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20. 余命20年と言われても困りますわ
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昼食会を終えると、シュヴァリエに呼ばれて書斎で二人きりになった。
私をソファへ座らせたシュヴァリエは、まるで騎士のように私の前に片膝を立てて跪き、真剣な表情で話を切り出した。
「エマ様、お気を落とさないでください」
「何?」怖いんだけど!
「エマ様は、あと20年ほどの命です」
は?
「いえ、その前に病に倒れられたり、私がお守りできない可能性もありますが、そういったことがなくても寿命が尽きる前に亡くなってしまいます」
「なんなの?」
「竜の血が入っている者の宿命です」
え?
私は驚いたが、それ以上にシュヴァリエは青ざめ、今にも倒れてしまうのではと思うほどに悲痛な顔をしている。
「そうならないようにと、アンドリューが様々な手段を模索しているのですが、今のところはどうやら芳しくないようです」
「ミスター・カーライルって何者なの?」
「世界一の魔法使いです。その昔最強だと謳われたお方です」
あの紳士が最強の魔法使い? 驚くことが多すぎて頭が真っ白よ。
「以前ご説明した通り、竜の魔法で世界中の人間の記憶から魔法の存在が消えています。ですから、アンドリューの名は歴史に残っておりますが、人々はその理由は忘れてしまっているので、それを不名誉としてこのウェーデンで隠遁しているわけです。まあ、それはよいのですが、明日ここウェーデンにいる竜に会いに行きます」
竜に会う? 何が何やら話についていけない!
「竜がいるとして、会ってどうするのよ? 私に関係があるの? いったいなんなのよ!」
「竜にお会いするのは、竜の謝罪のためです。竜の血が入っているのは、シェストレムの先祖を傷つけたせいなので、竜はその詫びをしたいのです」
意外と律儀なのね。……じゃなくて、20年の余命にしたのは竜が先祖を傷つけたからだと言うなら、謝って済む問題じゃないわ!
「竜がこの世界にいる限り死ぬことはありません。ですが、既に竜がこの世界に留まっている理由はないのです。……ある理由のためにあと20年ほどは留まりますが、それもいつ早まるともわからない」
「その期間は何なの? なぜ決まっていないの?」
「ランスにいる竜がある方のことだけは死ぬまで見守ると言って、その方の寿命まではこの世界に留まるつもりなのです」
「えーっと、それじゃあそのある方も竜の血が? シェストレムの一族なの?」
「シェストレムではありませんが、おっしゃるように竜の血が入っております。その方の血族は他にはおりませんので、あとは世界にヴァロワ公爵夫人とエマ様だけです」
いきなり20年の命だと言われても実感は湧かないし、竜がどうのと言われても信じられないばかりか、質問をしたところで理解も追いつかない。
いきなり滔々と説明されてもわけがわからないわよ!
「ですが、僕はエマ様をみすみす死なせることはさせません」
「……そうは言っても、そんなことできるの?」
「明日、竜に対面する理由の一つがそれです」
「竜に頼み込むの?」
そんなことできるの?
シュヴァリエは私の問いに返事もせず、いきなり立ち上がって、私の方へ近づいてくる……どうしたのよ?
「エマ様、ご悲観なされないでください。僕がなんとしてでもお守りいたしますから」
そう言うと、シュヴァリエはまたいつぞやのように私を抱きしめた。
なぜいきなり抱きしめるのよ? 離しなさいよ!
私は両手でシュヴァリエを押しのける。
「悲観するもなにも困惑するばかりで整理がきないわ」
シュヴァリエは答えない。顔は青ざめたままで、眉を下げて今にも泣き出しそうだ。
私はそれを見て思わず吹き出した。
「なんで笑うんですか?」
シュヴァリエは目の端を拭う。涙でも出てたの?
「なんで泣いてるのよ」私は笑みを抑えられず、とうとう笑い声まで出してしまった。
「……死ぬかもしれないのに可笑しいんですか?」
「えっ? あんたの顔が可笑しいだけよ」
笑いが止まらない。その顔! なんて顔をしているの? 世界の不幸を背負ったような陰気さにますます拍車がかかっているわ。絶望のどん底にいるみたい。
今度は顔を赤らめているわ! 青くなったり赤くなったりして可笑しい!
「だいたいなんで抱きつくのよ! 使用人のくせに主人に許可も得ず触れるなんて失礼よ!」
あ、怒った。珍しく感情が見てとれるほど怒っているわ。
「執事のようにしていますが、僕は騎士のつもりです」
騎士のつもりだったの? 執事じゃないの?
「好きな方が悲しまれていたら、慰めてあげたいと思うじゃないですか」
好きな方? あー、はいはい。
「尊敬してくれるのは嬉しいけど、以前にも言ったように分をわきまえた行動を取ってほしいわ」
「嬉しいんですよね?」
なに? その顔は!
シュヴァリエがまた近づいてくる。
あの生気のない陰気な目つきではなく真剣な表情なものだから、無意識に鼓動が早くなってしまうじゃないの。
「僕がエマ様を好きでいることを受け入れてくださっているということですよね?」
ちょ……シュヴァリエが私の両腕を掴んで少しずつ顔を近づけてくる。
だからと言って、やめなさいよ! どうしたって言うの? あんたは使用人でしょう? あれ? 違うんだっけ? 騎士? 少佐? えっと……少佐って令嬢と結婚できるの?
ちょっと……その目で見ないでよ! いつものあの小うるさい不貞腐れたような顔になりなさいよ! そうしたら怒鳴りつけてやるのに──
「レオ、ここー?」
ドアの開く音とアリシアの声。
私とシュヴァリエは同時にドアに顔を向けて固まった。
「あっ!」アリシアがドアを閉めた。
何もしていないわよ! アリシア!
私は今度はさらに力を込めてシュヴァリエを押しのけた。
もう近寄れないように立ち上がって、窓際へと離れる。
シュヴァリエを見るとソファの前で立ちすくんでいる。いつものあの陰気な表情に戻っていたのでホッとした。
「執事なのか騎士なのかわからないけど、いちいち抱きつかないでって、何度も言ってるでしょ」
「……嬉しいとおっしゃってくださったじゃないですか。僕のこと嫌ですか?」
「えっ? 好きか嫌いかで言えば好きよ。エドワードほどじゃないけど、フランソワよりは信頼しているし」
シュヴァリエの表情が突然曇った。肩を落としてため息をついている。
「エド……フランソワ様……そうですか……」
「なによ?」いきなりどうしたのよ?
「いえ。何でもありません。承知致しました」
エドワード以上だなんて、そこまでの驕りはないでしょう? 生まれた時から仕えているフランソワよりも信頼しているって名誉なことじゃないの?
「何が不満なの?」
私の声とかぶるようにノックの音が聞こえた。
「はい」
返答をすると、ドアからミスター・カーライルが顔を覗かせた。
「レオはこちらにいらっしゃいますか?」
「アンドリュー!」シュヴァリエがミスター・カーライルに答えて、ドアへ向かう。「いかがしました?」
「いや、辞去のあいさつをと」
「明日またお伺いいたしますよ」
「ああ」ミスター・カーライルは私に視線を向けた。
それに気がついたシュヴァリエが応える。
「エマ様にはただいまご説明いたしました」
「そうか。……それで、ミス・ヴァロワは魔法は……」
「はい。基礎ですが始めました」
「……そうか。少しでも魔力を高めた方がいい」
「ええ」
二人の表情はよく見えないが、まだ会話が続きそうだったので声をかけた。
「あの、もしでしたら私は外しますので、こちらでお話しされてはいかがですか?」
「いえ、もう失礼いたしますので」ミスター・カーライルは頭を軽く下げる。「ではまた明日」そう言ってそのまま部屋を出ていった。
シュヴァリエは見送った後ドアを閉めると、私の方へ振り返った。まだ何か話すことがあるの?
「エマ様、それでは始めましょう」
「何を?」私は一歩後ずさった。
「魔法の練習です」
なんだそっちか。いや、当然そうよね。何を心配していたのかしら。
私をソファへ座らせたシュヴァリエは、まるで騎士のように私の前に片膝を立てて跪き、真剣な表情で話を切り出した。
「エマ様、お気を落とさないでください」
「何?」怖いんだけど!
「エマ様は、あと20年ほどの命です」
は?
「いえ、その前に病に倒れられたり、私がお守りできない可能性もありますが、そういったことがなくても寿命が尽きる前に亡くなってしまいます」
「なんなの?」
「竜の血が入っている者の宿命です」
え?
私は驚いたが、それ以上にシュヴァリエは青ざめ、今にも倒れてしまうのではと思うほどに悲痛な顔をしている。
「そうならないようにと、アンドリューが様々な手段を模索しているのですが、今のところはどうやら芳しくないようです」
「ミスター・カーライルって何者なの?」
「世界一の魔法使いです。その昔最強だと謳われたお方です」
あの紳士が最強の魔法使い? 驚くことが多すぎて頭が真っ白よ。
「以前ご説明した通り、竜の魔法で世界中の人間の記憶から魔法の存在が消えています。ですから、アンドリューの名は歴史に残っておりますが、人々はその理由は忘れてしまっているので、それを不名誉としてこのウェーデンで隠遁しているわけです。まあ、それはよいのですが、明日ここウェーデンにいる竜に会いに行きます」
竜に会う? 何が何やら話についていけない!
「竜がいるとして、会ってどうするのよ? 私に関係があるの? いったいなんなのよ!」
「竜にお会いするのは、竜の謝罪のためです。竜の血が入っているのは、シェストレムの先祖を傷つけたせいなので、竜はその詫びをしたいのです」
意外と律儀なのね。……じゃなくて、20年の余命にしたのは竜が先祖を傷つけたからだと言うなら、謝って済む問題じゃないわ!
「竜がこの世界にいる限り死ぬことはありません。ですが、既に竜がこの世界に留まっている理由はないのです。……ある理由のためにあと20年ほどは留まりますが、それもいつ早まるともわからない」
「その期間は何なの? なぜ決まっていないの?」
「ランスにいる竜がある方のことだけは死ぬまで見守ると言って、その方の寿命まではこの世界に留まるつもりなのです」
「えーっと、それじゃあそのある方も竜の血が? シェストレムの一族なの?」
「シェストレムではありませんが、おっしゃるように竜の血が入っております。その方の血族は他にはおりませんので、あとは世界にヴァロワ公爵夫人とエマ様だけです」
いきなり20年の命だと言われても実感は湧かないし、竜がどうのと言われても信じられないばかりか、質問をしたところで理解も追いつかない。
いきなり滔々と説明されてもわけがわからないわよ!
「ですが、僕はエマ様をみすみす死なせることはさせません」
「……そうは言っても、そんなことできるの?」
「明日、竜に対面する理由の一つがそれです」
「竜に頼み込むの?」
そんなことできるの?
シュヴァリエは私の問いに返事もせず、いきなり立ち上がって、私の方へ近づいてくる……どうしたのよ?
「エマ様、ご悲観なされないでください。僕がなんとしてでもお守りいたしますから」
そう言うと、シュヴァリエはまたいつぞやのように私を抱きしめた。
なぜいきなり抱きしめるのよ? 離しなさいよ!
私は両手でシュヴァリエを押しのける。
「悲観するもなにも困惑するばかりで整理がきないわ」
シュヴァリエは答えない。顔は青ざめたままで、眉を下げて今にも泣き出しそうだ。
私はそれを見て思わず吹き出した。
「なんで笑うんですか?」
シュヴァリエは目の端を拭う。涙でも出てたの?
「なんで泣いてるのよ」私は笑みを抑えられず、とうとう笑い声まで出してしまった。
「……死ぬかもしれないのに可笑しいんですか?」
「えっ? あんたの顔が可笑しいだけよ」
笑いが止まらない。その顔! なんて顔をしているの? 世界の不幸を背負ったような陰気さにますます拍車がかかっているわ。絶望のどん底にいるみたい。
今度は顔を赤らめているわ! 青くなったり赤くなったりして可笑しい!
「だいたいなんで抱きつくのよ! 使用人のくせに主人に許可も得ず触れるなんて失礼よ!」
あ、怒った。珍しく感情が見てとれるほど怒っているわ。
「執事のようにしていますが、僕は騎士のつもりです」
騎士のつもりだったの? 執事じゃないの?
「好きな方が悲しまれていたら、慰めてあげたいと思うじゃないですか」
好きな方? あー、はいはい。
「尊敬してくれるのは嬉しいけど、以前にも言ったように分をわきまえた行動を取ってほしいわ」
「嬉しいんですよね?」
なに? その顔は!
シュヴァリエがまた近づいてくる。
あの生気のない陰気な目つきではなく真剣な表情なものだから、無意識に鼓動が早くなってしまうじゃないの。
「僕がエマ様を好きでいることを受け入れてくださっているということですよね?」
ちょ……シュヴァリエが私の両腕を掴んで少しずつ顔を近づけてくる。
だからと言って、やめなさいよ! どうしたって言うの? あんたは使用人でしょう? あれ? 違うんだっけ? 騎士? 少佐? えっと……少佐って令嬢と結婚できるの?
ちょっと……その目で見ないでよ! いつものあの小うるさい不貞腐れたような顔になりなさいよ! そうしたら怒鳴りつけてやるのに──
「レオ、ここー?」
ドアの開く音とアリシアの声。
私とシュヴァリエは同時にドアに顔を向けて固まった。
「あっ!」アリシアがドアを閉めた。
何もしていないわよ! アリシア!
私は今度はさらに力を込めてシュヴァリエを押しのけた。
もう近寄れないように立ち上がって、窓際へと離れる。
シュヴァリエを見るとソファの前で立ちすくんでいる。いつものあの陰気な表情に戻っていたのでホッとした。
「執事なのか騎士なのかわからないけど、いちいち抱きつかないでって、何度も言ってるでしょ」
「……嬉しいとおっしゃってくださったじゃないですか。僕のこと嫌ですか?」
「えっ? 好きか嫌いかで言えば好きよ。エドワードほどじゃないけど、フランソワよりは信頼しているし」
シュヴァリエの表情が突然曇った。肩を落としてため息をついている。
「エド……フランソワ様……そうですか……」
「なによ?」いきなりどうしたのよ?
「いえ。何でもありません。承知致しました」
エドワード以上だなんて、そこまでの驕りはないでしょう? 生まれた時から仕えているフランソワよりも信頼しているって名誉なことじゃないの?
「何が不満なの?」
私の声とかぶるようにノックの音が聞こえた。
「はい」
返答をすると、ドアからミスター・カーライルが顔を覗かせた。
「レオはこちらにいらっしゃいますか?」
「アンドリュー!」シュヴァリエがミスター・カーライルに答えて、ドアへ向かう。「いかがしました?」
「いや、辞去のあいさつをと」
「明日またお伺いいたしますよ」
「ああ」ミスター・カーライルは私に視線を向けた。
それに気がついたシュヴァリエが応える。
「エマ様にはただいまご説明いたしました」
「そうか。……それで、ミス・ヴァロワは魔法は……」
「はい。基礎ですが始めました」
「……そうか。少しでも魔力を高めた方がいい」
「ええ」
二人の表情はよく見えないが、まだ会話が続きそうだったので声をかけた。
「あの、もしでしたら私は外しますので、こちらでお話しされてはいかがですか?」
「いえ、もう失礼いたしますので」ミスター・カーライルは頭を軽く下げる。「ではまた明日」そう言ってそのまま部屋を出ていった。
シュヴァリエは見送った後ドアを閉めると、私の方へ振り返った。まだ何か話すことがあるの?
「エマ様、それでは始めましょう」
「何を?」私は一歩後ずさった。
「魔法の練習です」
なんだそっちか。いや、当然そうよね。何を心配していたのかしら。
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