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本編のおまけ編(エピローグ直後)
【おまけ~夜の話3~】アニメと癒し(※念のためR15)
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ラブホのメニュー表って意外と楽しいですよね。
女性向けのオシャレな軽食からがっつりご飯まで種類が豊富である。
また、イベント告知などを見ると、このようなものがあるのかと見いってしまう。
あ、推し会プランで特典またあるのか。
誕生日プランにリムジン女子会まである。
ドレスアップして、みんなで騒ぎながらリムジンとか楽しそう。
これは同士たちにご連絡しなければ。
時間的にも夜のアニメの時間帯となっていたため、テレビをつけて待機する。
大画面でのアニメとか最高ですね!
さっきまで琢磨が寝落ちしていたベッドの上に腰を掛け、アニメのOPを見つめる。
確か、今日はほのぼのロリ系女の子の日常か。
日常アニメだと心が温まってのんびりとなる。
スタイル抜群お姉さんが戦ったりしてるのもなかなかに楽しかったりするのだが、日常系のアニメも癒されて良いものである。
歴史物アニメとかなると理解するためにある程度の知識の下準備が必要となるが、それもまた楽しいものだ。
みんな違ってみんないい、そんな寛容性を持ちたい。
アニメ制作に関わっている皆さん、ありがとうございますと拝みつつ、金をまた出すしかないな。
でも、人にはそれぞれ地雷もあると思うため、各自の沼を快適に過ごせるように楽しもうな!
そんなこんなでアニメを見ていると琢磨がお風呂からあがってきた。
「あー、このアニメか。」
「癒しでしかないアニメである。」
私の隣に座ってきてアニメを見る琢磨は、日頃セットしている髪からちょっと少年のような印象の髪型になっている。
いかにもお風呂上がりですと言わんばかりに、湯気まで見えそうだ。
「ちょっと、まだ乾かしてないの?」
「ちゃんといるか確認しに来た。」
「さすがにいるよ。」
「良かった。」
まさかの私の逃亡疑惑。
ワンナイトにしようと逃げたあの日のせいですね。
居酒屋でさっきも言われましたもんね。
確認するかのように抱きしめられ、琢磨が顔を私の肩に埋める。
あの日のことがそんなにショックだったのだろうか?
水滴が髪からポタリと落ちる。
「はあ。ちょっと、そのままじゃ風邪引くでしょ。」
琢磨の腕からがんばって抜け出して、背後に回り、タオルを手にとって琢磨の髪の毛の水分を拭き取る。
実家の犬のシャンプーで培われた技術が今ここで発揮されるのである。おっしゃ!
犬よ、あの頃はかなり逃げ回りながらも短毛だったから、ワシャワシャと拭いたな。
「いや、ちょっと、大丈夫だから。」
「風邪は油断大敵だからね。」
水分をあらかた拭き取り、少しだけ髪の毛を整える。ひっかからないとか羨ましい髪質である。
「後はドライヤーしてきて。」
背中から離れてタオルを渡そうとすると、手を引っ張られた。
そのまま、琢磨の膝に横向きで座り込んでしまう。
腕の中に閉じ込められれば、容易には動けない。
「俺が甘やかしたいのに。」
「お…おお?いや、てか、私重いから離して?」
「重くなんてない。」
右手を握りこまれ、居酒屋にいたときのように撫でられる。
お好きですね、手をいじるの。
指を絡めてきたり、撫でられたり怪しい動きである。
指で上から下になぞるのを繰り返され、触るか触らないかのギリギリの感触なのである。
ゆっくり撫でられる度に背中からぞわぞわしてくる。
そのまま、右手を持ち上げられ、手のひらに軽くキスをしたり、琢磨の唇に私の親指を押し当てられる。
その動きにあの日翻弄された自分が呼び起こされてくる。
琢磨の腕から一度、逃げ出そうとして囲われている腕の力を反対に強められ、手先を撫でながら激しくされた後半戦など思い出してしまった。
『ああっ…もう…無理っ…!』
『俺はまだ満足してないから。』
琢磨の欲にまみれた笑顔を見て咄嗟にまずいと思った。
そして、うつ伏せにされて、指を絡ませ、項や背中ににキスをされながらも止まらず、溺れていったあの日の夜。
覚えている自分がこわい。
記憶がとても破廉恥です。
ああ、でも、そうなのだ。
私はあの日の夜の先に今立っているのだ。
気を失うまで抱かれて、ワンナイトにすれば夢にできると思った。
感情と欲望から逃げようとした。
でも、あの日のことは夢にはならず、そして私はこんな私を甘えさせたいというこの男の手を取った。
もうあの日は夢ではないし、この感覚も現実。
そんなことを思っていると、手首から肘に掛けてつつつと人差し指でなぞられた。
「ひょわっ!」
…私の口から変な声が出ました。
夜戦開始モードがこれで壊されました。
なんと残念な女だろう。
猫を常に被らないと一般女性には擬態できない悲しい私の性格。
「くっ……」
琢磨は私の声に吹き出して、いじっていた手の動きをやめ、背中をなだめるように叩くと私をベッドに下ろす。
「ちゃんと乾かしてくるわ。」
「……はい」
そのまま夜戦突入は回避したものの、私の残念さが際立っている気がする。
世の一般女性の方々はここでちゃんと色っぽく誘えるのだろうか。
やっぱりアルコール入れて、ほわほわして少しばかり正気を失っておけばいいのだろうか。
そんなことを考えていると琢磨が身を屈めて私の左耳へと顔を寄せる。
「大丈夫、乾かしてきたらちゃんと夜戦するから。」
そのまま左耳の耳朶を軽く噛まれて、琢磨の息が耳にかかる。
「ひっ……」
「そのまま待ってて。」
そう言って離れた琢磨の瞳には少しばかり情欲の色が見えた。
総員、第一種戦闘配備ー!
パターン青、ヤツです!
……やっぱり夜戦は回避した方が良かったのではないだろうか?
女性向けのオシャレな軽食からがっつりご飯まで種類が豊富である。
また、イベント告知などを見ると、このようなものがあるのかと見いってしまう。
あ、推し会プランで特典またあるのか。
誕生日プランにリムジン女子会まである。
ドレスアップして、みんなで騒ぎながらリムジンとか楽しそう。
これは同士たちにご連絡しなければ。
時間的にも夜のアニメの時間帯となっていたため、テレビをつけて待機する。
大画面でのアニメとか最高ですね!
さっきまで琢磨が寝落ちしていたベッドの上に腰を掛け、アニメのOPを見つめる。
確か、今日はほのぼのロリ系女の子の日常か。
日常アニメだと心が温まってのんびりとなる。
スタイル抜群お姉さんが戦ったりしてるのもなかなかに楽しかったりするのだが、日常系のアニメも癒されて良いものである。
歴史物アニメとかなると理解するためにある程度の知識の下準備が必要となるが、それもまた楽しいものだ。
みんな違ってみんないい、そんな寛容性を持ちたい。
アニメ制作に関わっている皆さん、ありがとうございますと拝みつつ、金をまた出すしかないな。
でも、人にはそれぞれ地雷もあると思うため、各自の沼を快適に過ごせるように楽しもうな!
そんなこんなでアニメを見ていると琢磨がお風呂からあがってきた。
「あー、このアニメか。」
「癒しでしかないアニメである。」
私の隣に座ってきてアニメを見る琢磨は、日頃セットしている髪からちょっと少年のような印象の髪型になっている。
いかにもお風呂上がりですと言わんばかりに、湯気まで見えそうだ。
「ちょっと、まだ乾かしてないの?」
「ちゃんといるか確認しに来た。」
「さすがにいるよ。」
「良かった。」
まさかの私の逃亡疑惑。
ワンナイトにしようと逃げたあの日のせいですね。
居酒屋でさっきも言われましたもんね。
確認するかのように抱きしめられ、琢磨が顔を私の肩に埋める。
あの日のことがそんなにショックだったのだろうか?
水滴が髪からポタリと落ちる。
「はあ。ちょっと、そのままじゃ風邪引くでしょ。」
琢磨の腕からがんばって抜け出して、背後に回り、タオルを手にとって琢磨の髪の毛の水分を拭き取る。
実家の犬のシャンプーで培われた技術が今ここで発揮されるのである。おっしゃ!
犬よ、あの頃はかなり逃げ回りながらも短毛だったから、ワシャワシャと拭いたな。
「いや、ちょっと、大丈夫だから。」
「風邪は油断大敵だからね。」
水分をあらかた拭き取り、少しだけ髪の毛を整える。ひっかからないとか羨ましい髪質である。
「後はドライヤーしてきて。」
背中から離れてタオルを渡そうとすると、手を引っ張られた。
そのまま、琢磨の膝に横向きで座り込んでしまう。
腕の中に閉じ込められれば、容易には動けない。
「俺が甘やかしたいのに。」
「お…おお?いや、てか、私重いから離して?」
「重くなんてない。」
右手を握りこまれ、居酒屋にいたときのように撫でられる。
お好きですね、手をいじるの。
指を絡めてきたり、撫でられたり怪しい動きである。
指で上から下になぞるのを繰り返され、触るか触らないかのギリギリの感触なのである。
ゆっくり撫でられる度に背中からぞわぞわしてくる。
そのまま、右手を持ち上げられ、手のひらに軽くキスをしたり、琢磨の唇に私の親指を押し当てられる。
その動きにあの日翻弄された自分が呼び起こされてくる。
琢磨の腕から一度、逃げ出そうとして囲われている腕の力を反対に強められ、手先を撫でながら激しくされた後半戦など思い出してしまった。
『ああっ…もう…無理っ…!』
『俺はまだ満足してないから。』
琢磨の欲にまみれた笑顔を見て咄嗟にまずいと思った。
そして、うつ伏せにされて、指を絡ませ、項や背中ににキスをされながらも止まらず、溺れていったあの日の夜。
覚えている自分がこわい。
記憶がとても破廉恥です。
ああ、でも、そうなのだ。
私はあの日の夜の先に今立っているのだ。
気を失うまで抱かれて、ワンナイトにすれば夢にできると思った。
感情と欲望から逃げようとした。
でも、あの日のことは夢にはならず、そして私はこんな私を甘えさせたいというこの男の手を取った。
もうあの日は夢ではないし、この感覚も現実。
そんなことを思っていると、手首から肘に掛けてつつつと人差し指でなぞられた。
「ひょわっ!」
…私の口から変な声が出ました。
夜戦開始モードがこれで壊されました。
なんと残念な女だろう。
猫を常に被らないと一般女性には擬態できない悲しい私の性格。
「くっ……」
琢磨は私の声に吹き出して、いじっていた手の動きをやめ、背中をなだめるように叩くと私をベッドに下ろす。
「ちゃんと乾かしてくるわ。」
「……はい」
そのまま夜戦突入は回避したものの、私の残念さが際立っている気がする。
世の一般女性の方々はここでちゃんと色っぽく誘えるのだろうか。
やっぱりアルコール入れて、ほわほわして少しばかり正気を失っておけばいいのだろうか。
そんなことを考えていると琢磨が身を屈めて私の左耳へと顔を寄せる。
「大丈夫、乾かしてきたらちゃんと夜戦するから。」
そのまま左耳の耳朶を軽く噛まれて、琢磨の息が耳にかかる。
「ひっ……」
「そのまま待ってて。」
そう言って離れた琢磨の瞳には少しばかり情欲の色が見えた。
総員、第一種戦闘配備ー!
パターン青、ヤツです!
……やっぱり夜戦は回避した方が良かったのではないだろうか?
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