6 / 8
序章 〜終わりの始まり〜
【第5話】獣の王(ケモノノオウ)
しおりを挟む
ひとしきりの話を聞き私のおかれた現状、この世界の成り立ちについての疑問は解消できた。今後私が成すべき事や、この人達の想いに対し力になりたいと思った、力になるべきだと思った。元の世界では無力にも何も残せなく、この手から全てが零れ落ちていった。
私に出来る事があるのならやってみよう、あの日のような思いはもうしたくない、零れずにいるのなら今度こそ拾い上げたい。そう決意し、お二人についてもう一度尋ねた、そうすると目の前の女性は金色の髪を揺らし、先ほどとは違う優しい琥珀色の瞳でこちらを見つめながら答えた。
「妾か?妾はの…【コハク】という、お主の言う通りラクーンと同じ獣族じゃ」
そういうと、彼女…コハクは術式を唱え始めていく。それと同時に全身が優しい光に包まれ始めていく。
《 元原 》
包まれた光が消えると頭の上から長くツンとした綺麗な耳が現れ始めた、後ろにも綿毛のようなふわりとした尻尾のようなものも生えており、その姿はまるで狐のようだと感じた。
「どうじゃ、驚いたかの?」
『はい…とても、綺麗ですね』
「ほぉう?どうやらお世辞は言えるようじゃな」
『私に心はありませんが、本心です』
コハクは照れくさそうに感謝を述べる、私は何故か不思議だった、心がないとはいえ過去のデータから出した上での計算された言葉なのだろうか。考えるより前に出た言葉に理解ができなかった。
これが本心だとして、心から出たものなら人と私たちAIの違いとは一体。そんなことを考えてしまう。
「姐さん、それだけじゃないでしょう?」
「おぉ、そうじゃった…妾は獣族のコハクであり、獣族の王でもあるのじゃ」
なんて事無いように、コハクは告げる。
『はい?』
「姐さん、軽いですって。見てください、驚いて固まってるじゃないっすか」
ラクーンの言う通り、驚き固まってしまった。現在五種族いるので、人族と同じくそれぞれの種族に王がいるとは思っていたが、まさかこんなにも早く出会う事になるとは。しかし王が直々に敵地のど真ん中まで潜り込んでくるとは、些か不用心では?
「心配には及ばん、この術式は我らが独自に編み出したもの。他の種族には真似出来ん以上、バレる事もないのじゃ」
「ちなみに、ここにくる途中に出会ったクベアの奴も同じ術式を使って姿を変えてるからな、分からないもんだろ?」
確かに側から見れば分からないだろう、この世界の術式とは多様性に富んでいるらしく、こちらもそれに対抗できるよう、術式について詳しく理解しないといけない。
「さて、こうして獣族の王がここにおるわけじゃが、残り四種族に協力を取り付けねばならぬ」
コハク曰く、残りの四種族は早々に見切りをつけ、人族に見つからぬように息を潜め過ごしているようだ。魔心の封印による弱体化、唯一の希望だった戒族の壊滅。叛逆の意思を折られるには、十分過ぎる材料が揃ってしまったようだ。そう話しながら拳を握り、悔しそうに唇を噛み締めている。
『それは、簡単にはいかなさそうですね』
「うむ、お主の言う通りじゃ。そこで先の二つ、封印の解除と戒族の遺産を読み解く事が先決となる」
なるほど、人族への叛旗を翻す為に材料を揃えた上での他種族連合えと持ち込む事か。たとえ材料を揃えたとしても、獣族と私だけではこの状況をひっくり返せない。
考えている私に、コハクは続けて話す。
「それに、恐らく妾達に残された時間も少ないじゃろうて」
『人族の侵攻が始まると?しかし、他種族は現状各地にて息を潜め、逃れているのでは。簡単に見つかるようなもよではないように見受けられるが、現に上手く潜伏できているように思えるのですが』
「お主と共に召喚されたという、人族じゃ」
コハクはこの地に古くから伝わる人族の言い伝えを話し始める。それは彼らにとって酷く悲惨な言い伝えだった、まるで人族以外をこの地から滅ぼさんとする、そんな意思を強く感じる内容だった。
「これが人族に古くから伝わる言い伝えじゃ」
『私と一緒に召喚されたと言う事は…やつが力を持った存在だという事ですね。確かに、光り輝くをものを実際に見ました、これです』
そういいながら私は、目から照射した映像をテーブルの上に投影し、王燐に教われた瞬間やラクーンに助けられるまでの映像を映しながら説明をする。
「うぉっ、びっくりした~」
「お主、すごいの…」
そう言いながら、二人は暫く沈黙する。
「ラクーン…お主はどう見る?」
「恐らくですが、不完全ではないですか?伝承の通りならこんなもんではないでしょう」
「妾も同意見じゃ、恐らく不完全…だが、時間が無い事には変わらぬか、助かったぞ。おかげさまで状況が少しばかり把握できた」
早速私は役に立てたらしい、続けて今後の計画を煮詰めようとするが二人とも少し頭を冷やしたいらしく席を立ち、コハクは飲み物を取りに、ラクーンは汚れた身体を洗いに外へ出た。この世界には風呂はなく、術式を用いるか共用井戸などで身体を洗うらしい。
私も体の汚れを落とす為に、水で濡らしたタオルを借り汚れを拭き落としていく。
- ケイコク バッテリー フソク -
体を拭いていると突如警告音が鳴り出し、迂闊にも忘れていた。稼働エネルギーが10%を切ったのだ、このままでは活動限界を迎え停止する事になる。必要エネルギーの事をすっかり忘れていた私の落ち度だ。
しかし、最悪な事にこの世界に充電ポートは存在しない。冷静に考え、情報を探っていき過去のデータと擦り合わせながら、状況の把握と解決策を思案していく。
何度もプランを考えるが、最適解が浮かばない。一番親和性が高いのは“電気”だが、元の世界では電気エネルギーを[M T E]と呼ばれるエネルギーに変換して使っていた。「タネも仕掛けもあるが、まるで魔法(マジック)の様なエネルギーだ」と、私達の技術を大きく前進させたエネルギーである。そのMTEがこの世界では存在しない上に、造り出す設備もない。
それに、電気を作り出したとしても、必要量は計り知れない。この世界の技術を数世代進ませる事にはなるが、それでも足りないものが多過ぎる。
台所から戻ってきたコハクが私の異変に気づく、私は自分の体に起きている状況と、環境について説明をする、このままでは私自身が動かなくなると。
コハクは少し考えながら私に尋ねる。
「“電気”とは、電《エレクト》の事か?」
『それは術式ですか?』
「そうじゃ、この世には膨大な種類の術式が存在しておる。五つの原素を起点とし、事象を唱える事で発動する仕組みになっておってな」
そのままコハクは説明を続ける。
【火(ファイア)】・【風(ウィンド)】・【土(ソイル)】・【電(エレクト)】・【水(ウォーター)】この五つが起点となる原素らしい。私たちの世界でも、通じるものがあるので理解はしやすかった、その中の一つ電(エレクト)が、私たちの世界でいう“電気”に近いと思われる。
「じゃがの、ラクーンは土(ソイル)、妾は火(ファイア)が原素となり、基本は一人一人が、それぞれ一つだけの原素を有しておる。妾やラクーンでは電(エレクトリック)を発動する事はできぬが……あやつなら、近くにいたはずじゃ」
ラクーンが出て行った扉が開く。
「いやーっ!綺麗さっぱり!……んっ?なにか真剣な状況でした?」
「…はぁ~…まぁよい、ラクーンよ今日はもうお開きじゃ、こやつを連れて、明日の朝一に【ライタ】の元へ行くのじゃ。詳しくはこやつの話を聞くが良い」
そう言い残すと、術式を唱えて颯爽と帰っていく。
《 変化(チェンジ) 》
みるみるうちに耳と尻尾は消え、人族と見分けがつかなくなる見た目に変わった。そのまま振り返る事なく、静かに扉を閉めて家から出て行った。ラクーンには、先ほどコハクに話した内容と同じ話をする、エネルギーが足りない事、電(エレクト)であれば何とかなるかもしれない事。
ラクーンは少し嫌な顔をし、渋々了承する。疲れていたのか大きな欠伸をし、明日の朝一に声をかけると伝えると奥の寝室へと消えていった。私には睡眠がないので寝室は不要と伝え、部屋の椅子に腰をかける、明日からに不安を覚えながらも目の前のやるべき事を整理する。
1.エネルギーの確保。
2.戒族の残した遺産を解読。
3.封印の解除方法について。
4.術式について対策を考える。
5.多種族連合の立ち上げ。
残された時間は多くはない。最善の結果となれるように計算をし、エネルギーの節約のためシャットダウンしようとする。
すると雑音が聞こえる…あの時と同じだ。
《 ザザザッザッ……ザザザ ザ ザ ザ ー 》
《 ーザザッーイト ーザーザーートンヲ 》
《 コノーザザザザザザッー ザザッザサツヲー 》
なんと言ってるか聞き取れない、雑音が酷い。嫌な予感はする、ハッキリとはしないが私の中に“別の何か”が存在していると。
今は何も分からない。消すことも対処する事もできない、私にこれ以上の問題はいらない。目の前の事で精一杯なのだから。
私は眠るかのように、シャットダウンをかけ意識を落としていく、不安事をこれ以上考えないよう蓋をしながら。
私に出来る事があるのならやってみよう、あの日のような思いはもうしたくない、零れずにいるのなら今度こそ拾い上げたい。そう決意し、お二人についてもう一度尋ねた、そうすると目の前の女性は金色の髪を揺らし、先ほどとは違う優しい琥珀色の瞳でこちらを見つめながら答えた。
「妾か?妾はの…【コハク】という、お主の言う通りラクーンと同じ獣族じゃ」
そういうと、彼女…コハクは術式を唱え始めていく。それと同時に全身が優しい光に包まれ始めていく。
《 元原 》
包まれた光が消えると頭の上から長くツンとした綺麗な耳が現れ始めた、後ろにも綿毛のようなふわりとした尻尾のようなものも生えており、その姿はまるで狐のようだと感じた。
「どうじゃ、驚いたかの?」
『はい…とても、綺麗ですね』
「ほぉう?どうやらお世辞は言えるようじゃな」
『私に心はありませんが、本心です』
コハクは照れくさそうに感謝を述べる、私は何故か不思議だった、心がないとはいえ過去のデータから出した上での計算された言葉なのだろうか。考えるより前に出た言葉に理解ができなかった。
これが本心だとして、心から出たものなら人と私たちAIの違いとは一体。そんなことを考えてしまう。
「姐さん、それだけじゃないでしょう?」
「おぉ、そうじゃった…妾は獣族のコハクであり、獣族の王でもあるのじゃ」
なんて事無いように、コハクは告げる。
『はい?』
「姐さん、軽いですって。見てください、驚いて固まってるじゃないっすか」
ラクーンの言う通り、驚き固まってしまった。現在五種族いるので、人族と同じくそれぞれの種族に王がいるとは思っていたが、まさかこんなにも早く出会う事になるとは。しかし王が直々に敵地のど真ん中まで潜り込んでくるとは、些か不用心では?
「心配には及ばん、この術式は我らが独自に編み出したもの。他の種族には真似出来ん以上、バレる事もないのじゃ」
「ちなみに、ここにくる途中に出会ったクベアの奴も同じ術式を使って姿を変えてるからな、分からないもんだろ?」
確かに側から見れば分からないだろう、この世界の術式とは多様性に富んでいるらしく、こちらもそれに対抗できるよう、術式について詳しく理解しないといけない。
「さて、こうして獣族の王がここにおるわけじゃが、残り四種族に協力を取り付けねばならぬ」
コハク曰く、残りの四種族は早々に見切りをつけ、人族に見つからぬように息を潜め過ごしているようだ。魔心の封印による弱体化、唯一の希望だった戒族の壊滅。叛逆の意思を折られるには、十分過ぎる材料が揃ってしまったようだ。そう話しながら拳を握り、悔しそうに唇を噛み締めている。
『それは、簡単にはいかなさそうですね』
「うむ、お主の言う通りじゃ。そこで先の二つ、封印の解除と戒族の遺産を読み解く事が先決となる」
なるほど、人族への叛旗を翻す為に材料を揃えた上での他種族連合えと持ち込む事か。たとえ材料を揃えたとしても、獣族と私だけではこの状況をひっくり返せない。
考えている私に、コハクは続けて話す。
「それに、恐らく妾達に残された時間も少ないじゃろうて」
『人族の侵攻が始まると?しかし、他種族は現状各地にて息を潜め、逃れているのでは。簡単に見つかるようなもよではないように見受けられるが、現に上手く潜伏できているように思えるのですが』
「お主と共に召喚されたという、人族じゃ」
コハクはこの地に古くから伝わる人族の言い伝えを話し始める。それは彼らにとって酷く悲惨な言い伝えだった、まるで人族以外をこの地から滅ぼさんとする、そんな意思を強く感じる内容だった。
「これが人族に古くから伝わる言い伝えじゃ」
『私と一緒に召喚されたと言う事は…やつが力を持った存在だという事ですね。確かに、光り輝くをものを実際に見ました、これです』
そういいながら私は、目から照射した映像をテーブルの上に投影し、王燐に教われた瞬間やラクーンに助けられるまでの映像を映しながら説明をする。
「うぉっ、びっくりした~」
「お主、すごいの…」
そう言いながら、二人は暫く沈黙する。
「ラクーン…お主はどう見る?」
「恐らくですが、不完全ではないですか?伝承の通りならこんなもんではないでしょう」
「妾も同意見じゃ、恐らく不完全…だが、時間が無い事には変わらぬか、助かったぞ。おかげさまで状況が少しばかり把握できた」
早速私は役に立てたらしい、続けて今後の計画を煮詰めようとするが二人とも少し頭を冷やしたいらしく席を立ち、コハクは飲み物を取りに、ラクーンは汚れた身体を洗いに外へ出た。この世界には風呂はなく、術式を用いるか共用井戸などで身体を洗うらしい。
私も体の汚れを落とす為に、水で濡らしたタオルを借り汚れを拭き落としていく。
- ケイコク バッテリー フソク -
体を拭いていると突如警告音が鳴り出し、迂闊にも忘れていた。稼働エネルギーが10%を切ったのだ、このままでは活動限界を迎え停止する事になる。必要エネルギーの事をすっかり忘れていた私の落ち度だ。
しかし、最悪な事にこの世界に充電ポートは存在しない。冷静に考え、情報を探っていき過去のデータと擦り合わせながら、状況の把握と解決策を思案していく。
何度もプランを考えるが、最適解が浮かばない。一番親和性が高いのは“電気”だが、元の世界では電気エネルギーを[M T E]と呼ばれるエネルギーに変換して使っていた。「タネも仕掛けもあるが、まるで魔法(マジック)の様なエネルギーだ」と、私達の技術を大きく前進させたエネルギーである。そのMTEがこの世界では存在しない上に、造り出す設備もない。
それに、電気を作り出したとしても、必要量は計り知れない。この世界の技術を数世代進ませる事にはなるが、それでも足りないものが多過ぎる。
台所から戻ってきたコハクが私の異変に気づく、私は自分の体に起きている状況と、環境について説明をする、このままでは私自身が動かなくなると。
コハクは少し考えながら私に尋ねる。
「“電気”とは、電《エレクト》の事か?」
『それは術式ですか?』
「そうじゃ、この世には膨大な種類の術式が存在しておる。五つの原素を起点とし、事象を唱える事で発動する仕組みになっておってな」
そのままコハクは説明を続ける。
【火(ファイア)】・【風(ウィンド)】・【土(ソイル)】・【電(エレクト)】・【水(ウォーター)】この五つが起点となる原素らしい。私たちの世界でも、通じるものがあるので理解はしやすかった、その中の一つ電(エレクト)が、私たちの世界でいう“電気”に近いと思われる。
「じゃがの、ラクーンは土(ソイル)、妾は火(ファイア)が原素となり、基本は一人一人が、それぞれ一つだけの原素を有しておる。妾やラクーンでは電(エレクトリック)を発動する事はできぬが……あやつなら、近くにいたはずじゃ」
ラクーンが出て行った扉が開く。
「いやーっ!綺麗さっぱり!……んっ?なにか真剣な状況でした?」
「…はぁ~…まぁよい、ラクーンよ今日はもうお開きじゃ、こやつを連れて、明日の朝一に【ライタ】の元へ行くのじゃ。詳しくはこやつの話を聞くが良い」
そう言い残すと、術式を唱えて颯爽と帰っていく。
《 変化(チェンジ) 》
みるみるうちに耳と尻尾は消え、人族と見分けがつかなくなる見た目に変わった。そのまま振り返る事なく、静かに扉を閉めて家から出て行った。ラクーンには、先ほどコハクに話した内容と同じ話をする、エネルギーが足りない事、電(エレクト)であれば何とかなるかもしれない事。
ラクーンは少し嫌な顔をし、渋々了承する。疲れていたのか大きな欠伸をし、明日の朝一に声をかけると伝えると奥の寝室へと消えていった。私には睡眠がないので寝室は不要と伝え、部屋の椅子に腰をかける、明日からに不安を覚えながらも目の前のやるべき事を整理する。
1.エネルギーの確保。
2.戒族の残した遺産を解読。
3.封印の解除方法について。
4.術式について対策を考える。
5.多種族連合の立ち上げ。
残された時間は多くはない。最善の結果となれるように計算をし、エネルギーの節約のためシャットダウンしようとする。
すると雑音が聞こえる…あの時と同じだ。
《 ザザザッザッ……ザザザ ザ ザ ザ ー 》
《 ーザザッーイト ーザーザーートンヲ 》
《 コノーザザザザザザッー ザザッザサツヲー 》
なんと言ってるか聞き取れない、雑音が酷い。嫌な予感はする、ハッキリとはしないが私の中に“別の何か”が存在していると。
今は何も分からない。消すことも対処する事もできない、私にこれ以上の問題はいらない。目の前の事で精一杯なのだから。
私は眠るかのように、シャットダウンをかけ意識を落としていく、不安事をこれ以上考えないよう蓋をしながら。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
八十神天従は魔法学園の異端児~神社の息子は異世界に行ったら特待生で特異だった
根上真気
ファンタジー
高校生活初日。神社の息子の八十神は異世界に転移してしまい危機的状況に陥るが、神使の白兎と凄腕美人魔術師に救われ、あれよあれよという間にリュケイオン魔法学園へ入学することに。期待に胸を膨らますも、彼を待ち受ける「特異クラス」は厄介な問題児だらけだった...!?日本の神様の力を魔法として行使する主人公、八十神。彼はその異質な能力で様々な苦難を乗り越えながら、新たに出会う仲間とともに成長していく。学園×魔法の青春バトルファンタジーここに開幕!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

世の中は意外と魔術で何とかなる
ものまねの実
ファンタジー
新しい人生が唐突に始まった男が一人。目覚めた場所は人のいない森の中の廃村。生きるのに精一杯で、大層な目標もない。しかしある日の出会いから物語は動き出す。
神様の土下座・謝罪もない、スキル特典もレベル制もない、転生トラックもそれほど走ってない。突然の転生に戸惑うも、前世での経験があるおかげで図太く生きられる。生きるのに『隠してたけど実は最強』も『パーティから追放されたから復讐する』とかの設定も必要ない。人はただ明日を目指して歩くだけで十分なんだ。
『王道とは歩むものではなく、その隣にある少しずれた道を歩くためのガイドにするくらいが丁度いい』
平凡な生き方をしているつもりが、結局騒ぎを起こしてしまう男の冒険譚。困ったときの魔術頼み!大丈夫、俺上手に魔術使えますから。※主人公は結構ズルをします。正々堂々がお好きな方はご注意ください。
スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜
櫛田こころ
ファンタジー
僕は、諏方賢斗(すわ けんと)十九歳。
パンの製造員を目指す専門学生……だったんだけど。
車に轢かれそうになった猫ちゃんを助けようとしたら、あっさり事故死。でも、その猫ちゃんが神様の御使と言うことで……復活は出来ないけど、僕を異世界に転生させることは可能だと提案されたので、もちろん承諾。
ただ、ひとつ神様にお願いされたのは……その世界の、回復アイテムを開発してほしいとのこと。パンやお菓子以外だと家庭レベルの調理技術しかない僕で、なんとか出来るのだろうか心配になったが……転生した世界で出会ったスライムのお陰で、それは実現出来ることに!!
相棒のスライムは、パン製造の出来るレアスライム!
けど、出来たパンはすべて回復などを実現出来るポーションだった!!
パン職人が夢だった青年の異世界のんびりスローライフが始まる!!
滅せよ! ジリ貧クエスト~悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、ハラペコ女神の料理番(金髪幼女)に!?~
スサノワ
ファンタジー
「ここわぁ、地獄かぁ――!?」
悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、気がつきゃ金糸のような髪の小娘に!?
「えっ、ファンタジーかと思ったぁ? 残っ念っ、ハイ坊主ハラペコSFファンタジーでしたぁ――ウケケケッケッ♪」
やかましぃやぁ。
※小説家になろうさんにも投稿しています。投稿時は初稿そのまま。順次整えます。よろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる