78 / 89
【1部】第五章.いざ行かん馬車の旅
069
しおりを挟む
数分後、領主の屋敷に到着した。
屋敷の入り口の前には、数人の冒険者と、屋敷の人と思しき人達が居た。
「バートさんが馬に女の子乗せてるぞ!!」
「本当だ!!あの女嫌いのバートさんが!?」
「天変地異が起きるぞ!?」
カポカポとそちらの方へ馬が近づくと、冒険者の人たちが驚愕の眼差しでそんな事を口走っている。
「お前ら黙れ!」
バートが一喝すると、冒険者たちは蜘蛛の子を散らすように何処かへ行ってしまった。
疲れすぎて放心状態の私は、そんなやり取りを右から左に聞き流していた。
やっと馬が歩みを止めると、バートの手を借りて何とか馬から降りた。
地面に足が付いた途端、私はその場でへたり込んでしまった。
「う…動けない……」
「そんな所にいると馬に踏まれるぞ?」
笑を含んだバートの言葉に、私はぎろりと彼を睨みつけた。
「誰のせいだと思ってんですか…問答無用で速度あげやがって…」
乗馬は全身運動だとは聞いていたけど、馬を操っていなくてもこんなにつらい物なのか…。
お尻はひりひり痛いわ、太ももと背中はバキバキになるわで、明日くるであろうの筋肉痛が怖い。
『マスター、治癒のポーション飲みましょ?』
(うん…それでこの体の痛みは治る?)
『かなり楽になると思います』
ナビのアドバイスに従って、カバンから治癒のポーションを取り出し、ぐいっと一息で飲み切った。
徐々にお尻の痛みや疲労感が消えていく。
空きビンはカバンに戻すふりをしてアイテムボックスに入れ、何とか立ち上がった。
バートは近くに居た冒険者に自分の馬を預けると、屋敷から出てきた初老の男性に声をかけた。
「冒険者ギルド、ザラック支部のバートが来たと、ガイドーン子爵にお伝え願えるか」
「はい、盗賊討伐ご苦労様でございました。主からは到着次第、屋敷の中へ案内するよう仰せつかっております。お二人ともどうぞ中の方へ…」
そうして私たちは、その人の案内で屋敷の中へ入った。
案内された部屋の前で、私だけ部屋に入るように言われた。
「お嬢様は、こちらの部屋でしばらくお寛ぎくださいませ。バート様は主がお待ちですので此方へどうぞ…」
使用人のお爺さんは、そう言うとバートを連れて行ってしまった。
別の使用人の人がドアを開けてくれると、そこには護衛の冒険者4人と、御者さんが座っていた。
「御者さん!!怪我大丈夫でしたか!?」
「お客様…心配していただいてありがとうございます、ポーションと治癒魔法で直していただきました」
「良かったです…リムさん達も無事でよかった」
「こっちこそ、あなたと一緒に馬車の方に行くべきだったわ…」
とりあえずお互いの無事を確認し合った。
ここに居ない商人の親子たちは、元々この街で駅馬車から降りる予定だったとかで、自分たちの親類の家に行ってしまったらしい。
フードの男に関して聞くと、なぜか一瞬、冒険者4人が気まずそうな顔をした後、無理やり別の話題に切り替えられてしまった。
何故だろう?
そして、部屋にいる人達は事情聴取などは既に終わっていて、わざわざ私がここに来るのを待っていてくれたらしい。
「嵐と盗賊の襲撃で日程が大幅に遅れてしまった事、大変申し訳ございませんでした…」
「いえ、どちらも不可抗力じゃないですか。謝らないでください」
御者さんの話によると、私が馬車の中で男と対峙していた時には、既に馬は殺されてしまっていたらしい。
そのため、駅馬車としてもここまでの送迎になってしまうとの事だった。
返金には応じると言われたけど、本当に不可抗力だし、返金の要求はしなかった。
この街からもザラックへの馬車は出ているという話なので、それを利用しようと思う。
そのあと、御者さんとリムさん達は街の宿に戻るという事で、部屋から出て行ってしまった。
ぽつんと残された私はどうしたら良いんだろうか…バートが会わせたい人が居るって言っていたから、勝手に出ていくわけにもいかないし…。
部屋の隅に立っているメイドさんにバート達の事を聞いてみたけど、向こうの話し合いが終わり次第こちらに来るのでお待ちくださいなんて言われてしまった。
仕方なく、出されたお茶とお菓子を食べながら待っているが、いろいろあったせいで疲労感が半端ない。
慣れない乗馬がこの疲労の大きな原因だと思うけど…。
ふかふかのソファーが心地よくて、こっくりこっくりと船を漕いでしまう。
(あるじ、だいじょぶ?)
(ライム…うん…疲れちゃってめっちゃ眠いだけだから…)
『マスターは体力と筋力を着けなきゃダメですね』
(それなー、自分でも思ったよ…)
暫くすると、ドアがノックされた。
思いのほか大きく響いたその音に、ビクッと飛び起きた。
いかんいかん、完全に寝入ってた。
メイドさんが扉を開けると、先ほど案内してくれた使用人ともう一人、すらっと背の高いさっぱりとした格好をした50代くらいの男性が入って来た。
(この人、どこかで見たような顔をしているんだけど…どこで見たんだろう?)
「初めまして。私はこのラオッタの領主ヒューゴ・ガイドーンと申します。大変な目にあってお疲れでしょう。バート殿からお話は聞きました。部屋を用意しましたので今日はゆっくり休んで下さい。詳しいお話はまた明日しましょう」
この人がガイドーン子爵!
人当たりの良い柔らかい雰囲気の人だ。
「初めまして、ブロッサムと言います。え、泊めていただくなんて申し訳ないです…」
「いえいえ、バート殿もここの客人です。あなたも遠慮なく寛いでください」
子爵がそう言うと、さささっとメイドさん達が来て、あっという間に客間に案内されてしまった。
「こちらがお客様のお部屋になります。お客様のお世話をさせていただくアンナと申します」
「あ、ブロッサムと言います。よろしくお願いします」
シャキッとしたメイドのアンナさんの挨拶にドギマギしながら、私も挨拶を返した。
本物のメイドさんなんて、どう接して良いのかわからない!!
ていうか、バートは私の事をどこまで知ってて、どこまで子爵に話をしたんだ!?
会わせたい人ってのには、今日は会わなくて良いのか!?
屋敷の入り口の前には、数人の冒険者と、屋敷の人と思しき人達が居た。
「バートさんが馬に女の子乗せてるぞ!!」
「本当だ!!あの女嫌いのバートさんが!?」
「天変地異が起きるぞ!?」
カポカポとそちらの方へ馬が近づくと、冒険者の人たちが驚愕の眼差しでそんな事を口走っている。
「お前ら黙れ!」
バートが一喝すると、冒険者たちは蜘蛛の子を散らすように何処かへ行ってしまった。
疲れすぎて放心状態の私は、そんなやり取りを右から左に聞き流していた。
やっと馬が歩みを止めると、バートの手を借りて何とか馬から降りた。
地面に足が付いた途端、私はその場でへたり込んでしまった。
「う…動けない……」
「そんな所にいると馬に踏まれるぞ?」
笑を含んだバートの言葉に、私はぎろりと彼を睨みつけた。
「誰のせいだと思ってんですか…問答無用で速度あげやがって…」
乗馬は全身運動だとは聞いていたけど、馬を操っていなくてもこんなにつらい物なのか…。
お尻はひりひり痛いわ、太ももと背中はバキバキになるわで、明日くるであろうの筋肉痛が怖い。
『マスター、治癒のポーション飲みましょ?』
(うん…それでこの体の痛みは治る?)
『かなり楽になると思います』
ナビのアドバイスに従って、カバンから治癒のポーションを取り出し、ぐいっと一息で飲み切った。
徐々にお尻の痛みや疲労感が消えていく。
空きビンはカバンに戻すふりをしてアイテムボックスに入れ、何とか立ち上がった。
バートは近くに居た冒険者に自分の馬を預けると、屋敷から出てきた初老の男性に声をかけた。
「冒険者ギルド、ザラック支部のバートが来たと、ガイドーン子爵にお伝え願えるか」
「はい、盗賊討伐ご苦労様でございました。主からは到着次第、屋敷の中へ案内するよう仰せつかっております。お二人ともどうぞ中の方へ…」
そうして私たちは、その人の案内で屋敷の中へ入った。
案内された部屋の前で、私だけ部屋に入るように言われた。
「お嬢様は、こちらの部屋でしばらくお寛ぎくださいませ。バート様は主がお待ちですので此方へどうぞ…」
使用人のお爺さんは、そう言うとバートを連れて行ってしまった。
別の使用人の人がドアを開けてくれると、そこには護衛の冒険者4人と、御者さんが座っていた。
「御者さん!!怪我大丈夫でしたか!?」
「お客様…心配していただいてありがとうございます、ポーションと治癒魔法で直していただきました」
「良かったです…リムさん達も無事でよかった」
「こっちこそ、あなたと一緒に馬車の方に行くべきだったわ…」
とりあえずお互いの無事を確認し合った。
ここに居ない商人の親子たちは、元々この街で駅馬車から降りる予定だったとかで、自分たちの親類の家に行ってしまったらしい。
フードの男に関して聞くと、なぜか一瞬、冒険者4人が気まずそうな顔をした後、無理やり別の話題に切り替えられてしまった。
何故だろう?
そして、部屋にいる人達は事情聴取などは既に終わっていて、わざわざ私がここに来るのを待っていてくれたらしい。
「嵐と盗賊の襲撃で日程が大幅に遅れてしまった事、大変申し訳ございませんでした…」
「いえ、どちらも不可抗力じゃないですか。謝らないでください」
御者さんの話によると、私が馬車の中で男と対峙していた時には、既に馬は殺されてしまっていたらしい。
そのため、駅馬車としてもここまでの送迎になってしまうとの事だった。
返金には応じると言われたけど、本当に不可抗力だし、返金の要求はしなかった。
この街からもザラックへの馬車は出ているという話なので、それを利用しようと思う。
そのあと、御者さんとリムさん達は街の宿に戻るという事で、部屋から出て行ってしまった。
ぽつんと残された私はどうしたら良いんだろうか…バートが会わせたい人が居るって言っていたから、勝手に出ていくわけにもいかないし…。
部屋の隅に立っているメイドさんにバート達の事を聞いてみたけど、向こうの話し合いが終わり次第こちらに来るのでお待ちくださいなんて言われてしまった。
仕方なく、出されたお茶とお菓子を食べながら待っているが、いろいろあったせいで疲労感が半端ない。
慣れない乗馬がこの疲労の大きな原因だと思うけど…。
ふかふかのソファーが心地よくて、こっくりこっくりと船を漕いでしまう。
(あるじ、だいじょぶ?)
(ライム…うん…疲れちゃってめっちゃ眠いだけだから…)
『マスターは体力と筋力を着けなきゃダメですね』
(それなー、自分でも思ったよ…)
暫くすると、ドアがノックされた。
思いのほか大きく響いたその音に、ビクッと飛び起きた。
いかんいかん、完全に寝入ってた。
メイドさんが扉を開けると、先ほど案内してくれた使用人ともう一人、すらっと背の高いさっぱりとした格好をした50代くらいの男性が入って来た。
(この人、どこかで見たような顔をしているんだけど…どこで見たんだろう?)
「初めまして。私はこのラオッタの領主ヒューゴ・ガイドーンと申します。大変な目にあってお疲れでしょう。バート殿からお話は聞きました。部屋を用意しましたので今日はゆっくり休んで下さい。詳しいお話はまた明日しましょう」
この人がガイドーン子爵!
人当たりの良い柔らかい雰囲気の人だ。
「初めまして、ブロッサムと言います。え、泊めていただくなんて申し訳ないです…」
「いえいえ、バート殿もここの客人です。あなたも遠慮なく寛いでください」
子爵がそう言うと、さささっとメイドさん達が来て、あっという間に客間に案内されてしまった。
「こちらがお客様のお部屋になります。お客様のお世話をさせていただくアンナと申します」
「あ、ブロッサムと言います。よろしくお願いします」
シャキッとしたメイドのアンナさんの挨拶にドギマギしながら、私も挨拶を返した。
本物のメイドさんなんて、どう接して良いのかわからない!!
ていうか、バートは私の事をどこまで知ってて、どこまで子爵に話をしたんだ!?
会わせたい人ってのには、今日は会わなくて良いのか!?
0
お気に入りに追加
77
あなたにおすすめの小説

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。


強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる