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電話越しの
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翌日の月曜日、生田は出勤だったがいつもよりも早く自宅を出た。
須藤が出勤する時間を狙って待ち伏せをするつもりだったからだ。
「おはようございます」
「あれ? なんですか。こんなところで。嫌だなぁ」
須藤は最初の頃の卑屈さは微塵もなく、憎悪を隠さない様子で居丈高になっている。
「例の件は片付いたんですか?」
「例の件? なんのことですか?」
「須藤さんの浮気の件です」
「は? ……あー、久世さんと連絡が取れないので……」
須藤は、そんなことがあったなぁと言った顔でそら笑いをした。
「名刺には仕事用の番号しかなかったはずですから、プライベートの番号にかけてみましょうか?」
「え? いやー、いまさら……でもそうですね。はっきりとさせた方がいい。お願いします」
生田は頷いて、スマホを操作した。
留守番電話に切り替わるまでコールを鳴らしたが、久世は出なかった。
それに気がついた須藤が言った。
「だめだったようですね。まぁいいですよ。別に」
「いいとはどういうことですか? もう家へは来ないということですか?」
「えっ? いやぁ、そうですね。また改めてお話しましょう。今日のところはほら、仕事ですから」
ビルへと向かう人の波が二人をかき分けるようにして流れている。横を通りかかる人たちがジロジロと憚りもなく二人を見ていた。
その人の波で気づいて時計を見ると、生田も出勤時間が迫っていたため職場へ向かうことにした。
生田が就業を終えて会社を出た瞬間に、見計らったようにスマホが振動した。
久世からの着信だった。
「やあ、透。元気? 忙しいようだね」
久世が声を出す前に生田が先に挨拶をした。追い返して以来だというのに、生田はそのときのテンションを保っているかのように棘のある声をわざと聞かせた。
『……どうした?』
対して久世は、怒りは既に冷めて気まずさだけが残っているといった様子で、遠慮がちに応えた。
「須藤って覚えてる? みどりのマンションで会ったみどりの元彼っぽいやつ」
『……ああ』
「そいつがあれから毎日家に来るんだ。邪魔で仕方がない。そいつの話によると、みどりと別れた理由の張本人が透といたところを見たと言うんだ。……本当か?」
そこで少し間があった。
「透?」
『……そうだ。あの後偶然会った』
「ということは、あのいけ好かない透の婚約者が、その須藤の浮気相手だったのか?」
『……わからない。櫻田さんに聞いても説明してくれない』
「透じゃ聞き出せないだろう。あの女が相手ならなおさらだ」
『……どうして欲しいんだ』
「そうだな……あの女を僕の前に連れてきてくれるのが一番だが、会いたくないし面倒だ。なんとかして聞き出してくれないか?」
『……わかった』
「……できる? 既に親しい様子だったから、あれから仲を深めているとかで今度は簡単かな?」
『あの日以来会ってはいない』
生田はそれを聞いて、少し冷静になった。
みどりと須藤の仲を裂こうとすること以外頭になかった生田は、喧嘩別れをした久世に聞くことはできないと考えていたはずが、それを忘れるほどの怒りに駆られて電話をかけた。
それが、声を聞いた途端に久世への想いが蘇り、みどりと須藤のことが急にどうでもよくなった。代わりに瑞稀に対する嫉妬と久世への苛立ちが同時に襲ったので、怒りの理由に変化がないように見えたのだが、二人が会っていないと聞いて、嫉妬するそのものの理由が霧散したので急激に怒りが冷めたのだ。
「会ってないのか?」
『雅紀に言ったはずだ。親が決めた相手というだけで、俺は全く関心がない。向こうから会いには来るが、俺は話したくもないし顔を見たくもない。どうでもいい存在だ』
「そう、なん、だ……」
生田は久世の言葉で落ち着きを取り戻した。
「じゃあ結婚しない?」
『……何度も言っているが……』
「わかったわかった」
生田は笑い声をあげた。
「うーん、そっか。……そうなんだ。ごめんな。その、追い返して。また嫉妬してしまったみたいだ。あれから透は何してた? ……大丈夫だった? 本当にごめん」
生田は待ったが、久世はすぐには答えなかった。
その少しの間で生田は気がついた。出会って一年にも満たないが、人生で最も深く愛した相手だ。久世のことは手に取るようにわかる。
久世の言い淀んだ様子から、自分には言えないことをしていたのだと気がついた。
『……確かに落ち込んだ。あれからは何もしていない。仕事があったので出勤していた、それだけだ』
「……透、僕のことをなめるなよ。嘘だなそれは」
『……嘘ではない』
「あのさ、透の嘘って僕じゃなくてもバレバレだよ。もっと気を張って生きたほうがいい」
生田は怒気のはらんだ声で、嘲け笑うように言った。
久世も生田の怒りに気がついて、動揺した声で応える。
『……雅紀。本当だ。俺は一人で……』
「うん、誰と?」
久世は答えない。
「誰といたんだよ? 男か? それとも女か? あの女じゃないことはわかるよ。だったらこんな反応はしない。別のやつだ。誰だよ!」
生田は燃え上がる嫉妬を隠すことをやめた。
『……雅紀の考えるような相手ではない。関係は……違うんだ。本当に何もない……俺の記憶の限りでは……そう、あの時も向こうからだから俺ではない……だから……』
「なんだ? 何を言っているんだ? どういうことだ? 透は本当に嘘をつけないな。僕に言いにくいことがたくさんあるようじゃないか!」
『本当なんだ。趣味が同じで、ただ話していただけで』
「誰と?」
『山科さんとだ』
「山科、何? 男?」
『……晶さんだ』
生田は舌打ちした。
「どっちとも取れる名前だな! 話していただけってなんだよ? それなら言えないことはないだろう? 俺の記憶では何もないってどういう意味だ? 記憶がないだけで何かはあったということか?」
『俺からは何もしていない』
生田は笑った。おかしくもないのに笑うしかないという笑いだ。
「つまり、同じ趣味でたくさん喋る相手でありながら、記憶をなくすほど身体でも付き合いのある相手ということだな?」
『違う!』
「俺からは何もしていないって、それでも結局ヤッたってことだろ?」
『そうでは……』
久世は否定の言葉を言えずに途中でとめた。
生田はその反応に堪らなくなって涙が出そうだった。まさか本当に、自分の知らないところで久世が誰かに触れられているとは。そんなことは考えたくなかった。知りたくなかった。それなのに、突きつけられてしまったのだ。
「透、いい加減マシな嘘をつけよ! 僕のことが好きならバレない嘘をついてくれ!」
生田は悲鳴に近い声でそう叫んだ。
『……雅紀だって木ノ瀬さんがいる』
生田は激昂した。
「ああ、またそれだ! 前と同じだな」
二人は出会ってから付き合う以前に、生田はみどりと、久世は西園寺と関係を持っていて、互いに嫉妬して同じように口論したことがあった。
「ちなみに言うけどな、僕はみどりとは何もしていない。キスすらおざなりにするくらいだ。別れて以来まともに手も触れてないんだ!」
『……それでも結婚はするんだろう?』
「ああ、そうだ。それなら透だってそうだろ? 透にその気がなくても政略結婚なんだろ?」
『……櫻田さんとはしない』
生田はそれを聞いて、その言葉の意味を飲み込むまで時間を要した。
「なんだよ……『櫻田さんとは』って。『とは』ってなんだ? もしかして、御曹司である久世秘書官には他にも婚約者がいらっしゃるとでも言うのですか?」
言いながら結論づいて、それに自分で激昂した。
『……晶とも、結婚する気は……』
「あきらぁ?」
生田は嫉妬が許容量を超えて目の前が真っ暗になった。
他人と親しくなることのできない久世は、余程の仲でなければ下の名前で呼ぶことはない。その久世が生田も知らない人間の名前を親しげに呼んだのだ。
「……わかった。わかったよ透」
生田は怒りが臨界点を突破して、逆に冷静な声になっている。
「その山科晶嬢は……女だろ? 婚約者なんだから。その晶と言う女とは会話が止まらないほど趣味があって、透からは手を出していないが、結婚前から既に身体の関係もあって、あの櫻田とは違って好意を抱いていると、それで間違いないな?」
一語一句間違いがなかったため、久世は何も答えられなかった。
「……その沈黙で十分だ」
そう言って、生田は通話を切った。
須藤が出勤する時間を狙って待ち伏せをするつもりだったからだ。
「おはようございます」
「あれ? なんですか。こんなところで。嫌だなぁ」
須藤は最初の頃の卑屈さは微塵もなく、憎悪を隠さない様子で居丈高になっている。
「例の件は片付いたんですか?」
「例の件? なんのことですか?」
「須藤さんの浮気の件です」
「は? ……あー、久世さんと連絡が取れないので……」
須藤は、そんなことがあったなぁと言った顔でそら笑いをした。
「名刺には仕事用の番号しかなかったはずですから、プライベートの番号にかけてみましょうか?」
「え? いやー、いまさら……でもそうですね。はっきりとさせた方がいい。お願いします」
生田は頷いて、スマホを操作した。
留守番電話に切り替わるまでコールを鳴らしたが、久世は出なかった。
それに気がついた須藤が言った。
「だめだったようですね。まぁいいですよ。別に」
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「えっ? いやぁ、そうですね。また改めてお話しましょう。今日のところはほら、仕事ですから」
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「やあ、透。元気? 忙しいようだね」
久世が声を出す前に生田が先に挨拶をした。追い返して以来だというのに、生田はそのときのテンションを保っているかのように棘のある声をわざと聞かせた。
『……どうした?』
対して久世は、怒りは既に冷めて気まずさだけが残っているといった様子で、遠慮がちに応えた。
「須藤って覚えてる? みどりのマンションで会ったみどりの元彼っぽいやつ」
『……ああ』
「そいつがあれから毎日家に来るんだ。邪魔で仕方がない。そいつの話によると、みどりと別れた理由の張本人が透といたところを見たと言うんだ。……本当か?」
そこで少し間があった。
「透?」
『……そうだ。あの後偶然会った』
「ということは、あのいけ好かない透の婚約者が、その須藤の浮気相手だったのか?」
『……わからない。櫻田さんに聞いても説明してくれない』
「透じゃ聞き出せないだろう。あの女が相手ならなおさらだ」
『……どうして欲しいんだ』
「そうだな……あの女を僕の前に連れてきてくれるのが一番だが、会いたくないし面倒だ。なんとかして聞き出してくれないか?」
『……わかった』
「……できる? 既に親しい様子だったから、あれから仲を深めているとかで今度は簡単かな?」
『あの日以来会ってはいない』
生田はそれを聞いて、少し冷静になった。
みどりと須藤の仲を裂こうとすること以外頭になかった生田は、喧嘩別れをした久世に聞くことはできないと考えていたはずが、それを忘れるほどの怒りに駆られて電話をかけた。
それが、声を聞いた途端に久世への想いが蘇り、みどりと須藤のことが急にどうでもよくなった。代わりに瑞稀に対する嫉妬と久世への苛立ちが同時に襲ったので、怒りの理由に変化がないように見えたのだが、二人が会っていないと聞いて、嫉妬するそのものの理由が霧散したので急激に怒りが冷めたのだ。
「会ってないのか?」
『雅紀に言ったはずだ。親が決めた相手というだけで、俺は全く関心がない。向こうから会いには来るが、俺は話したくもないし顔を見たくもない。どうでもいい存在だ』
「そう、なん、だ……」
生田は久世の言葉で落ち着きを取り戻した。
「じゃあ結婚しない?」
『……何度も言っているが……』
「わかったわかった」
生田は笑い声をあげた。
「うーん、そっか。……そうなんだ。ごめんな。その、追い返して。また嫉妬してしまったみたいだ。あれから透は何してた? ……大丈夫だった? 本当にごめん」
生田は待ったが、久世はすぐには答えなかった。
その少しの間で生田は気がついた。出会って一年にも満たないが、人生で最も深く愛した相手だ。久世のことは手に取るようにわかる。
久世の言い淀んだ様子から、自分には言えないことをしていたのだと気がついた。
『……確かに落ち込んだ。あれからは何もしていない。仕事があったので出勤していた、それだけだ』
「……透、僕のことをなめるなよ。嘘だなそれは」
『……嘘ではない』
「あのさ、透の嘘って僕じゃなくてもバレバレだよ。もっと気を張って生きたほうがいい」
生田は怒気のはらんだ声で、嘲け笑うように言った。
久世も生田の怒りに気がついて、動揺した声で応える。
『……雅紀。本当だ。俺は一人で……』
「うん、誰と?」
久世は答えない。
「誰といたんだよ? 男か? それとも女か? あの女じゃないことはわかるよ。だったらこんな反応はしない。別のやつだ。誰だよ!」
生田は燃え上がる嫉妬を隠すことをやめた。
『……雅紀の考えるような相手ではない。関係は……違うんだ。本当に何もない……俺の記憶の限りでは……そう、あの時も向こうからだから俺ではない……だから……』
「なんだ? 何を言っているんだ? どういうことだ? 透は本当に嘘をつけないな。僕に言いにくいことがたくさんあるようじゃないか!」
『本当なんだ。趣味が同じで、ただ話していただけで』
「誰と?」
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『……晶さんだ』
生田は舌打ちした。
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『俺からは何もしていない』
生田は笑った。おかしくもないのに笑うしかないという笑いだ。
「つまり、同じ趣味でたくさん喋る相手でありながら、記憶をなくすほど身体でも付き合いのある相手ということだな?」
『違う!』
「俺からは何もしていないって、それでも結局ヤッたってことだろ?」
『そうでは……』
久世は否定の言葉を言えずに途中でとめた。
生田はその反応に堪らなくなって涙が出そうだった。まさか本当に、自分の知らないところで久世が誰かに触れられているとは。そんなことは考えたくなかった。知りたくなかった。それなのに、突きつけられてしまったのだ。
「透、いい加減マシな嘘をつけよ! 僕のことが好きならバレない嘘をついてくれ!」
生田は悲鳴に近い声でそう叫んだ。
『……雅紀だって木ノ瀬さんがいる』
生田は激昂した。
「ああ、またそれだ! 前と同じだな」
二人は出会ってから付き合う以前に、生田はみどりと、久世は西園寺と関係を持っていて、互いに嫉妬して同じように口論したことがあった。
「ちなみに言うけどな、僕はみどりとは何もしていない。キスすらおざなりにするくらいだ。別れて以来まともに手も触れてないんだ!」
『……それでも結婚はするんだろう?』
「ああ、そうだ。それなら透だってそうだろ? 透にその気がなくても政略結婚なんだろ?」
『……櫻田さんとはしない』
生田はそれを聞いて、その言葉の意味を飲み込むまで時間を要した。
「なんだよ……『櫻田さんとは』って。『とは』ってなんだ? もしかして、御曹司である久世秘書官には他にも婚約者がいらっしゃるとでも言うのですか?」
言いながら結論づいて、それに自分で激昂した。
『……晶とも、結婚する気は……』
「あきらぁ?」
生田は嫉妬が許容量を超えて目の前が真っ暗になった。
他人と親しくなることのできない久世は、余程の仲でなければ下の名前で呼ぶことはない。その久世が生田も知らない人間の名前を親しげに呼んだのだ。
「……わかった。わかったよ透」
生田は怒りが臨界点を突破して、逆に冷静な声になっている。
「その山科晶嬢は……女だろ? 婚約者なんだから。その晶と言う女とは会話が止まらないほど趣味があって、透からは手を出していないが、結婚前から既に身体の関係もあって、あの櫻田とは違って好意を抱いていると、それで間違いないな?」
一語一句間違いがなかったため、久世は何も答えられなかった。
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