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本編
第24話 順不同のプロポーズ
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肩が震えるくらい泣いてしまった私の頭や背中を、フォールスが何度も優しく撫でてくれる。
「ねえアステ。君、泣くほど僕に会いたかったの?」
私は言葉が出ず、彼の胸の中で頷く事しかできない。
「そっか……」
ぽつりと呟くフォールス。私は彼を呆れさせてしまったのかと恐ろしくなり、顔を上げて彼を見る。でも、彼の顔は少し赤く嬉しそうに笑っていて、私は安堵する。
フォールスの親指が、そっと私の目元の涙を拭う。
「僕の可愛い泣き虫さん。いつまでも泣かせてやりたいところだけど……君の叔父さん、君の事が心配で帰れなくなってしまうよ。どうする?」
私は、その言葉に思わず涙が引っ込んでしまう。慌ててフォールスから体を離し、ハンカチでゴシゴシと涙を拭いて、叔父を見る。
「ごめんなさい叔父様……はしたないところを見せてしまって」
「はは……それだけフォールス君に会いたかったんだろう?私の事は気にしなくて大丈夫だよ」
私にそう言ってから、叔父はフォールスを見る。その表情は、私には見せた事のないような厳しい表情だ。
「フォールス君、あとは頼んだよ。……もし、私の大切な姪に、嬉し涙以外の涙を流させるような事があったら、その時は……分かっているね?」
「ええ、分かっていますよ。……ここまでアステを送って下さり、本当にありがとうございます」
そうしてふたりは握手を交わす。母とフォールスの関係とはまた違う……緊張感もあるけれど、お互いに信頼もしているように見えるふたりに、私は思わず笑顔が浮かぶ。
思えば、叔父はフォールスと私を色んな場面で繋げてくれた。母のためと結婚式を開かせ、ゴシップ記事に振り回されないよう動いてくれて……まあこれは破局という記事にされてはいたけれど……そして、最近は私達の手紙のやり取りを仲介してくれた。
そんな事を考えていると、叔父は、フォールスの傍らにいる私を見て、そっと私の両手を取った。
「アステ。私はいつでも、いつまでも、君の幸せを一番に願っているよ」
「叔父様……ありがとう」
そして私達は、叔父が乗る馬車が見えなくなるまで見送った。
――
フォールスに連れられ彼の部屋へ……の前に、私は涙で落ちてしまったお化粧を、前にもお世話になった下働きの女性達に囲まれ直されていた。
お化粧といっても、私がしていたのは至って簡単なもの。でも、今してもらっているのは、自分でしてみた事がないくらい丁寧なお化粧である。でも、これくらい普通ですよと言われ、色気も何もないと言われた事にもようやく納得がいってしまった。
お化粧だけでなく、髪型と、さらに爪に色まで塗ってもらって、まさに至れり尽くせりの状態である。
「フォールス様に会えて、嬉しくて泣いてしまったとか……なんて可愛らしいんでしょ」
「あたしそれ見ましたけど、フォールス様すごくデレデレしてましたもん。見てるこっちが照れちゃいましたよ」
「すっかり丸くなりましたよね、フォールス様」
そんな会話が私の周りで繰り広げられ、身動きが取れない私は、どうしていいか分からず縮こまってしまう。
「前のフォールス様はとても冷たい感じだったのに、家を継がれてからは目に見えて雰囲気が丸くなりましたからね」
「そうそう!一体どんな心境の変化って不思議だったけど、前にアステさんを連れてきた時の優しそうな表情!あれ見て、あたし達みんなでそういう事かー!って大盛り上がりしちゃいましたもん」
「うんうん。だからみんな、アステさんには感謝してるんですよ。愛の力で王子様の凍った心を溶かしてくれたって」
まさかそんな風に思われていたとは知らず、私は慌ててしまう。
「そ、そんな!むしろこんなに色々良くしていただいてる私の方が、皆さんにお礼を言わないといけないくらいなのに……」
「そんな、いいんですよ。こちらはそれが仕事なんですから。……うん、とても可愛らしくなりましたよ。アステさん、鏡で見てみて下さい」
そう言われ、私は手渡された手鏡を覗き込む。
「……すごい……です……自分じゃないみたい……」
「アステさん元がいいんだから、お化粧とか髪型とかをおぼえたら、もっともっと可愛くなりますよ」
「そうそう!あたし達でよければいつでも教えますから!どんどん可愛くなって、フォールス様をメロメロにしちゃいましょう!」
彼女たちの勢いに圧倒されつつも、私は、また新しい縁ができた事の喜びに胸がいっぱいになったのだった。
――
フォールスの部屋まで送られた私を、フォールスはびっくりしたような、呆気に取られたような、そんな表情で私を見つめてくる。
「ど……どう……かしら?」
もしかしてフォールスの好みではなかったのかと不安になったが、どうやらそういうわけではなかったようだ。
「……か、かわいすぎる」
そう言いながらフォールスは、私の顔を両手で包み込み、とても嬉しそうに間近で私の顔を覗きこんでくる。ひんやりとした彼の手が、火照る私の頬に気持ちよい。
「あの……皆さんが綺麗にお化粧とか髪型とか……あと、爪にも色を塗って下さって……」
「本当だ。この爪の色、すごく君に似合ってる」
私の手を取って嬉しそうに言うフォールスの言葉は、とてもくすぐったく感じてしまう。容姿でもなんでも、褒められるのはいまだに慣れない。
冷たいフォールスの手に触れられているのに、私の体温は一向に下がらない。
「それでね、みなさんが、お化粧とか……いつでも教えて下さるって言って下さったの……だから私、もっと頑張って、あなたに可愛いって思ってもらえるように頑張ろうと……」
「頑張ってくれるの?僕のために?」
「ええ……あなたに喜んでもらえたらいいなって……そう思って」
私が言い終わらないうちに、フォールスは私を思い切り抱きしめる。
「ああ……やっぱり本物のアステは最高だな……妄想だけじゃ物足りなくて仕方なかった……もうこのままずっと、ここに君を閉じ込めて、誰にも見せないようにしたいくらいだ」
「そ、それは駄目よ!?」
「分かってるよ……。でも今だけは、僕に独り占めさせて?何ヶ月も会えなくて、ほんっとうに辛かった……」
「それは……あなただけじゃない……私もよ……フォールス」
私達はそうやって、気が済むまで抱き合って、でも、このままだと何もできないとお互いに笑い合って、ようやくフォールスは私をソファへと座らせた。
フォールスは、紅茶の用意をしながら、私に話しかけてくる。
「今日は予定が山盛りだよ。まずは婚姻届の提出。書類は用意してあるし、君の署名以外はもう全部記入済みだから、あとは君が署名をして提出すれば、僕たちは晴れて正式に夫婦として認められる」
「じゅ、準備万端ね……」
その予定だと手紙には書いてあったが、いざ彼の口から直接聞くと重みが増す。
「提出したその足で結婚指輪を決めに行く。その後どこかで昼食を取って式場を見学して、それから少し……寄り道させてほしい」
「寄り道……?どこへ行くのかは教えてくれないの?」
「それは、行ってからのお楽しみ」
「そう……」
「そしてここに戻ってきたら、僕の兄と顔合わせ……はい、紅茶が入ったよ。どうぞ、召し上がれ」
私の目の前に紅茶と、美味しそうな焼き菓子が置かれる。そしていつものように、私の隣に座るフォールス。
彼は私の顔を覗き込んで、悪戯っぽく笑う。
「……食べさせてあげようか?」
「結構です!」
「なーんだ、残念。……まあ、今は大人しく引き下がるとするか」
何か含みのある言い方に嫌な予感がしたものの、つまんだ焼き菓子の美味しさに夢中になってしまう。紅茶もとても美味しい。私の心はそれだけですっかりほぐれていく。
「本当なら、指輪を用意して、プロポーズして、それから婚姻届を出すのが普通なんだろうけど……」
「そうなの?でも私達、もう魔王様の前で誓ったもの……きちんと届けが出せればそれで十分だわ」
私がそう言うと、フォールスはくすくすと笑って、それから、私の手からカップを取り上げ、ソーサーの上に置く。
「でもさ……せめて、プロポーズだけはさせてよ」
フォールスが私の両手を握る。少し潤んだ瞳で、顔をうっすら赤くさせ、私を見つめる彼から、目が離せない。
「アステ、僕と結婚してくれる?」
その問いに、解き方などはない。でも、今の私は、自信を持ってその答えを口にできる。
私は、迷いなく答えた。
「はい」
フォールスは、とても嬉しそうに顔をほころばせる。私もきっと、彼と同じように笑っているのだろう。
私達はどちらともなく顔を寄せて、そして、永遠の愛を誓うように、口付けを交わした。
「ねえアステ。君、泣くほど僕に会いたかったの?」
私は言葉が出ず、彼の胸の中で頷く事しかできない。
「そっか……」
ぽつりと呟くフォールス。私は彼を呆れさせてしまったのかと恐ろしくなり、顔を上げて彼を見る。でも、彼の顔は少し赤く嬉しそうに笑っていて、私は安堵する。
フォールスの親指が、そっと私の目元の涙を拭う。
「僕の可愛い泣き虫さん。いつまでも泣かせてやりたいところだけど……君の叔父さん、君の事が心配で帰れなくなってしまうよ。どうする?」
私は、その言葉に思わず涙が引っ込んでしまう。慌ててフォールスから体を離し、ハンカチでゴシゴシと涙を拭いて、叔父を見る。
「ごめんなさい叔父様……はしたないところを見せてしまって」
「はは……それだけフォールス君に会いたかったんだろう?私の事は気にしなくて大丈夫だよ」
私にそう言ってから、叔父はフォールスを見る。その表情は、私には見せた事のないような厳しい表情だ。
「フォールス君、あとは頼んだよ。……もし、私の大切な姪に、嬉し涙以外の涙を流させるような事があったら、その時は……分かっているね?」
「ええ、分かっていますよ。……ここまでアステを送って下さり、本当にありがとうございます」
そうしてふたりは握手を交わす。母とフォールスの関係とはまた違う……緊張感もあるけれど、お互いに信頼もしているように見えるふたりに、私は思わず笑顔が浮かぶ。
思えば、叔父はフォールスと私を色んな場面で繋げてくれた。母のためと結婚式を開かせ、ゴシップ記事に振り回されないよう動いてくれて……まあこれは破局という記事にされてはいたけれど……そして、最近は私達の手紙のやり取りを仲介してくれた。
そんな事を考えていると、叔父は、フォールスの傍らにいる私を見て、そっと私の両手を取った。
「アステ。私はいつでも、いつまでも、君の幸せを一番に願っているよ」
「叔父様……ありがとう」
そして私達は、叔父が乗る馬車が見えなくなるまで見送った。
――
フォールスに連れられ彼の部屋へ……の前に、私は涙で落ちてしまったお化粧を、前にもお世話になった下働きの女性達に囲まれ直されていた。
お化粧といっても、私がしていたのは至って簡単なもの。でも、今してもらっているのは、自分でしてみた事がないくらい丁寧なお化粧である。でも、これくらい普通ですよと言われ、色気も何もないと言われた事にもようやく納得がいってしまった。
お化粧だけでなく、髪型と、さらに爪に色まで塗ってもらって、まさに至れり尽くせりの状態である。
「フォールス様に会えて、嬉しくて泣いてしまったとか……なんて可愛らしいんでしょ」
「あたしそれ見ましたけど、フォールス様すごくデレデレしてましたもん。見てるこっちが照れちゃいましたよ」
「すっかり丸くなりましたよね、フォールス様」
そんな会話が私の周りで繰り広げられ、身動きが取れない私は、どうしていいか分からず縮こまってしまう。
「前のフォールス様はとても冷たい感じだったのに、家を継がれてからは目に見えて雰囲気が丸くなりましたからね」
「そうそう!一体どんな心境の変化って不思議だったけど、前にアステさんを連れてきた時の優しそうな表情!あれ見て、あたし達みんなでそういう事かー!って大盛り上がりしちゃいましたもん」
「うんうん。だからみんな、アステさんには感謝してるんですよ。愛の力で王子様の凍った心を溶かしてくれたって」
まさかそんな風に思われていたとは知らず、私は慌ててしまう。
「そ、そんな!むしろこんなに色々良くしていただいてる私の方が、皆さんにお礼を言わないといけないくらいなのに……」
「そんな、いいんですよ。こちらはそれが仕事なんですから。……うん、とても可愛らしくなりましたよ。アステさん、鏡で見てみて下さい」
そう言われ、私は手渡された手鏡を覗き込む。
「……すごい……です……自分じゃないみたい……」
「アステさん元がいいんだから、お化粧とか髪型とかをおぼえたら、もっともっと可愛くなりますよ」
「そうそう!あたし達でよければいつでも教えますから!どんどん可愛くなって、フォールス様をメロメロにしちゃいましょう!」
彼女たちの勢いに圧倒されつつも、私は、また新しい縁ができた事の喜びに胸がいっぱいになったのだった。
――
フォールスの部屋まで送られた私を、フォールスはびっくりしたような、呆気に取られたような、そんな表情で私を見つめてくる。
「ど……どう……かしら?」
もしかしてフォールスの好みではなかったのかと不安になったが、どうやらそういうわけではなかったようだ。
「……か、かわいすぎる」
そう言いながらフォールスは、私の顔を両手で包み込み、とても嬉しそうに間近で私の顔を覗きこんでくる。ひんやりとした彼の手が、火照る私の頬に気持ちよい。
「あの……皆さんが綺麗にお化粧とか髪型とか……あと、爪にも色を塗って下さって……」
「本当だ。この爪の色、すごく君に似合ってる」
私の手を取って嬉しそうに言うフォールスの言葉は、とてもくすぐったく感じてしまう。容姿でもなんでも、褒められるのはいまだに慣れない。
冷たいフォールスの手に触れられているのに、私の体温は一向に下がらない。
「それでね、みなさんが、お化粧とか……いつでも教えて下さるって言って下さったの……だから私、もっと頑張って、あなたに可愛いって思ってもらえるように頑張ろうと……」
「頑張ってくれるの?僕のために?」
「ええ……あなたに喜んでもらえたらいいなって……そう思って」
私が言い終わらないうちに、フォールスは私を思い切り抱きしめる。
「ああ……やっぱり本物のアステは最高だな……妄想だけじゃ物足りなくて仕方なかった……もうこのままずっと、ここに君を閉じ込めて、誰にも見せないようにしたいくらいだ」
「そ、それは駄目よ!?」
「分かってるよ……。でも今だけは、僕に独り占めさせて?何ヶ月も会えなくて、ほんっとうに辛かった……」
「それは……あなただけじゃない……私もよ……フォールス」
私達はそうやって、気が済むまで抱き合って、でも、このままだと何もできないとお互いに笑い合って、ようやくフォールスは私をソファへと座らせた。
フォールスは、紅茶の用意をしながら、私に話しかけてくる。
「今日は予定が山盛りだよ。まずは婚姻届の提出。書類は用意してあるし、君の署名以外はもう全部記入済みだから、あとは君が署名をして提出すれば、僕たちは晴れて正式に夫婦として認められる」
「じゅ、準備万端ね……」
その予定だと手紙には書いてあったが、いざ彼の口から直接聞くと重みが増す。
「提出したその足で結婚指輪を決めに行く。その後どこかで昼食を取って式場を見学して、それから少し……寄り道させてほしい」
「寄り道……?どこへ行くのかは教えてくれないの?」
「それは、行ってからのお楽しみ」
「そう……」
「そしてここに戻ってきたら、僕の兄と顔合わせ……はい、紅茶が入ったよ。どうぞ、召し上がれ」
私の目の前に紅茶と、美味しそうな焼き菓子が置かれる。そしていつものように、私の隣に座るフォールス。
彼は私の顔を覗き込んで、悪戯っぽく笑う。
「……食べさせてあげようか?」
「結構です!」
「なーんだ、残念。……まあ、今は大人しく引き下がるとするか」
何か含みのある言い方に嫌な予感がしたものの、つまんだ焼き菓子の美味しさに夢中になってしまう。紅茶もとても美味しい。私の心はそれだけですっかりほぐれていく。
「本当なら、指輪を用意して、プロポーズして、それから婚姻届を出すのが普通なんだろうけど……」
「そうなの?でも私達、もう魔王様の前で誓ったもの……きちんと届けが出せればそれで十分だわ」
私がそう言うと、フォールスはくすくすと笑って、それから、私の手からカップを取り上げ、ソーサーの上に置く。
「でもさ……せめて、プロポーズだけはさせてよ」
フォールスが私の両手を握る。少し潤んだ瞳で、顔をうっすら赤くさせ、私を見つめる彼から、目が離せない。
「アステ、僕と結婚してくれる?」
その問いに、解き方などはない。でも、今の私は、自信を持ってその答えを口にできる。
私は、迷いなく答えた。
「はい」
フォールスは、とても嬉しそうに顔をほころばせる。私もきっと、彼と同じように笑っているのだろう。
私達はどちらともなく顔を寄せて、そして、永遠の愛を誓うように、口付けを交わした。
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※不定期更新予定です。一話完結型です。苛め、暴力表現、性描写の表現がありますのでR指定しました。宜しくお願い致します。ノリノリの場合は大量更新したいなと思っております。
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