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14.新たなる婚約者
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有無を言わさず別れろと言い、理由を聞いたら不快に感じるはずだから説明したくないだなんて、久世はこちらの愛情の深さを見誤っている。
「そんな理由で別れるかよ」
「俺は自分を許せない」
「いや、許すとかの次元じゃないだろ。強姦されたんだから浮気じゃない。むしろ透は被害者じゃないか」
強姦魔という単語から、こちらが事情を把握しているものと勘違いした彼の話をつなぎ合わせてみた結果、別れたいと言うその理由は、薬を盛られて記憶のないまま無理やりされたから、ということだったらしい。
似た薬を経験している身としては、まさかあり得ないとは思えない。それに、別れの理由としてこの種の嘘をつくとは考えにくい。男が女にレイブされたなんて軽々しく言えないだろう。勘違いされるような単語を口にしなかったら、久世も打ち明けないままだったと思う。
ただ、浮気だと言い張る意味はわからない。浮気って、文字通り行動よりも気持ち的な問題のはずだ。
「男なんだから、一方的ということはない……」
「いやいや、意識がなかったんだろ? 男だって意識のないままにやられることはある……ってか、相手は誰だよ」
「相手は婚約者だ」
「……うそだろ」
あのロボットみたいな女が……というか、バーで寄り添い合っていた女性に入れ込んでいたはずじゃなかったのか?
「だが、晶じゃない」
「えっ?」
「櫻田家の令嬢だ」
「誰だよ!」
次から次へと思ってもみなかったことを知らされて、理解が追いつかなくなってきた。
混乱した頭を整理するべく順を追って話を聞くと、マンションの前で真尋と顔を合わせたあの日、久世が自宅へと帰ったあとにすべての事が起きたらしい。
帰宅したあと母屋に呼び出されたため書斎へ向かうと、そこにいたのは父一人だけではなく、櫻田瑞希なる令嬢も一緒だったのだそうだ。
そこで、山科家との縁談は解消し、新たに彼女との婚約が決まったのだと告げられ、このまま二人で食事へ行くよう命じられた先のレストランで、記憶を失ったのだと言う。目覚めたときはホテルの一室に二人きり。一糸まとわぬ彼女が上に乗っており、聞くとすでに事は済んだのだと告げられたのだそうだ。
ふざけた女だ。
そうなると、食事のときに薬を盛ったことになる。個室だったそうだが、だとして意識を失った男をホテルにまで運ぶなんて、一人でできることじゃない。事前に計画していなきゃ無理だろう。
どんな女なのかを聞くと、ネットを見たほうが早いと言われたので、さっそく検索をかけてみた。
すると、インスタにX、TikTokなどあちこちにアカウントがあり、インフルエンサーの真似事をやっているようだった。
晶とは違ったタイプだが、世間で言うなら絶世とも言えるレベルの美女である。スタイルも抜群なうえにセンスもよく、海外セレブや有名な富豪たちとの写真をずらりと並べ、ご令嬢っぷりをひけらかしている。
万アカウントなのだからファンも多くいる、いやそもそも名家のご令嬢でありこの美貌を持っている時点で男に不自由などしていないだろうに、法を犯すレベルの真似までして婚約者をレイプするなんて、まったくもって意味不明だ。
こんな頭のイカれた女と彼が結婚するなんてゾッとする、いや、とてもではないが受け入れることなどできない。
「まじで結婚するの?」
「したくはない……が、しなければならないから、雅紀とは別れる」
「……それは浮気をしたから?」
「そうだ」
久世はこうと決めたことに関しては頑として聞いてくれないので、説得するのはかなり骨が折れる。
ここは粘らず、一旦引いたほうがいい。
「わかった。その話は置いておくとして、俊介の家にいたのはなぜだ?」
「櫻田さんが来るからだ」
「僕が嫌だったわけじゃないのか?」
「……雅紀に好意以外の感情を抱いたことはない」
相変わらず回りくどいが、別れると言いつつも気持ちは変わっていないらしい。
「じゃあ、マンションにいればいい」
「あそこも知られている」
「だとしてもわざわざ来ないだろ?」
SNSを見る限り、自己顕示欲が強そうだから自意識も同様だと思う。というか、そうでなければ金や地位を見せびらかすような真似はしないだろう。
そんな女が愛人のマンションへなんて来るとは思えない。
そのようにして久世をなんとか説得して、一緒に住むよう承諾させた。こればかりはそこまでの決意ではなかったらしく、こちらの意気のほうが勝っていた。
別れたのにとぶつぶつぼやいていたが、友人だってルームシェアをするのだからおかしくはない。ただ、寝室とベッドが一つってだけだ。
よし決まり、ということで俊介を呼び出して、仲直りは済んだからと説明したあと、礼を伝えてマンションへ帰った。
数日ぶりに並んで眠れる夜が来たわけだが、一応は別れたことになっているからか、触れようとすると拒否の姿勢を示されてしまう。
キスはおろか、抱きしめたのもあのときが最後で、近づくとやんわり離れてしまうのである。
恋人同士ではなくなったことを別としても、その理由となった発端が発端だけにわからなくはない。彼は潔癖なところもあるから仕方がないとも思う。
とはいえ、目つきや表情、態度からはこれまでと何ら変わりなく愛情を感じるため、多少の切なさはあった。いや、なんとしてでも婚約破棄してやろうという決意に燃料を投下してくれたというべきか。
翌日の土曜日、仕事の彼は朝早くに起きて、帰りは遅くなると言って出勤していった。俊介の家に寄って荷物を取ってくるらしい。
休日である生田は西園寺に連絡を入れることにした。なんだかんだ力になってくれているし、わずかばかりだが頼りがいも感じ始めていたからだ。
御曹司といえば聞こえはいいが、つまりはプータローなのだから、遠慮をする必要はないだろう。
『なんだよ』
コール音が鳴り始め、これはまだ寝ているなと諦めかけた頃、ようやくかすれ声が聞こえてきた。
「寝てました?」
『こんな時間に起きてる人間なんているかよ。よほどの用件じゃなければキレるぞ』
もう9時近くだと言うのに、夜遊びのし過ぎだ。
「透に新たな婚約者が現れたって話なんですが、ご存知ですか?」
『……誰に聞いた?』
たっぷり間を置いてから、がらりと変わった声が聞こえてきた。
この反応から察するに、西園寺も知らなかったらしい。それも当然か。協力してくれると言っていたのだから、知っていたら話してくれていたはずだ。
「本人からですよ」
『透がいるのか?』
「仕事に行きました」
『なんで……いや、それで俺になんの用だ』
意外にも乗ってこない。協力する気が失せたのだろうか。
「山科さんのように、その相手との件もどうにかならないものかと考えたからです」
そう切り出して、久世から聞いた話を説明した。
すると話し終える前にいきなり激昂し、聞いたこともないような罵詈雑言をまくしたてたあと「殺す」と言い捨ててガチャ切りされた。
大人のくせにキレ散らかすなよと呆れるが、いまだに彼のことを引きずっているのは本当らしい。同じように怒りを感じてくれると、頼もしさ以上に仲間意識のようなものも芽生える。二人仲良く久世の元彼になる末路は勘弁願いたいが。
その一時間ほど後に西園寺から着信があり、マンションの外に出てみると、真っ赤なジャガーが停まっていた。
運転席には西園寺、そしてドアの開いた後部座席のほうには八乙女の姿があった。
「透がいなかったのなら連絡してよ」
八乙女は相変わらずご機嫌な様子で、王侯貴族のごとき笑みを浮かべてる。
「……仕事でしたから」
「愛する男に5分でも会いたい気持ち、わからないかな?」
「とっとと俺らに話せばいいものを、手遅れになるぞ」
八乙女のバカげた軽口を制するように、運転席から不満の矢が飛んできた。
「……どこへ行くんですか?」
「俺の家だ」
「何のために?」
「酒を飲むためだ」
こんな真っ昼間からかよと呆れつつ、「とりあえず乗れ」と急かされ、八乙女の隣よりは西園寺のほうがマシだと思って助手席のほうに乗り込んだ。
「そんな理由で別れるかよ」
「俺は自分を許せない」
「いや、許すとかの次元じゃないだろ。強姦されたんだから浮気じゃない。むしろ透は被害者じゃないか」
強姦魔という単語から、こちらが事情を把握しているものと勘違いした彼の話をつなぎ合わせてみた結果、別れたいと言うその理由は、薬を盛られて記憶のないまま無理やりされたから、ということだったらしい。
似た薬を経験している身としては、まさかあり得ないとは思えない。それに、別れの理由としてこの種の嘘をつくとは考えにくい。男が女にレイブされたなんて軽々しく言えないだろう。勘違いされるような単語を口にしなかったら、久世も打ち明けないままだったと思う。
ただ、浮気だと言い張る意味はわからない。浮気って、文字通り行動よりも気持ち的な問題のはずだ。
「男なんだから、一方的ということはない……」
「いやいや、意識がなかったんだろ? 男だって意識のないままにやられることはある……ってか、相手は誰だよ」
「相手は婚約者だ」
「……うそだろ」
あのロボットみたいな女が……というか、バーで寄り添い合っていた女性に入れ込んでいたはずじゃなかったのか?
「だが、晶じゃない」
「えっ?」
「櫻田家の令嬢だ」
「誰だよ!」
次から次へと思ってもみなかったことを知らされて、理解が追いつかなくなってきた。
混乱した頭を整理するべく順を追って話を聞くと、マンションの前で真尋と顔を合わせたあの日、久世が自宅へと帰ったあとにすべての事が起きたらしい。
帰宅したあと母屋に呼び出されたため書斎へ向かうと、そこにいたのは父一人だけではなく、櫻田瑞希なる令嬢も一緒だったのだそうだ。
そこで、山科家との縁談は解消し、新たに彼女との婚約が決まったのだと告げられ、このまま二人で食事へ行くよう命じられた先のレストランで、記憶を失ったのだと言う。目覚めたときはホテルの一室に二人きり。一糸まとわぬ彼女が上に乗っており、聞くとすでに事は済んだのだと告げられたのだそうだ。
ふざけた女だ。
そうなると、食事のときに薬を盛ったことになる。個室だったそうだが、だとして意識を失った男をホテルにまで運ぶなんて、一人でできることじゃない。事前に計画していなきゃ無理だろう。
どんな女なのかを聞くと、ネットを見たほうが早いと言われたので、さっそく検索をかけてみた。
すると、インスタにX、TikTokなどあちこちにアカウントがあり、インフルエンサーの真似事をやっているようだった。
晶とは違ったタイプだが、世間で言うなら絶世とも言えるレベルの美女である。スタイルも抜群なうえにセンスもよく、海外セレブや有名な富豪たちとの写真をずらりと並べ、ご令嬢っぷりをひけらかしている。
万アカウントなのだからファンも多くいる、いやそもそも名家のご令嬢でありこの美貌を持っている時点で男に不自由などしていないだろうに、法を犯すレベルの真似までして婚約者をレイプするなんて、まったくもって意味不明だ。
こんな頭のイカれた女と彼が結婚するなんてゾッとする、いや、とてもではないが受け入れることなどできない。
「まじで結婚するの?」
「したくはない……が、しなければならないから、雅紀とは別れる」
「……それは浮気をしたから?」
「そうだ」
久世はこうと決めたことに関しては頑として聞いてくれないので、説得するのはかなり骨が折れる。
ここは粘らず、一旦引いたほうがいい。
「わかった。その話は置いておくとして、俊介の家にいたのはなぜだ?」
「櫻田さんが来るからだ」
「僕が嫌だったわけじゃないのか?」
「……雅紀に好意以外の感情を抱いたことはない」
相変わらず回りくどいが、別れると言いつつも気持ちは変わっていないらしい。
「じゃあ、マンションにいればいい」
「あそこも知られている」
「だとしてもわざわざ来ないだろ?」
SNSを見る限り、自己顕示欲が強そうだから自意識も同様だと思う。というか、そうでなければ金や地位を見せびらかすような真似はしないだろう。
そんな女が愛人のマンションへなんて来るとは思えない。
そのようにして久世をなんとか説得して、一緒に住むよう承諾させた。こればかりはそこまでの決意ではなかったらしく、こちらの意気のほうが勝っていた。
別れたのにとぶつぶつぼやいていたが、友人だってルームシェアをするのだからおかしくはない。ただ、寝室とベッドが一つってだけだ。
よし決まり、ということで俊介を呼び出して、仲直りは済んだからと説明したあと、礼を伝えてマンションへ帰った。
数日ぶりに並んで眠れる夜が来たわけだが、一応は別れたことになっているからか、触れようとすると拒否の姿勢を示されてしまう。
キスはおろか、抱きしめたのもあのときが最後で、近づくとやんわり離れてしまうのである。
恋人同士ではなくなったことを別としても、その理由となった発端が発端だけにわからなくはない。彼は潔癖なところもあるから仕方がないとも思う。
とはいえ、目つきや表情、態度からはこれまでと何ら変わりなく愛情を感じるため、多少の切なさはあった。いや、なんとしてでも婚約破棄してやろうという決意に燃料を投下してくれたというべきか。
翌日の土曜日、仕事の彼は朝早くに起きて、帰りは遅くなると言って出勤していった。俊介の家に寄って荷物を取ってくるらしい。
休日である生田は西園寺に連絡を入れることにした。なんだかんだ力になってくれているし、わずかばかりだが頼りがいも感じ始めていたからだ。
御曹司といえば聞こえはいいが、つまりはプータローなのだから、遠慮をする必要はないだろう。
『なんだよ』
コール音が鳴り始め、これはまだ寝ているなと諦めかけた頃、ようやくかすれ声が聞こえてきた。
「寝てました?」
『こんな時間に起きてる人間なんているかよ。よほどの用件じゃなければキレるぞ』
もう9時近くだと言うのに、夜遊びのし過ぎだ。
「透に新たな婚約者が現れたって話なんですが、ご存知ですか?」
『……誰に聞いた?』
たっぷり間を置いてから、がらりと変わった声が聞こえてきた。
この反応から察するに、西園寺も知らなかったらしい。それも当然か。協力してくれると言っていたのだから、知っていたら話してくれていたはずだ。
「本人からですよ」
『透がいるのか?』
「仕事に行きました」
『なんで……いや、それで俺になんの用だ』
意外にも乗ってこない。協力する気が失せたのだろうか。
「山科さんのように、その相手との件もどうにかならないものかと考えたからです」
そう切り出して、久世から聞いた話を説明した。
すると話し終える前にいきなり激昂し、聞いたこともないような罵詈雑言をまくしたてたあと「殺す」と言い捨ててガチャ切りされた。
大人のくせにキレ散らかすなよと呆れるが、いまだに彼のことを引きずっているのは本当らしい。同じように怒りを感じてくれると、頼もしさ以上に仲間意識のようなものも芽生える。二人仲良く久世の元彼になる末路は勘弁願いたいが。
その一時間ほど後に西園寺から着信があり、マンションの外に出てみると、真っ赤なジャガーが停まっていた。
運転席には西園寺、そしてドアの開いた後部座席のほうには八乙女の姿があった。
「透がいなかったのなら連絡してよ」
八乙女は相変わらずご機嫌な様子で、王侯貴族のごとき笑みを浮かべてる。
「……仕事でしたから」
「愛する男に5分でも会いたい気持ち、わからないかな?」
「とっとと俺らに話せばいいものを、手遅れになるぞ」
八乙女のバカげた軽口を制するように、運転席から不満の矢が飛んできた。
「……どこへ行くんですか?」
「俺の家だ」
「何のために?」
「酒を飲むためだ」
こんな真っ昼間からかよと呆れつつ、「とりあえず乗れ」と急かされ、八乙女の隣よりは西園寺のほうがマシだと思って助手席のほうに乗り込んだ。
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