私はただ、憧れのテントでゴロゴロしたいだけ。

もりのたぬき

文字の大きさ
上 下
6 / 89
【1部】第一章.異世界生活を始める前の長い長い準備

006

しおりを挟む
何だかんだ、あーでもないこーでもないと、神様にお願いするスキルを考えていた樹であったが、最終的にはこんな感じのスキルにまとまった。


【スキル】

・鑑定
・アイテムボックス
・スライムテイムLv1
・絶対安全空間Lv1
・オンラインショップLv1
・地図作成


【魔法スキル】

・属性魔法(任意魔法)
 ・クリーン(聖)
 ・ドライ(火+風)
 ・ライト(光)


私が書いたメモを元に、ミルス様に書いてもらったスキル一覧。なんか、よーく見ると絶対安全空間の文字の下に、うっすらダンジョンマスターとかいう文字が見えるのは気のせいだろうか?

「ミルス様、この絶対安全空間の所、下にダンジョンマスターって書いてある気がするんですが…」
「あー!それはね!気にしないで!!大丈夫、樹ちゃんのスキルは絶対安全空間って名前にしたから!!」
「え?名前にしたからって…それってつまり…」
「大丈夫!!出入り口を開けっぱなしにしなければ、外から感知されない絶対不可侵の空間だから!!」
「やっぱりダンジョン作るスキルじゃねーか!!」

なんやかんやありまして、おまけで服やナイフ、鞄や食料にポーションと言った冒険に必要な最低限の装備品、お金も少しだけアイテムボックスに入れてくれることになった。あと、私の大切な枕とぬいぐるみも荷物に入れてくれるって。マジ神様ありがとう!!

その他に言語に関しては、召喚された全員に、言語理解と自動翻訳がフォンティーの地に足を付けた時点で付与されるらしい。これはスキルとしては表示されないが、言葉が分かるし文字も読めるようになっているそうだ。
日本語で喋ったり文字を書いても、フォンティーで使われている言葉と文字に自動的に書き換わるようになる。ありがたい。

レベルの表示があるものに関しては、徐々に出来る物事が増えていくらしい。ミルス様曰く「いきなり全部出来ちゃったらつまらないでしょ?」だそう。

「さて、あなたの欲しいスキルはこれで良いかしら?」
「はい、多分これで生きていけると思います。というか魔法スキルも頂けるんですか?」
「今回だけの特別よ。あなただけの魔法を作り出せるわよ」
「ありがとうございます!こんなに至れり尽くせりで良いんでしょうか…」
「んふふふ、なんたって神様ですもの、これくらいは簡単よ。それに、あなたは礼儀正しいから気に入ったのよ」

どうやら、私の前に面談をした人物は、随分失礼な態度をとったらしい。
私も結構失礼な態度をとってる気がするんだけどね…?

「樹ちゃんは良いのよー!!私達をちゃんと神様として対応してくれてるでしょ?それに可愛いし!!」

ぎゅっと抱き着いてくるミルス様。私より遥かに豊かなお胸がグイグイ当たって少し複雑な気分。
そしてグラームス様はうらやましそうな目でこっちを見ない!!

しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?

おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました! 皆様ありがとうございます。 「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」 眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。 「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」 ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。 ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視 上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?

シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。 クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。 貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ? 魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。 ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。 私の生活を邪魔をするなら潰すわよ? 1月5日 誤字脱字修正 54話 ★━戦闘シーンや猟奇的発言あり 流血シーンあり。 魔法・魔物あり。 ざぁま薄め。 恋愛要素あり。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

お嬢様はお亡くなりになりました。

豆狸
恋愛
「お嬢様は……十日前にお亡くなりになりました」 「な……なにを言っている?」

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

強制力がなくなった世界に残されたものは

りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った 令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達 世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか その世界を狂わせたものは

処理中です...