧を描く。
「ああ、まだ元気そうで良かったよ。」
琢磨からの会心の笑顔の一撃。
やっちまったあああああ!

琢磨が散々焦らしながら私のナカに入り、全て入りきった頃には息も絶え絶えである。
「ちょっと待ってるよ。」
少し堪えた表情をしながら、私を抱き締める琢磨。
その顔は完全に私と同じく欲に塗れた男の顔だ。
「はっ……ふっ……」
圧迫感はあるものの動きを止めてくれているお陰で、少しだけ荒い息が落ち着きを戻す。
「ほら、ちゃんと息を吸って。」
「うん……」
結局は優しいのだ。
友人であった時は許される範囲内で顔色を窺いながら、その優しさを受け取って私からも返していた。
でも、こんなに無条件に与えられる優しさなんて慣れてはいない。
私はどうすればこの優しさに応えられるだろう。
「琢磨……」
「うん?」
「私も琢磨に返したい。」
「は?」
「琢磨の感情に、くれてるものに応えたい。」
「これで無自覚だから本当に……」
「え?」
「いや……でも、分かった。」
琢磨の目が細くなる。そのまま上半身を起こされ、さらに深く入れられた感じがした。
「んんっ……」
耳元に息をあてながら囁かれる。
「上になって動いてみて?」

琢磨が上半身を横たえ、私が上に乗っている。
いわゆる騎乗位ってやつですね。
その事実だけで少しの恥ずかしさと優越感を覚えた。
「ほら。イイコでしょ?」
「その、言葉、だめ!」
思わずキュッと締め付ける。
琢磨が眉間にシワを寄せながらも堪えた表情を浮かべる。
「くっ……ほら、俺は動かないから。」
「ん……」
私の腕を琢磨の上半身に置くように誘導される。
もどかしい。
深く入れられているのに、琢磨は動かないという。
体の中心に琢磨の存在を感じながら、腰をゆっくりと前後に、ながらなじませるように動く。
圧迫感があるものの琢磨が私の腰を支えているため、くずおれることはない。
「はっ…あ……」
前後に動かすことで秘芽の部分も刺激され、ナカのイイところも掠めるものの足りない。
今度は円を描くように腰を動かす。先ほどよりも快感が高まっていく。
「ああっ…あっ…」
「はっ……イイ眺め……」
私の胸元が揺れているのを見てか、琢磨の手が下から支えられるように胸元をつかまれる。
指で胸先をグリグリと押し込まれたり摘ままれたりして、思わずのけぞる。
「ああん!」
「かわいい。」
「琢磨……琢磨っ……!こわっ…」
快感を求めて私の腰の動きが止まらない。
荒くなる息と同時に、どこかにいきそうになってこわくなる。
それを見てか胸元から手を移動させて私の手を握る。
「ちゃんといる。ほら。」
「私……わ、たし……」
「うん?」
「琢磨に、返せ、てる?」
「つっ……ごめん。やっぱり限界。」
そう言うと下から突き上げられた。予想外の刺激に驚く。
「きゃあ!えっ?あっ!……ちょっ…」
「おいで。」
上半身を琢磨の上に引き寄せられて、そのまま抱き締められる。
「かわいすぎる……動くよ。」
「ひゃ……あっ……あっ!あっ!ああっ!あんっ!」
琢磨の動きに対して声をあげることしか出来なくなる。
追い詰められて、高みにあげられていく。
グチュグチュという水音と琢磨の息の音が聞こえる。
「くっ……はっ……」
「ああっ!やっ!イ、く!イっちゃう!」
「俺も、イく!」
さらに動きを早められて、奥を突かれる。
「たく、ま…あああ!イ、く!イくうううううう!」
「くっ…出る…!」
私が体をビクビクと震わせていると、薄い膜越しに白濁が出る感触があった。

琢磨がゴムの処理のために私のナカから出るとき、その刺激でさえ激しくイった後の私には敏感になる。
「あっ…」
「はー…ちょっと待っててな。」
そう言うと琢磨はもたれ掛かった私を抱えて起き上がり、ゴムの処理をして、また着ける。
え、早くない?
「ま、また?」
「うん、また。だって足りないし。」
「ええ?」
驚いていると、私の入り口に琢磨のソレを擦り付けられる。
「欲しいでしょ?」
「んっ…」
私のナカから溢れた蜜が擦り付けられる琢磨のモノをゴム越しに濡らしていく。
肝心のナカには何の刺激もなく、割れ目をゆっくりと擦り付けられるのみだ。
「はーっ……は……」
少しナカに入れてはまた出されるを繰り返す。
擦り付けられたことにより私のナカからさらに蜜が溢れ、水音が響く。
「清香?」
「ほしいの……もっと……奥まで、ほしい、の……」

「じゃあ、入れてごらん?」

頷きそうになって、その言葉の意味を理解して顔をあげるとうっとりとした瞳で私を写す琢磨の顔があった。
私から?まさかの?
「最初だけ手伝ってあげるから。」
座ったまま、琢磨のソレを少しだけ入れられる。
「んっ……」
でも、それだけで動いてくれない。ナカが切なくて足りなくて疼く。
「ほら。」
琢磨がニヤリと笑いながら私の手をとって琢磨自身へと導く。私も手を添えて上からゆっくりと座るようにナカに入れていく。
「はっ……ああっ……んんん……」
私のナカが琢磨で満たされていき、琢磨の形を覚えるようにゆっくりと入れていく。
「はいったぁ……!」
思わず私が笑うと、琢磨が自分の顔に手をあてながら上を向いた。
「本当に無自覚って……こわい……」
「たく、ま……?」
「はー……全部じゃないでしょ?ほらっ!」
ズンッと一気に奥まで突かれた。
その刺激で頭が一気に痺れる。
「あああ!そ、んな、一気に!」
「清香がかわいいのが悪い。」
下から勢いよく突かれては抜かれ、また深く奥を突かれる。
お互いに座っているからか奥まで入っている気がする。さっき、琢磨の上に乗っていたときとはまた違う感覚だった。
「え?あっ!ああっ!あんっ!」
琢磨の動きに合わせて声を出すことしかできなくて、必死に琢磨に抱きつく。
視界に琢磨の首筋が入ってきて、思わず首にキスをする。
キスをして、舐めて、また唇で食む。
「き、よか……ちょっ……」
「ひっ!あっ!だっ、て……んんっ!キス、したい。」
そう言うと、貪られるように口の中に舌が入ってきた。
「んんっ!ん!…ふっ…ん!」
唇を離されると銀糸がひかれ、それさえも琢磨に舐め取られる。
腰の動きは止めてくれない。むしろ早さが上がって、グチュグチュと音がなっている。
「イく!琢磨ぁ!イっ、ちゃう!」
気持ちよすぎて私の目に涙の膜ができてくる。
「ああ…イって?」
激しく突かれると、私のからだが弓なりに反って、ピンと力が入った。
「イくう、あああああ!」
思いっきりイって、体を震わせながらも私のナカが琢磨を締め付ける。
「くっ…」
それに眉間にシワを寄せながら琢磨は耐える。
力が抜けた私は琢磨にもたれ掛かったままだ。
「はっ……あっ……たく、まぁ……」
「は、……なに?」
「な、んで、耐えた、の?」
「あー…清香のイく顔を見ていたかったから……」
「ばかぁ……我慢しないでよ…」
「言ったな?」
汗で額にかかる髪をかき上げて、凄絶に琢磨が笑う。
あ、墓穴掘った。

それから、また押し倒されて、私の足を肩にかけながら、奥まで突かれた。
「あっ!激しいの!たく、まぁ!」
私の目からは涙が出てきて、琢磨がそれを唇で吸う。
「激しく、してる。…ああ、清香のイイトコもちゃんとしてあげなきゃ、な?」
そう言うと、私のナカの弱いところをめがけて突いてきた。
「あっ!きゃあああ!イイ!イイの!また、イく!ああ!」
「ちゃんと言えて、イイコ。」
琢磨が凄艶に笑ってさらに追い詰めてくる。
その言葉に私は反応して琢磨を締め付けた。
「ああ!たく、まあああ!」
「は、本当に……!」
肌と肌がぶつかり合って、パンパンという音と蜜のグチュグチュという音が同時になる。
「ひあ!あん!イく!イくうう!きゃああああ!」
体が弓なりに反って、腰がうきあがる。それを逃さないと言わんばかりに琢磨が私の体をつかんだ。
「俺も、イくから!」
「琢磨!いっ、しょ!一緒が、いい!」
「くっ…清香!」
私がイって締め付けるのと同時に琢磨も果てた。


もう何もかもドロドロに溶けていく。
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