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⑱早苗5-1
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金曜日の朝だった。今日パートを終えると智也と二人きりの週末がくる。
早苗はパートを始めた頃よりも仕事の日が憂鬱ではなくなっていた。常に義母の側にいることにうんざりしてはいても、業務に慣れてきたことで義母に怒鳴られなくなっていたし、業務に集中することや職務を全うすること自体にも楽しみを見出していた。
義母の態度は、義娘としての早苗に干渉し貶めてやろうとするのではなく、新人の従業員を厳しく鍛えてやろうとするものだったため、義母の教えを忠実に守り努力を重ね、めきめきと仕事を覚えていく早苗に対して、厳しい態度は軟化し始めていた。
義母は、早苗が気を抜くと仕事に支障が出るからと、他の従業員と雑談すらしないようにとガードしていたが、認めてくれたのか、最近では義母の方から従業員に声をかけ、早苗との会話を促したりもするようになった。
今日の休憩時間も、早苗と義母は、生田も含め社員とパート仲間数人と談笑していた。
話が途切れた瞬間を見計らってでもいたかのように、生田はその場にいる仕事仲間の顔を見回しながら、少し声を張り上げて言った。
「今夜は金曜日です。皆様ご予定はありますか? なければ、ここに居るメンバーで飲みに行きませんか?」
生田の珍しい提案に場は一瞬静まり返った。予想もしない提案だったからだ。社員たちは飲みに行くこともあるが、パートタイムの従業員たちはほとんどが主婦なので、仕事おわりに1時間程度のお茶会はあっても飲み会なんてものは全くと言っていいほどなかった。
そこにいたのは、社員は生田と生田の2個上の独身の先輩で、あとはパートの義母、早苗、中年の主婦が2人と、早苗と同年代の事務の独身の女の子だった。たまたまお昼ご飯時に居合わせただけの、仲が良いというわけではないメンバーだったため、更に異様な提案に聞こえた。
しかしその珍しい提案に、珍しい人物がいの一番に賛成の声を上げた。
「いいわね。たまには飲み会なんていいかも。楽しそうよ。ね、福原さん、牧田さん、行きましょうよ」
義母が中年主婦パートの2人に顔を向けた。
「生田と飲むのは久しぶりだな。女性陣と飲むのも面白いかもしれない。俺は空いてるからいいよ」
生田の先輩が言う。
「私も今日は予定がないので行けますけど。私なんかが行ってもいいのでしょうか?」
事務の女の子が答える。
同年代の女子の中ではこれといった個性のない、雑踏に紛れてしまうような印象の娘だが、丁寧な仕事ぶりで一目を置かれている事務の女の子は、生田の先輩から少なからず好意を抱かれていたようだ。彼女の反応を聞いた先輩は、思わず歓喜の表情をした。
「私は家事をしなければならないので、すみません」
早苗は答えた。
慣れてきた職場での誘いが嬉しくないはずはないが、パートの時間以外は智也の妻に戻らなければならない。妻の希望や楽しみなど、夫の前では控えなければならない。智也にお伺いを立てる自分を想像しただけで背筋が寒くなる。
「智くんに聞いてみればいいじゃない。もし智くんも飲み会とかだったら、あなた家にいても暇でしょ? 私がいるんだし、智くんもオッケーしてくれるわよ」
「いえ、でも……」
業を煮やした義母は、それ以上何も言わず息子に電話をかけた。
「あ、智くん? お仕事中にごめんなさい。えぇ、あら、ありがとう。はい。ふふ。仕事中に母さんの声を聞いたら気合が入るなんて、嬉しいことを言うじゃない。えぇ。そうじゃないの。あのね、今日、飲みに行こうってことになって。そう。パートの人たちと。うん。そう、早苗さんも一緒に。えぇ。早苗さんはもちろん、すぐに断ったわよ。そうよ。ホントよ! だけど、智くんももし飲み会だったら家に居ても暇じゃないかって私が言って。そう。早苗さん、そんなことあなたに直接聞けないから、私が電話したの。えぇ。違うわよ。早苗さんは何も言ってないわ。私がそう思って、勝手に電話したの。えぇ。そう。そうよ。変な風にとらないで。大丈夫よ。えぇ。大丈夫だって。あはは! 当たり前じゃない。そんな子じゃないわよ。パートの人たちばっかりだし。えぇ……」
義母の様子を見守っていた面々は、話がまとまったと判断し、場所を相談することにした。
パート従業員の終業は午後4時だが、社員たちは5時のため、6時に開始することにした。通話を終えた義母にも伝え了承を得ると、生田がその場で予約の電話を入れた。
その間、早苗は呆然として黙ったまま成り行きを見守っていた。行くとは言っていないが、誰もその確認を取る者はいなかった。早苗の性格と義母との関係は社内で知れ渡っているため、義母が決めたことに早苗が反対の意を唱えるとは誰も思わなかったのだ。
終業の時間になった。会場は会社からバスで10分ほどの距離にある、駅の側の居酒屋だった。早苗の家からは歩いていける距離だったので、早苗は一旦帰宅することにした。他のパートの面々も、夫に送ってもらえるのか、夫の様子が気にかかるのか、皆いつも通り帰路についていた。
早苗は帰宅し、通勤用の動きやすい服装から抑えめながらも多少洒落た服装に着替えた。
紺色の5分袖のワンピースに、水色のカーディガンだ。髪もセットをし直して綺麗にまとめ、小粒なイヤリングと、ささやかなネックレスも添えた。
着替えが済むとタブレットを取り出し、SNSを眺めていた。
5時を過ぎ、智也の終業時間になったためスマホを開く。いつもは飲み会や残業の有無を箇条書きのような簡潔さで連絡をしてくるが、今日は違っていた。
智也[俺も飲み会だから遅くなる。お前は遅くならないだろうから、タクシーなんぞ使わずちゃんと帰っているように。羽目を外すなよ。母さんに感謝しろ。母さんの顔を立てるという理由がなければ絶対に行かせなかったんだからな。]
早苗は智也の反応がさほど大きなものではなかったことに安堵し、ため息をついた。
義母があんな行動を取ってくれるとは思わなかった。以前なら絶対にしなかったであろう。嫁のために、息子に許可を取るなんてことは。
パートを始めた最初の頃は、家庭でも職場でも叱責される地獄のような日々で、何もかも嫌で嫌で仕方がなかったけれど、何事も変化していくものなんだ。良いことにも終わりはあるが、嫌なこともずっと続くわけではない。
早苗は物思いに耽ったあと智也に返信し、またタブレットを眺めようと手にとった。その時、玄関のチャイムが聞こえた。
早苗は立ち上がり、玄関へ向かう。
宅配便だと思うけど、もしかしたら生田かもしれない、という考えが頭をよぎると全身に緊張が走った。
ドアの覗き穴を見ると、心臓が激しく脈打った。
「お疲れ様です」
ドアを開け、笑顔を浮かべた生田の視線を受け止めた。
早苗はパートを始めた頃よりも仕事の日が憂鬱ではなくなっていた。常に義母の側にいることにうんざりしてはいても、業務に慣れてきたことで義母に怒鳴られなくなっていたし、業務に集中することや職務を全うすること自体にも楽しみを見出していた。
義母の態度は、義娘としての早苗に干渉し貶めてやろうとするのではなく、新人の従業員を厳しく鍛えてやろうとするものだったため、義母の教えを忠実に守り努力を重ね、めきめきと仕事を覚えていく早苗に対して、厳しい態度は軟化し始めていた。
義母は、早苗が気を抜くと仕事に支障が出るからと、他の従業員と雑談すらしないようにとガードしていたが、認めてくれたのか、最近では義母の方から従業員に声をかけ、早苗との会話を促したりもするようになった。
今日の休憩時間も、早苗と義母は、生田も含め社員とパート仲間数人と談笑していた。
話が途切れた瞬間を見計らってでもいたかのように、生田はその場にいる仕事仲間の顔を見回しながら、少し声を張り上げて言った。
「今夜は金曜日です。皆様ご予定はありますか? なければ、ここに居るメンバーで飲みに行きませんか?」
生田の珍しい提案に場は一瞬静まり返った。予想もしない提案だったからだ。社員たちは飲みに行くこともあるが、パートタイムの従業員たちはほとんどが主婦なので、仕事おわりに1時間程度のお茶会はあっても飲み会なんてものは全くと言っていいほどなかった。
そこにいたのは、社員は生田と生田の2個上の独身の先輩で、あとはパートの義母、早苗、中年の主婦が2人と、早苗と同年代の事務の独身の女の子だった。たまたまお昼ご飯時に居合わせただけの、仲が良いというわけではないメンバーだったため、更に異様な提案に聞こえた。
しかしその珍しい提案に、珍しい人物がいの一番に賛成の声を上げた。
「いいわね。たまには飲み会なんていいかも。楽しそうよ。ね、福原さん、牧田さん、行きましょうよ」
義母が中年主婦パートの2人に顔を向けた。
「生田と飲むのは久しぶりだな。女性陣と飲むのも面白いかもしれない。俺は空いてるからいいよ」
生田の先輩が言う。
「私も今日は予定がないので行けますけど。私なんかが行ってもいいのでしょうか?」
事務の女の子が答える。
同年代の女子の中ではこれといった個性のない、雑踏に紛れてしまうような印象の娘だが、丁寧な仕事ぶりで一目を置かれている事務の女の子は、生田の先輩から少なからず好意を抱かれていたようだ。彼女の反応を聞いた先輩は、思わず歓喜の表情をした。
「私は家事をしなければならないので、すみません」
早苗は答えた。
慣れてきた職場での誘いが嬉しくないはずはないが、パートの時間以外は智也の妻に戻らなければならない。妻の希望や楽しみなど、夫の前では控えなければならない。智也にお伺いを立てる自分を想像しただけで背筋が寒くなる。
「智くんに聞いてみればいいじゃない。もし智くんも飲み会とかだったら、あなた家にいても暇でしょ? 私がいるんだし、智くんもオッケーしてくれるわよ」
「いえ、でも……」
業を煮やした義母は、それ以上何も言わず息子に電話をかけた。
「あ、智くん? お仕事中にごめんなさい。えぇ、あら、ありがとう。はい。ふふ。仕事中に母さんの声を聞いたら気合が入るなんて、嬉しいことを言うじゃない。えぇ。そうじゃないの。あのね、今日、飲みに行こうってことになって。そう。パートの人たちと。うん。そう、早苗さんも一緒に。えぇ。早苗さんはもちろん、すぐに断ったわよ。そうよ。ホントよ! だけど、智くんももし飲み会だったら家に居ても暇じゃないかって私が言って。そう。早苗さん、そんなことあなたに直接聞けないから、私が電話したの。えぇ。違うわよ。早苗さんは何も言ってないわ。私がそう思って、勝手に電話したの。えぇ。そう。そうよ。変な風にとらないで。大丈夫よ。えぇ。大丈夫だって。あはは! 当たり前じゃない。そんな子じゃないわよ。パートの人たちばっかりだし。えぇ……」
義母の様子を見守っていた面々は、話がまとまったと判断し、場所を相談することにした。
パート従業員の終業は午後4時だが、社員たちは5時のため、6時に開始することにした。通話を終えた義母にも伝え了承を得ると、生田がその場で予約の電話を入れた。
その間、早苗は呆然として黙ったまま成り行きを見守っていた。行くとは言っていないが、誰もその確認を取る者はいなかった。早苗の性格と義母との関係は社内で知れ渡っているため、義母が決めたことに早苗が反対の意を唱えるとは誰も思わなかったのだ。
終業の時間になった。会場は会社からバスで10分ほどの距離にある、駅の側の居酒屋だった。早苗の家からは歩いていける距離だったので、早苗は一旦帰宅することにした。他のパートの面々も、夫に送ってもらえるのか、夫の様子が気にかかるのか、皆いつも通り帰路についていた。
早苗は帰宅し、通勤用の動きやすい服装から抑えめながらも多少洒落た服装に着替えた。
紺色の5分袖のワンピースに、水色のカーディガンだ。髪もセットをし直して綺麗にまとめ、小粒なイヤリングと、ささやかなネックレスも添えた。
着替えが済むとタブレットを取り出し、SNSを眺めていた。
5時を過ぎ、智也の終業時間になったためスマホを開く。いつもは飲み会や残業の有無を箇条書きのような簡潔さで連絡をしてくるが、今日は違っていた。
智也[俺も飲み会だから遅くなる。お前は遅くならないだろうから、タクシーなんぞ使わずちゃんと帰っているように。羽目を外すなよ。母さんに感謝しろ。母さんの顔を立てるという理由がなければ絶対に行かせなかったんだからな。]
早苗は智也の反応がさほど大きなものではなかったことに安堵し、ため息をついた。
義母があんな行動を取ってくれるとは思わなかった。以前なら絶対にしなかったであろう。嫁のために、息子に許可を取るなんてことは。
パートを始めた最初の頃は、家庭でも職場でも叱責される地獄のような日々で、何もかも嫌で嫌で仕方がなかったけれど、何事も変化していくものなんだ。良いことにも終わりはあるが、嫌なこともずっと続くわけではない。
早苗は物思いに耽ったあと智也に返信し、またタブレットを眺めようと手にとった。その時、玄関のチャイムが聞こえた。
早苗は立ち上がり、玄関へ向かう。
宅配便だと思うけど、もしかしたら生田かもしれない、という考えが頭をよぎると全身に緊張が走った。
ドアの覗き穴を見ると、心臓が激しく脈打った。
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ドアを開け、笑顔を浮かべた生田の視線を受け止めた。
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