ディスコミュニケーションでもゼロカウントで

【無自覚の天才を溺愛したボカロPは、いつの間にやら執着されていました】

南波恭平(なんばきょうへい)は高校生ながらボカロPとして楽曲制作をしている。
入学して最初の授業で聞こえてきた声に、一瞬で虜になる。
その瞬間から、声の持ち主である河瀬響(かわせひびき)は特別な存在となった。

なるべくなら他人と関わりたくないと考えて避けている恭平は、響を毎日目で追わずにはいられないし、彼のために曲も書き始めた。

遠くから眺めているだけで十分で、勝手に曲を作って投稿しているだけで満足だった。
そのはずが、響との距離が縮まるにつれ、もっと親しくなりたいと願い始め、果ては曲を聞いて欲しくなり、その痺れるほどの声で歌ってくれないものかと夢に想い始める。

成人指定描写はありますが、最後の方です。予告なくきます。すみません。
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