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26. 響の家へ
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いつの間にか眠ってしまっていたようで、起きたら昼だった。
急いでスマホを見るも、返事がないどころかまだ既読にすらなっていない。
また響に電話をかけて、何十通目かのLINEを入れた。
[電話にでろ]と死ぬほどいれたあとに、[本名だって気づいているのか?]とも入れて、最後に[まさか寝てるんじゃねーよな?]と入れた。
未読のままである。
呆然としていたら、画面に既読の文字が現れた。
[起きたんなら電話しろ]と入れる。
きっかり15秒後、スマホが振動した。
「お前、勝手になにやってんだ!」
『なにが?』
欠伸混じりの呑気な声が聞こえて、さらに激昂した。
「バッ! ……家に行ってぶん殴るぞ?」
『いいよ。来なよ』
その声の直後に通話を切られた。
思わずキレてしまった。
勝手に歌って投稿したという理不尽な怒りからだったが、オケは『好きに使ってください』と明記して恭平自身がアップしたものなので、断りを入れる必要はない。
しかし実際に恭平の怒りの根源にあったのは、響の歌声を独り占めしたいという身勝手な欲望だった。
バンドを組んで歌をレコーディングしたいと自ら願っておきながらである。
響のためにと書いた曲をとうとう本人が歌ってくれた。それがいざ日本中の誰でも聞くことのできる場に解き放たれたと知ると、耐え難くなったのだった。
怒りに支配された恭平は、それがどこから来ている感情なのかを自覚できず、響のもとへ本気で怒鳴り込みにいくつもりだった。
そうは言うものの、好きな男に会いに行くということは頭にあり、ちゃんと服を選んで髪をセットして、としていたら時間を食ってしまった。
走って駅へ向かって電車に乗り込むと、ふと香里奈の『乙女だなあ、恭平は』という言葉を思い出した。
好きな男に会うために身だしなみを気にするのは誰でもする普通のことだ。
そう考えて、同時に今その好きな相手の家に向かっていることも認識して、途端に緊張してきた。
今にも家に戻りたくなったものの、そのとき既に河瀨家近くまで向かうバスに乗り込んだところだった。
今からでも戻ろうと思えば戻れる。迷いに迷ったが、会いたい気持ちも高ぶっていて、ここまで来たのだからと覚悟を決めた。
レコーディングは歌を聞いてからと言っていたのに、その当人が勝手に、断りもなくネットにアップロードしたのだ。それは文句の一つも言っていいだろう。
世界一の、唯一無二の歌声なのだから、知らないところでファンでもついたらどうするんだ? 瞬く間に増えてしまう。誰とも知らないやつから「歌って欲しい」なんて誘いがくるかもしれない。
恭平は沸々と理不尽な怒りを燃やしながら、河瀬家への道を歩き、その勢いでチャイムを鳴らした。
「はい?」
インターフォンで響の母の声が聞こえた瞬間に、本当にやってきてしまったのだと再び怖気付いたが、遅すぎるどころではなかった。
「南波です。響くんの同級生の……」
「南波くん? 来てくれたの? ちょっと待ってね」
ドアが開くと、響の母の優しそうな笑みが視界に飛び込んだ。
「どうぞ。今呼ぶから」
招き入れられ、促されるままに靴を脱ぐ。
「響ー? お友達! 南波くんよ」
階上にも聞こえるほどの張りのある声が響いたあと、小さく響の声が聞こえた。
「上がってもらって」
「自分で迎えなさいよ」
こちらへ振り向いた響の母の顔は、申し訳なさそうに眉が下がっていた。
「ごめんね。どうぞ上がって。二階の奥のドアだから」
「お邪魔します」
頭を下げて、廊下を歩き、階段を上る。
廊下の奥の部屋はドアが開いていて、デスクチェアに座る響が見えていた。
開いているドアを小さくノックする。
「開いてるよ」
振り向きもしない響の後ろ姿から、不貞腐れたようなが聞こえた。
「見りゃわかる。入るぞ」
「まじで殴りに来たわけ?」
喧嘩腰に言ってしまったからか怒っているようだった。申し訳ないという思いもありつつも、怒っているのはこちらだという頭でもあったため、ズカズカと部屋に入って響の真後ろに立った。
「なんであんなことをした?」
「なにが?」
「黙秘すんな!」
肩に手をかけて、デスクチェアをクルリと反転させる。
怒っているのだと思っていたら、不安そうに顔を青くしていた。
「恭平が聞いてくれないから」
それに視線を合わせてもくれない。
「だからってニコ動に投稿するか?」
「それは……」
「断りもなく……いや、断る必要はないけど、でも……」
恭平のほうも怒気が霧散していく。
「そんなに怒ること? だって、使ってもいいオケだろ?」
「そういう問題じゃない」
「じゃあ、気に入らなかった?」
「気に入るわけないだろ!」
思わず声を荒げてしまった。溜めていた憤怒が表に出てしまったのだ。
響は驚いたように肩を震わせて、くるりと身体を反転させて背を向けた。
「それは悪かったな!」
声も震えている。
「削除するよ。悪かったよ。もう二度とあんなことしない。二度と歌わない!」
すると響はスマホを手に取り、ニコ動のアプリを操作し始めたのが見えたので、慌ててその手を握った。
「消すな」
「だって気に入らないんだろ?」
悲鳴に近い掠れ声だった。それを聞いて恭平はハッとする。
まだ響のトラウマは完全に消えたわけではない。
投稿されていた歌は練りに練られた歌唱だった。バンドを組むと言ってくれたのに、自分はそれを放置して別のことにかまけていた。そのあいだ響はたった一人で努力して、レコーディングまでしていてくれた。
それなのに自分は喜ぶどころか、気に入らないと言って怒りをぶつけている。
トラウマから解放させるような甘言を伝えながら、努力を踏みにじるような真似をしてしまっている。響をまた絶望の底に突き落とすようなものだ。
恥ずかしいからと黙っていないで、本音を伝える以外にない。
「投稿して欲しくなかった」
「だから削除するって」
またスマホを操作しようとしたので、力ずくで奪い取る。
「そういうことじゃなくて、俺以外に聞いて欲しくなかった。響が初めて俺の曲を歌ってくれたオケ……誰にも聞いて欲しくなかったんだ」
ハッと肩を震わせて、ゆっくりとこちらを向いた。
響は目に涙を浮かべている。
「自分でも勝手だってわかってるけど」
響の目の端から涙が頬を伝って流れた。
「……泣くなよ」
「どういう意味だよ」
「泣くなって」
無理だった。もう耐えられなかった。
「泣いてな──」
抱きしめずにはいられなかった。好きな男が目の前で泣いている。しかもそれは自分のせいなのだ。
「天性の声持っていて、歌の才能もあって努力家で、ギターも上手い。それに優しくて、思いやりもあって、熱心で情熱的で──そんな響の最初のオケを、自分だけのものにしたかった。誰にも聞かせたくなかった。それが理由なだけで、お前の歌は最高だった」
響を泣かせてしまったことが申し訳なくなり、何かを言わなければならないと考えてのことだった。再びトラウマを与えてしまってはいけないから。響の歌が嫌だったわけではなく、身勝手な理由だっただけだと説明したかった。響の魅力を伝えて、泣く必要なんかないのだと伝えたかった。
そのとき響の手が背中に回ってきた。
響も抱きしめてくれた。その感触に自分がしていることを自覚して、同時に堪えようもなく響への想いが高ぶった。
響のことが好きだ。
それ以外に考えることができず、理性がどこかへ吹き飛んだ。
ボカロPとしてではなく、男としての恭平に切り替わってしまった。
耳元に首にと唇を這わせて響を感じたくなった。実際に触れて首元にまでたどり着いたとき、響の身体がかすかに震えて背中から手が離れた。それに気づくのが遅れてハッとした瞬間、響の手が耳元に触れた。
顔を両手で挟まれ、目の前に響が見えた。
その目にドキリとする。
好きなアーティストのことを熱っぽく語るあのときの目に似ているものの、その奥にそれとは別の光があった。
恭平は戸惑うことで我を取り戻した。自分がいま何をしたのかを思い出し、慌てて響から離れた。
後退り、顔を見られないように俯く。響のことも見れない。
「帰る」
それだけ言うのが精一杯で、部屋から駆け出した。
急いで階段を降りて、「お邪魔しました」と大声で言うと、返答も待たずに玄関を飛び出した。
バス停への道もわからず、とにかく無我夢中で、疲れて息ができなくなるまで走り続けた。心臓がバクバクと脈打っているのは、走っているせいなのか響の部屋で起きたことのせいなのか、その判別がつかなくなるまで走りまくった。
急いでスマホを見るも、返事がないどころかまだ既読にすらなっていない。
また響に電話をかけて、何十通目かのLINEを入れた。
[電話にでろ]と死ぬほどいれたあとに、[本名だって気づいているのか?]とも入れて、最後に[まさか寝てるんじゃねーよな?]と入れた。
未読のままである。
呆然としていたら、画面に既読の文字が現れた。
[起きたんなら電話しろ]と入れる。
きっかり15秒後、スマホが振動した。
「お前、勝手になにやってんだ!」
『なにが?』
欠伸混じりの呑気な声が聞こえて、さらに激昂した。
「バッ! ……家に行ってぶん殴るぞ?」
『いいよ。来なよ』
その声の直後に通話を切られた。
思わずキレてしまった。
勝手に歌って投稿したという理不尽な怒りからだったが、オケは『好きに使ってください』と明記して恭平自身がアップしたものなので、断りを入れる必要はない。
しかし実際に恭平の怒りの根源にあったのは、響の歌声を独り占めしたいという身勝手な欲望だった。
バンドを組んで歌をレコーディングしたいと自ら願っておきながらである。
響のためにと書いた曲をとうとう本人が歌ってくれた。それがいざ日本中の誰でも聞くことのできる場に解き放たれたと知ると、耐え難くなったのだった。
怒りに支配された恭平は、それがどこから来ている感情なのかを自覚できず、響のもとへ本気で怒鳴り込みにいくつもりだった。
そうは言うものの、好きな男に会いに行くということは頭にあり、ちゃんと服を選んで髪をセットして、としていたら時間を食ってしまった。
走って駅へ向かって電車に乗り込むと、ふと香里奈の『乙女だなあ、恭平は』という言葉を思い出した。
好きな男に会うために身だしなみを気にするのは誰でもする普通のことだ。
そう考えて、同時に今その好きな相手の家に向かっていることも認識して、途端に緊張してきた。
今にも家に戻りたくなったものの、そのとき既に河瀨家近くまで向かうバスに乗り込んだところだった。
今からでも戻ろうと思えば戻れる。迷いに迷ったが、会いたい気持ちも高ぶっていて、ここまで来たのだからと覚悟を決めた。
レコーディングは歌を聞いてからと言っていたのに、その当人が勝手に、断りもなくネットにアップロードしたのだ。それは文句の一つも言っていいだろう。
世界一の、唯一無二の歌声なのだから、知らないところでファンでもついたらどうするんだ? 瞬く間に増えてしまう。誰とも知らないやつから「歌って欲しい」なんて誘いがくるかもしれない。
恭平は沸々と理不尽な怒りを燃やしながら、河瀬家への道を歩き、その勢いでチャイムを鳴らした。
「はい?」
インターフォンで響の母の声が聞こえた瞬間に、本当にやってきてしまったのだと再び怖気付いたが、遅すぎるどころではなかった。
「南波です。響くんの同級生の……」
「南波くん? 来てくれたの? ちょっと待ってね」
ドアが開くと、響の母の優しそうな笑みが視界に飛び込んだ。
「どうぞ。今呼ぶから」
招き入れられ、促されるままに靴を脱ぐ。
「響ー? お友達! 南波くんよ」
階上にも聞こえるほどの張りのある声が響いたあと、小さく響の声が聞こえた。
「上がってもらって」
「自分で迎えなさいよ」
こちらへ振り向いた響の母の顔は、申し訳なさそうに眉が下がっていた。
「ごめんね。どうぞ上がって。二階の奥のドアだから」
「お邪魔します」
頭を下げて、廊下を歩き、階段を上る。
廊下の奥の部屋はドアが開いていて、デスクチェアに座る響が見えていた。
開いているドアを小さくノックする。
「開いてるよ」
振り向きもしない響の後ろ姿から、不貞腐れたようなが聞こえた。
「見りゃわかる。入るぞ」
「まじで殴りに来たわけ?」
喧嘩腰に言ってしまったからか怒っているようだった。申し訳ないという思いもありつつも、怒っているのはこちらだという頭でもあったため、ズカズカと部屋に入って響の真後ろに立った。
「なんであんなことをした?」
「なにが?」
「黙秘すんな!」
肩に手をかけて、デスクチェアをクルリと反転させる。
怒っているのだと思っていたら、不安そうに顔を青くしていた。
「恭平が聞いてくれないから」
それに視線を合わせてもくれない。
「だからってニコ動に投稿するか?」
「それは……」
「断りもなく……いや、断る必要はないけど、でも……」
恭平のほうも怒気が霧散していく。
「そんなに怒ること? だって、使ってもいいオケだろ?」
「そういう問題じゃない」
「じゃあ、気に入らなかった?」
「気に入るわけないだろ!」
思わず声を荒げてしまった。溜めていた憤怒が表に出てしまったのだ。
響は驚いたように肩を震わせて、くるりと身体を反転させて背を向けた。
「それは悪かったな!」
声も震えている。
「削除するよ。悪かったよ。もう二度とあんなことしない。二度と歌わない!」
すると響はスマホを手に取り、ニコ動のアプリを操作し始めたのが見えたので、慌ててその手を握った。
「消すな」
「だって気に入らないんだろ?」
悲鳴に近い掠れ声だった。それを聞いて恭平はハッとする。
まだ響のトラウマは完全に消えたわけではない。
投稿されていた歌は練りに練られた歌唱だった。バンドを組むと言ってくれたのに、自分はそれを放置して別のことにかまけていた。そのあいだ響はたった一人で努力して、レコーディングまでしていてくれた。
それなのに自分は喜ぶどころか、気に入らないと言って怒りをぶつけている。
トラウマから解放させるような甘言を伝えながら、努力を踏みにじるような真似をしてしまっている。響をまた絶望の底に突き落とすようなものだ。
恥ずかしいからと黙っていないで、本音を伝える以外にない。
「投稿して欲しくなかった」
「だから削除するって」
またスマホを操作しようとしたので、力ずくで奪い取る。
「そういうことじゃなくて、俺以外に聞いて欲しくなかった。響が初めて俺の曲を歌ってくれたオケ……誰にも聞いて欲しくなかったんだ」
ハッと肩を震わせて、ゆっくりとこちらを向いた。
響は目に涙を浮かべている。
「自分でも勝手だってわかってるけど」
響の目の端から涙が頬を伝って流れた。
「……泣くなよ」
「どういう意味だよ」
「泣くなって」
無理だった。もう耐えられなかった。
「泣いてな──」
抱きしめずにはいられなかった。好きな男が目の前で泣いている。しかもそれは自分のせいなのだ。
「天性の声持っていて、歌の才能もあって努力家で、ギターも上手い。それに優しくて、思いやりもあって、熱心で情熱的で──そんな響の最初のオケを、自分だけのものにしたかった。誰にも聞かせたくなかった。それが理由なだけで、お前の歌は最高だった」
響を泣かせてしまったことが申し訳なくなり、何かを言わなければならないと考えてのことだった。再びトラウマを与えてしまってはいけないから。響の歌が嫌だったわけではなく、身勝手な理由だっただけだと説明したかった。響の魅力を伝えて、泣く必要なんかないのだと伝えたかった。
そのとき響の手が背中に回ってきた。
響も抱きしめてくれた。その感触に自分がしていることを自覚して、同時に堪えようもなく響への想いが高ぶった。
響のことが好きだ。
それ以外に考えることができず、理性がどこかへ吹き飛んだ。
ボカロPとしてではなく、男としての恭平に切り替わってしまった。
耳元に首にと唇を這わせて響を感じたくなった。実際に触れて首元にまでたどり着いたとき、響の身体がかすかに震えて背中から手が離れた。それに気づくのが遅れてハッとした瞬間、響の手が耳元に触れた。
顔を両手で挟まれ、目の前に響が見えた。
その目にドキリとする。
好きなアーティストのことを熱っぽく語るあのときの目に似ているものの、その奥にそれとは別の光があった。
恭平は戸惑うことで我を取り戻した。自分がいま何をしたのかを思い出し、慌てて響から離れた。
後退り、顔を見られないように俯く。響のことも見れない。
「帰る」
それだけ言うのが精一杯で、部屋から駆け出した。
急いで階段を降りて、「お邪魔しました」と大声で言うと、返答も待たずに玄関を飛び出した。
バス停への道もわからず、とにかく無我夢中で、疲れて息ができなくなるまで走り続けた。心臓がバクバクと脈打っているのは、走っているせいなのか響の部屋で起きたことのせいなのか、その判別がつかなくなるまで走りまくった。
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