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本編
第35話 真実の誓い
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馬車の中で、あわよくばといったフォールスを必死で交わし続けた私は、魔王城に到着した時には身も心も疲れ切っていた。
出迎えてくれたスクルは、そんな私を見て苦笑している。
「随分とお疲れですねお姫様。発情期の男がそばにいると、色々と大変でしょう?」
「おいスクル!」
フォールスが抗議の声を上げるが、スクルは無視して、私に話しかけてくる。
「じゃあお姫様、魔王様のところまでご案内します」
「僕も案内しろよスクル」
「ついてきたけりゃ勝手についてくればいいだろ?さ、行きましょうお姫様」
久しぶりにふたりのかけ合いを目の当たりにして、私は思わずクスッと笑ってしまう。それと同時に何だか、大切な場所へ帰ってきたような安心感に満たされる。
「僕だって、案内されなくても行ける!ほらアステ、僕が案内してやるからこっちにおいで!」
必死に私を呼ぶフォールスと、余裕の笑みを浮かべるスクルが私を見ている。
私が迷ったり、悲しんだりしても、彼らはいつもそうやって、少し先で待っていてくれた。私を、幾度となく導いてくれた。
そして今も、私の道標になってくれる。私の心の奥から、言葉にならない熱いものが込み上げてくる。
「ねえふたりとも……私、あなたたちふたり揃って案内してくれないと嫌なの。どっちかを選べって言うなら、私、ここから一歩も動かないんだから」
笑うスクル。悔しそうなフォールス。
私は、両手を腰に当てて少し偉そうにしながら、彼らを待った。
――
魔王様の執務室までの道すがら。私達は右からスクル、フォールス、そして私という並びで廊下を進む。
そんな中、フォールスは前置きもなく言った。
「スクル。身内以外で、君に一番最初に報告するから、しっかり聞けよ……アステと正式に結婚した」
「だろうと思った。指輪が左手に移動してたからな」
「君にはたくさん世話になったから、最初に報告したかった」
「そりゃどうも……」
スクルは珍しく言葉を詰まらせた様子を見せる。
「ああ、駄目だ……心底嬉しい時に限って、うまく言葉が出てこない」
「はは、君でもそういう時があるんだな……。でも、下手な祝いの言葉より、よっぽど伝わってる」
「……お姫様を、頼んだぞ。俺の可愛い妹も同然なんだからな。泣かせたりしたら、容赦しない」
「言われなくても分かってる」
そう言うとフォールスは、私の頭を優しく撫でてから続けた。
「……でも、嬉し涙は数えないでくれよ?」
ふたりは、いつの間にか涙を流していた私を見て、仕方ないなといった風に苦笑する。
「まあ、嬉し涙なら仕方ない」
「ふふ……ごめんなさい……私……駄目ね……ふたりの話を聞いてるだけで……すごく幸せで……」
でも、いつまでも泣いているわけにはいかない。この先に、魔王様とログさんが待っているのだ。
それに、涙と共に幸せまで流れ出してしまっては困る。私はハンカチで涙を拭う。
「……もう大丈夫よ。ふたりとも、待たせてしまってごめんなさい。さあ、行きましょう」
そして私達は、魔王城の中枢である、魔王様の執務室へと再び歩き出した。
――
執務室のソファには、向かい側が魔王様とログさん、そしてこちら側はフォールスと私がそれぞれ並んで座っている。
スクルは仕事があると言う事で、執務室の前で私達を見送ってくれた。
そして今、私達の目の前には、いい香りを漂わせる紅茶が入ったティーカップが置かれている。なんとこの紅茶、魔王様がフォールスに入れさせたのだ。
フォールスは、魔王様のお姉様に紅茶の入れ方を教わっていたそうで、魔王様は揶揄うように「弟弟子の腕前を見たい」と言ったのだ。
魔王様は紅茶を口にして、満足そうに笑う。
「さて。今日はどういった用件でここに来たか聞かせてもらおうか」
その問いに、フォールスは姿勢を正す。
「まずは……姫君のご誕生、おめでとうございます」
「お祝い送ってくれてありがとうね、フォールスくん。しかも娘にだけじゃなく、わたしにまで……すごく嬉しかった!」
「どういたしまして。喜んでもらえてよかった」
「わたしもいつかお祝いできる日が来るの、楽しみにしてるからね?」
そう言って、私に片目をつぶって見せるログさん。私はその意味を理解して、すぐに顔に熱が集まってしまう。
「授かりものではあるが、私もログと共に楽しみに待つとしよう。しかしフォールス、妻から一晩中罵声を浴びせられ続けるのはなかなか大変だぞ?今のうちから覚悟をしておくがいい」
「ちょっとレミス!何でそういう事言うの!?」
「事実だろう?」
「それでも、めちゃくちゃ痛かったんだから仕方ないでしょ!文句聞くのなんか大変なうちに入らないよ!」
私は、目の前で繰り広げられる夫婦喧嘩に、瞬きも忘れて固まってしまう。でも、フォールスは物怖じする事なく、目の前の夫婦を仲裁する。
「はいはい……夫婦喧嘩は僕らが帰ってからやって下さいね。次の話に移りますよ?」
そう言ってフォールスは、私の手に自分の手を重ね、そっと握る。
「もうお気づきかもしれませんが……昨日、アステと正式に婚姻届を提出してきました。あの日、魔王様の前で誓った言葉を、ようやく嘘偽りのない真実にする事ができました」
本当の結婚はできない……それなのに私達はあの時、魔王様の前で誓った。偽りの言葉を。
でも、何度も躓きそうになりながら、ようやく私達は叶えたのだ。誓いの言葉を。
魔王様は、そんな私達に、慈しむような笑顔を見せた。
「お前たちの若さに免じて、一度の嘘は許そう。だが、二度目は決して許さぬ。誓いを決して違えるな。分かったな」
私は、手を返して、フォールスの手をぎゅっと握りしめる。彼と顔を見合わせて、そして共に、魔王様に誓うように「はい」と答えた。
「……もう、大丈夫そうだね。今のふたりなら。ね?レミス」
「ああ、そうだな」
「そうだ……。ねえ、次は覗き見じゃなくて、正式な招待客として結婚式に参列できるの……期待して、いい?」
あの時、私はログさんにたくさん助けてもらった。それなのに、式の最中、彼女は扉の向こうからこっそりと覗くだけだったのだ。
だから、本当の式にはちゃんと列席者としていてほしい。そしてログさんもそれを期待してくれている……それを知って、私はとても嬉しくなる。
「はい……ぜひ!フォールス……いいわよ、ね?」
「当たり前だろ。まだ何も決まってないけど、その時は必ず」
私達の言葉に、ログさんは満面の笑みを浮かべる。
「うん!楽しみに待ってる!ねえ、レミスも行くよね?」
「ああ。だが、立会人だけはやらないぞ?」
魔王様の言葉を肯定しようと、私は力強く首を縦に振る。
(魔王様が立会人の結婚式なんて、一度でも恐れ多いのに、二度もなんて絶対無理よ!)
それどころか一度目だって、スクルからあらかじめ聞かされていたら絶対にやめさせていたに違いない。
「だが、私が立会人でなくとも、あの時私に誓った言葉は効力を失ったりはしないぞ」
「分かっています。僕はこの命尽きるまで、アステの夫として生きていく」
「私も……あの日の誓いを、決して違えたりしません」
私はフォールスを見る。嬉しそうに微笑む彼と目が合う。彼の両手が私の頬を優しく包む。そこまではよかった。
気づいた時には、彼の唇が、私の唇に重なっていた。
目を閉じることも忘れ、離れてゆく、満足そうなフォールスの顔を呆然としたまま見つめるしかできない。
そんな私に、悪戯っ子のように笑いかけるフォールスが言った。
「誓いは、キスもセットだろ?」
そして、さらにもう一度、口付けられた。私は石像にでもなったかのように固まる。
「はわわ……フォールスくん……だいたん……」
「まったく。私は、誓いのキスまで再現しろとは言っていないぞ」
ログさんと魔王様の会話が聞こえる。でも、私はあまりの恥ずかしさに、彼らの方など見れるわけもなく。
「フォールスの……馬鹿……っ」
私は顔を覆って俯き、フォールスに対して、私にできる最大限の悪態をつくしかできなかった。
「はは、新婚早々嫌われてしまったようだな、フォールスよ」
「魔王様!縁起でもない事を言わないで下さい!」
笑う魔王様とログさん。必死に「アステ!?嫌ってないよな!?」と私に迫るフォールス。顔を上げられない私。
でも、そんな私の恥ずかしさもいつしか、フォールスの慌てぶりに対する可笑しさが上回り、いつしか私は、顔を覆ったまま肩を震わせて笑い出すのだった……。
出迎えてくれたスクルは、そんな私を見て苦笑している。
「随分とお疲れですねお姫様。発情期の男がそばにいると、色々と大変でしょう?」
「おいスクル!」
フォールスが抗議の声を上げるが、スクルは無視して、私に話しかけてくる。
「じゃあお姫様、魔王様のところまでご案内します」
「僕も案内しろよスクル」
「ついてきたけりゃ勝手についてくればいいだろ?さ、行きましょうお姫様」
久しぶりにふたりのかけ合いを目の当たりにして、私は思わずクスッと笑ってしまう。それと同時に何だか、大切な場所へ帰ってきたような安心感に満たされる。
「僕だって、案内されなくても行ける!ほらアステ、僕が案内してやるからこっちにおいで!」
必死に私を呼ぶフォールスと、余裕の笑みを浮かべるスクルが私を見ている。
私が迷ったり、悲しんだりしても、彼らはいつもそうやって、少し先で待っていてくれた。私を、幾度となく導いてくれた。
そして今も、私の道標になってくれる。私の心の奥から、言葉にならない熱いものが込み上げてくる。
「ねえふたりとも……私、あなたたちふたり揃って案内してくれないと嫌なの。どっちかを選べって言うなら、私、ここから一歩も動かないんだから」
笑うスクル。悔しそうなフォールス。
私は、両手を腰に当てて少し偉そうにしながら、彼らを待った。
――
魔王様の執務室までの道すがら。私達は右からスクル、フォールス、そして私という並びで廊下を進む。
そんな中、フォールスは前置きもなく言った。
「スクル。身内以外で、君に一番最初に報告するから、しっかり聞けよ……アステと正式に結婚した」
「だろうと思った。指輪が左手に移動してたからな」
「君にはたくさん世話になったから、最初に報告したかった」
「そりゃどうも……」
スクルは珍しく言葉を詰まらせた様子を見せる。
「ああ、駄目だ……心底嬉しい時に限って、うまく言葉が出てこない」
「はは、君でもそういう時があるんだな……。でも、下手な祝いの言葉より、よっぽど伝わってる」
「……お姫様を、頼んだぞ。俺の可愛い妹も同然なんだからな。泣かせたりしたら、容赦しない」
「言われなくても分かってる」
そう言うとフォールスは、私の頭を優しく撫でてから続けた。
「……でも、嬉し涙は数えないでくれよ?」
ふたりは、いつの間にか涙を流していた私を見て、仕方ないなといった風に苦笑する。
「まあ、嬉し涙なら仕方ない」
「ふふ……ごめんなさい……私……駄目ね……ふたりの話を聞いてるだけで……すごく幸せで……」
でも、いつまでも泣いているわけにはいかない。この先に、魔王様とログさんが待っているのだ。
それに、涙と共に幸せまで流れ出してしまっては困る。私はハンカチで涙を拭う。
「……もう大丈夫よ。ふたりとも、待たせてしまってごめんなさい。さあ、行きましょう」
そして私達は、魔王城の中枢である、魔王様の執務室へと再び歩き出した。
――
執務室のソファには、向かい側が魔王様とログさん、そしてこちら側はフォールスと私がそれぞれ並んで座っている。
スクルは仕事があると言う事で、執務室の前で私達を見送ってくれた。
そして今、私達の目の前には、いい香りを漂わせる紅茶が入ったティーカップが置かれている。なんとこの紅茶、魔王様がフォールスに入れさせたのだ。
フォールスは、魔王様のお姉様に紅茶の入れ方を教わっていたそうで、魔王様は揶揄うように「弟弟子の腕前を見たい」と言ったのだ。
魔王様は紅茶を口にして、満足そうに笑う。
「さて。今日はどういった用件でここに来たか聞かせてもらおうか」
その問いに、フォールスは姿勢を正す。
「まずは……姫君のご誕生、おめでとうございます」
「お祝い送ってくれてありがとうね、フォールスくん。しかも娘にだけじゃなく、わたしにまで……すごく嬉しかった!」
「どういたしまして。喜んでもらえてよかった」
「わたしもいつかお祝いできる日が来るの、楽しみにしてるからね?」
そう言って、私に片目をつぶって見せるログさん。私はその意味を理解して、すぐに顔に熱が集まってしまう。
「授かりものではあるが、私もログと共に楽しみに待つとしよう。しかしフォールス、妻から一晩中罵声を浴びせられ続けるのはなかなか大変だぞ?今のうちから覚悟をしておくがいい」
「ちょっとレミス!何でそういう事言うの!?」
「事実だろう?」
「それでも、めちゃくちゃ痛かったんだから仕方ないでしょ!文句聞くのなんか大変なうちに入らないよ!」
私は、目の前で繰り広げられる夫婦喧嘩に、瞬きも忘れて固まってしまう。でも、フォールスは物怖じする事なく、目の前の夫婦を仲裁する。
「はいはい……夫婦喧嘩は僕らが帰ってからやって下さいね。次の話に移りますよ?」
そう言ってフォールスは、私の手に自分の手を重ね、そっと握る。
「もうお気づきかもしれませんが……昨日、アステと正式に婚姻届を提出してきました。あの日、魔王様の前で誓った言葉を、ようやく嘘偽りのない真実にする事ができました」
本当の結婚はできない……それなのに私達はあの時、魔王様の前で誓った。偽りの言葉を。
でも、何度も躓きそうになりながら、ようやく私達は叶えたのだ。誓いの言葉を。
魔王様は、そんな私達に、慈しむような笑顔を見せた。
「お前たちの若さに免じて、一度の嘘は許そう。だが、二度目は決して許さぬ。誓いを決して違えるな。分かったな」
私は、手を返して、フォールスの手をぎゅっと握りしめる。彼と顔を見合わせて、そして共に、魔王様に誓うように「はい」と答えた。
「……もう、大丈夫そうだね。今のふたりなら。ね?レミス」
「ああ、そうだな」
「そうだ……。ねえ、次は覗き見じゃなくて、正式な招待客として結婚式に参列できるの……期待して、いい?」
あの時、私はログさんにたくさん助けてもらった。それなのに、式の最中、彼女は扉の向こうからこっそりと覗くだけだったのだ。
だから、本当の式にはちゃんと列席者としていてほしい。そしてログさんもそれを期待してくれている……それを知って、私はとても嬉しくなる。
「はい……ぜひ!フォールス……いいわよ、ね?」
「当たり前だろ。まだ何も決まってないけど、その時は必ず」
私達の言葉に、ログさんは満面の笑みを浮かべる。
「うん!楽しみに待ってる!ねえ、レミスも行くよね?」
「ああ。だが、立会人だけはやらないぞ?」
魔王様の言葉を肯定しようと、私は力強く首を縦に振る。
(魔王様が立会人の結婚式なんて、一度でも恐れ多いのに、二度もなんて絶対無理よ!)
それどころか一度目だって、スクルからあらかじめ聞かされていたら絶対にやめさせていたに違いない。
「だが、私が立会人でなくとも、あの時私に誓った言葉は効力を失ったりはしないぞ」
「分かっています。僕はこの命尽きるまで、アステの夫として生きていく」
「私も……あの日の誓いを、決して違えたりしません」
私はフォールスを見る。嬉しそうに微笑む彼と目が合う。彼の両手が私の頬を優しく包む。そこまではよかった。
気づいた時には、彼の唇が、私の唇に重なっていた。
目を閉じることも忘れ、離れてゆく、満足そうなフォールスの顔を呆然としたまま見つめるしかできない。
そんな私に、悪戯っ子のように笑いかけるフォールスが言った。
「誓いは、キスもセットだろ?」
そして、さらにもう一度、口付けられた。私は石像にでもなったかのように固まる。
「はわわ……フォールスくん……だいたん……」
「まったく。私は、誓いのキスまで再現しろとは言っていないぞ」
ログさんと魔王様の会話が聞こえる。でも、私はあまりの恥ずかしさに、彼らの方など見れるわけもなく。
「フォールスの……馬鹿……っ」
私は顔を覆って俯き、フォールスに対して、私にできる最大限の悪態をつくしかできなかった。
「はは、新婚早々嫌われてしまったようだな、フォールスよ」
「魔王様!縁起でもない事を言わないで下さい!」
笑う魔王様とログさん。必死に「アステ!?嫌ってないよな!?」と私に迫るフォールス。顔を上げられない私。
でも、そんな私の恥ずかしさもいつしか、フォールスの慌てぶりに対する可笑しさが上回り、いつしか私は、顔を覆ったまま肩を震わせて笑い出すのだった……。
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