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段ボール
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国会議員の秘書官で首相の孫である久世と、法務省の生え抜きで出世街道を驀進している俊介は、そんな人物だとはまるで見えず、ただ言われるがままに腰を下ろして、出されたお茶に口もつけず、おどおどとしてうつむいているだけだった。
お茶の用意を終えて、ようやくソファに腰を下ろしたみどりが口を開いた。
「ごめんなさいね。臨月だから身体が重くて、動きが鈍くなるんです」
二人はその言葉で同時にハッとして、みどりのお腹に視線を集めた。
「……そんなときにすみません」
俊介が慌てて言った。
「いいえ、大丈夫です。……あの、失礼ですが……」
まだ自己紹介もしていないことに気がついた俊介は、遠慮もなくお茶まで出してもらったことで恥ずかしくなり、狼狽えて言葉に詰まった。同時に気がついた久世が慌てたように言う。
「すみません、紹介が遅れました。桐谷です。あの、雅紀の幼馴染の、東京の……」
言いながら言葉が小さくなっていく。
「ああ! 桐谷さん! 聞いてます聞いてます。お兄さんと同級生の方ですよね?」
対してみどりは陽気だった。
「はい、桐谷です。いきなりお邪魔して申し訳ありません」
俊介は立ち上がって頭を下げた。
「いえいえ。お会いできて嬉しいです。ありがとうございます。私は木ノ瀬みどりと申します。雅紀から聞いていたら、もっと綺麗な状態でお迎えして、何かお食事でも用意しておいたのですが……何もお出しできるものがなくて申し訳ありません」
「いえ、そんな、本当に、いきなり来たものですから」
俊介が両手を振りながら言った。
「雅紀くんにも言っていなくて、というか、連絡が取れなくて……」
「えっ? 連絡が取れないというのは……」
俊介は久世の表情を伺ったが、うつむいて押し黙ったままなので、俊介が説明した。
一週間前に東京の自宅を出て以来連絡が取れなくなっていることと、宏紀も昨夜聞いたばかりで、自分たちが知ったのは今朝だったということを伝えた。
それを聞いてみどりの表情は曇った。そしておずおずと、みどりも話し始めた。
「……雅紀は恥ずかしかったのかもしれません。その、私も悪いのですが、妊娠がわかったときに話をした様子で、雅紀は結婚してくれないだろうと勝手に判断をして、嘘をついたんです。……一人で産むつもりで、別れたんです。でも、両親が雅紀のことを探し出して勝手に連絡をしたみたいで……いきなり雅紀が来たんです。そうですね、ちょうど一週間前くらい。スーツなんて着て、玄関で土下座までして、結婚してくれって」
久世の肩が震えた。
「驚きました。雅紀が土下座なんてするとは思いませんでしたから。やめてと言っても『結婚を承諾してくれるまではここを動かない』なんて言うものだから、その、そこまで言うならいいかなって。……それからここで一緒に暮らしているんですけど、すごく優しくて、前とは違ってちゃんと私のことを好きでいてくれてるって感じられるし、今の雅紀なら大丈夫かなって……」
久世は落ち着かない様子で、うつむいたまま額に拳を当てている。
みどりは気恥ずかしそうに笑って続ける。
「雅紀には内緒にしてください。疑ってたみたいなことは言わないでくださいね。今はちゃんと夫婦としてやっていけるって思っていますから」
「……おめでとうございます。僕たちも嬉しいです。雅紀くんが結婚することになって……それに、お子さんも」
俊介が精一杯笑顔を作って言う。
「ありがとうございます」
みどりは心から幸福そうな笑みでお腹をさすった。
「いつ生まれるんですか?」
「予定日は来月頭です。もういつ産まれてもいいので、毎日散歩に出ているんです。さっきもその帰りで」
「そうでしたか。あの、雅紀くんは……」
「あ、今買い物に行ってます。子供が生まれるって物入りなんですよ。ベビーカーやらチャイルドシートやら。先月まで私も仕事をしていたから準備するのをすっかり忘れていて、ネットで注文しようと思っていたら、雅紀が『目で見てみないと不安だ』って言って……」
久世はそこで少し笑った。
雅紀の口癖だ。
「えーっと、じゃあ車で?」
「ええ。私もついて行こうとしたら、転職先の会社に挨拶もあるからって、一人で行ったんです。事前に候補を絞っておいたので、大丈夫だとは思うんですけど……。あ、もうすぐ帰ると思います。出ていって三時間くらい経ってますから」
そうみどりが言うが早いか、玄関の開く音がした。
久世は緊張して身体を強張らせた。それが伝染した俊介も身構える。
「あ。帰ってきたかな?」
みどりは、この無口な二人を相手に気まずい思いをしていたので、生田の帰宅に安堵して、玄関へ出迎えようと立ち上がった。
みどりが出迎えにいく姿を目で追った後、俊介と久世は押し黙ったたまま、耳を澄ませた。
「どうしたの?」
玄関口から、みどりの不安そうな声が聞こえてきた。
「友達が来てるよ。連絡してなかったんだって? 心配して来てくれたみたい。ねぇ、聞いてる? ……雅紀? 久世さんと桐谷さんだよ。あっ!」
みどりの驚く声が聞こえた瞬間、玄関のドアが閉まる音も同時に聞こえた。
俊介が立ち上がって玄関に向かう。久世はうつむいたまま動かない。
俊介が玄関に向かうと、みどりがドアを開けて廊下を覗いていた。
「雅紀は?」
俊介が聞く。
「わかりません。いきなり出ていって……どうしたんだろう。あ、車に荷物を取りに行ったのかな?」
「これは?」
玄関の外に大きな段ボールが置いてある。側面にはチャイルドシートの文字が書かれている。
二人はそれを同時に見て、みどりが言う。
「もう一つあるのかも」
「……見てきます」
そう言って俊介は駆け出した。エレベーターに向かおうとして止まり、キョロキョロと探してから、階段の方へ走っていった。
みどりは段ボールをどうしようかと考えて、リビングに戻って久世に声をかけた。
「すみません、お願いできますか?」
みどりは笑顔で聞いた。
久世は顔をあげて、みどりの顔を見る。
みどりはその久世の表情を見て動揺したように笑顔が消えた。
久世はゆっくりと息を吐くと、立ち上がってみどりに向き直った。
「どうしました?」
「あの、雅紀が……段ボールが……」
「……運びましょう」
久世は察して玄関へ向かう。ドアを開けて状況を理解すると、軽々と持ち上げてリビングへと運んだ。
「ここでいいですか?」
「あっ、はい。ありがとうございます」
みどりは落ち着かない様子で答えた。
段ボールを置いた久世は何をするでもなく立ったまま、うつろに壁を見ている。
みどりは、そんな久世を伺うようにして近づいて声をかけた。
「……あの、久世さん」
「……はい」
「雅紀と何かあったんですか?」
久世はその言葉でハッとして、なんでもない振りをしなければならなかったと気がついた。
表情を作ってみどりに向き直る。
「……少し喧嘩をしたんです。そのままいなくなったから、少し気まずいだけです」
久世は精一杯笑顔で言った。
みどりは女性の勘を働かせなくても、その言葉は嘘だと気づいた。しかし、何があったのかまではわからない。
「それで出ていったの? まさか」
「……そうかもしれません。かなり……その、大喧嘩でしたから」
久世はおどけたような表情を作ってみどりに向けた。
しかしみどりは真剣な表情のまま考え込み、ソファに座った。
「私はいない方がいいかもしれません。俊介が連れ帰ってくれるでしょう。雅紀の機嫌が直ったら戻ってきますから、ここに連絡をしていただけますか?」
久世はそう言って名刺をみどりに差し出すと、返答に戸惑うみどりの言葉を待たずに部屋を出ていった。
お茶の用意を終えて、ようやくソファに腰を下ろしたみどりが口を開いた。
「ごめんなさいね。臨月だから身体が重くて、動きが鈍くなるんです」
二人はその言葉で同時にハッとして、みどりのお腹に視線を集めた。
「……そんなときにすみません」
俊介が慌てて言った。
「いいえ、大丈夫です。……あの、失礼ですが……」
まだ自己紹介もしていないことに気がついた俊介は、遠慮もなくお茶まで出してもらったことで恥ずかしくなり、狼狽えて言葉に詰まった。同時に気がついた久世が慌てたように言う。
「すみません、紹介が遅れました。桐谷です。あの、雅紀の幼馴染の、東京の……」
言いながら言葉が小さくなっていく。
「ああ! 桐谷さん! 聞いてます聞いてます。お兄さんと同級生の方ですよね?」
対してみどりは陽気だった。
「はい、桐谷です。いきなりお邪魔して申し訳ありません」
俊介は立ち上がって頭を下げた。
「いえいえ。お会いできて嬉しいです。ありがとうございます。私は木ノ瀬みどりと申します。雅紀から聞いていたら、もっと綺麗な状態でお迎えして、何かお食事でも用意しておいたのですが……何もお出しできるものがなくて申し訳ありません」
「いえ、そんな、本当に、いきなり来たものですから」
俊介が両手を振りながら言った。
「雅紀くんにも言っていなくて、というか、連絡が取れなくて……」
「えっ? 連絡が取れないというのは……」
俊介は久世の表情を伺ったが、うつむいて押し黙ったままなので、俊介が説明した。
一週間前に東京の自宅を出て以来連絡が取れなくなっていることと、宏紀も昨夜聞いたばかりで、自分たちが知ったのは今朝だったということを伝えた。
それを聞いてみどりの表情は曇った。そしておずおずと、みどりも話し始めた。
「……雅紀は恥ずかしかったのかもしれません。その、私も悪いのですが、妊娠がわかったときに話をした様子で、雅紀は結婚してくれないだろうと勝手に判断をして、嘘をついたんです。……一人で産むつもりで、別れたんです。でも、両親が雅紀のことを探し出して勝手に連絡をしたみたいで……いきなり雅紀が来たんです。そうですね、ちょうど一週間前くらい。スーツなんて着て、玄関で土下座までして、結婚してくれって」
久世の肩が震えた。
「驚きました。雅紀が土下座なんてするとは思いませんでしたから。やめてと言っても『結婚を承諾してくれるまではここを動かない』なんて言うものだから、その、そこまで言うならいいかなって。……それからここで一緒に暮らしているんですけど、すごく優しくて、前とは違ってちゃんと私のことを好きでいてくれてるって感じられるし、今の雅紀なら大丈夫かなって……」
久世は落ち着かない様子で、うつむいたまま額に拳を当てている。
みどりは気恥ずかしそうに笑って続ける。
「雅紀には内緒にしてください。疑ってたみたいなことは言わないでくださいね。今はちゃんと夫婦としてやっていけるって思っていますから」
「……おめでとうございます。僕たちも嬉しいです。雅紀くんが結婚することになって……それに、お子さんも」
俊介が精一杯笑顔を作って言う。
「ありがとうございます」
みどりは心から幸福そうな笑みでお腹をさすった。
「いつ生まれるんですか?」
「予定日は来月頭です。もういつ産まれてもいいので、毎日散歩に出ているんです。さっきもその帰りで」
「そうでしたか。あの、雅紀くんは……」
「あ、今買い物に行ってます。子供が生まれるって物入りなんですよ。ベビーカーやらチャイルドシートやら。先月まで私も仕事をしていたから準備するのをすっかり忘れていて、ネットで注文しようと思っていたら、雅紀が『目で見てみないと不安だ』って言って……」
久世はそこで少し笑った。
雅紀の口癖だ。
「えーっと、じゃあ車で?」
「ええ。私もついて行こうとしたら、転職先の会社に挨拶もあるからって、一人で行ったんです。事前に候補を絞っておいたので、大丈夫だとは思うんですけど……。あ、もうすぐ帰ると思います。出ていって三時間くらい経ってますから」
そうみどりが言うが早いか、玄関の開く音がした。
久世は緊張して身体を強張らせた。それが伝染した俊介も身構える。
「あ。帰ってきたかな?」
みどりは、この無口な二人を相手に気まずい思いをしていたので、生田の帰宅に安堵して、玄関へ出迎えようと立ち上がった。
みどりが出迎えにいく姿を目で追った後、俊介と久世は押し黙ったたまま、耳を澄ませた。
「どうしたの?」
玄関口から、みどりの不安そうな声が聞こえてきた。
「友達が来てるよ。連絡してなかったんだって? 心配して来てくれたみたい。ねぇ、聞いてる? ……雅紀? 久世さんと桐谷さんだよ。あっ!」
みどりの驚く声が聞こえた瞬間、玄関のドアが閉まる音も同時に聞こえた。
俊介が立ち上がって玄関に向かう。久世はうつむいたまま動かない。
俊介が玄関に向かうと、みどりがドアを開けて廊下を覗いていた。
「雅紀は?」
俊介が聞く。
「わかりません。いきなり出ていって……どうしたんだろう。あ、車に荷物を取りに行ったのかな?」
「これは?」
玄関の外に大きな段ボールが置いてある。側面にはチャイルドシートの文字が書かれている。
二人はそれを同時に見て、みどりが言う。
「もう一つあるのかも」
「……見てきます」
そう言って俊介は駆け出した。エレベーターに向かおうとして止まり、キョロキョロと探してから、階段の方へ走っていった。
みどりは段ボールをどうしようかと考えて、リビングに戻って久世に声をかけた。
「すみません、お願いできますか?」
みどりは笑顔で聞いた。
久世は顔をあげて、みどりの顔を見る。
みどりはその久世の表情を見て動揺したように笑顔が消えた。
久世はゆっくりと息を吐くと、立ち上がってみどりに向き直った。
「どうしました?」
「あの、雅紀が……段ボールが……」
「……運びましょう」
久世は察して玄関へ向かう。ドアを開けて状況を理解すると、軽々と持ち上げてリビングへと運んだ。
「ここでいいですか?」
「あっ、はい。ありがとうございます」
みどりは落ち着かない様子で答えた。
段ボールを置いた久世は何をするでもなく立ったまま、うつろに壁を見ている。
みどりは、そんな久世を伺うようにして近づいて声をかけた。
「……あの、久世さん」
「……はい」
「雅紀と何かあったんですか?」
久世はその言葉でハッとして、なんでもない振りをしなければならなかったと気がついた。
表情を作ってみどりに向き直る。
「……少し喧嘩をしたんです。そのままいなくなったから、少し気まずいだけです」
久世は精一杯笑顔で言った。
みどりは女性の勘を働かせなくても、その言葉は嘘だと気づいた。しかし、何があったのかまではわからない。
「それで出ていったの? まさか」
「……そうかもしれません。かなり……その、大喧嘩でしたから」
久世はおどけたような表情を作ってみどりに向けた。
しかしみどりは真剣な表情のまま考え込み、ソファに座った。
「私はいない方がいいかもしれません。俊介が連れ帰ってくれるでしょう。雅紀の機嫌が直ったら戻ってきますから、ここに連絡をしていただけますか?」
久世はそう言って名刺をみどりに差し出すと、返答に戸惑うみどりの言葉を待たずに部屋を出ていった。
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