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20話 敵が勝手にこっちに来るまで一旦休憩

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自称可愛い乙女兼お姫様として働いているおじさんは、初戦を勝ち取る事が出来た。

「気をつけてくださいまし、テクニック系お姫様が石綿様の方に来てますわね。あちらも初戦終わったみたいですわ」

「お前負けたから、次の話で解説キャラになるタイプか!漫画で見たぞ、その展開」

「さっきから、何の事言ってますの?」

どうやら自称スピード系お姫様は、敗退したのか解説役としてお茶会終了までいるらしい。手元のタブレットを見て敵の居場所を詳しく教えてくれている。

この子最初から負けて解説役なりたいだけでは!?

まぁ、名前変更なんて後からでも良い。
とりあえず今は、こちらに来ているお姫様を倒さないと。

「テクニック系お姫様ってどんな戦法で来るんだ?」

「知らないですわよ?わたくしが勝手に家系ラーメンみたいに名前つけてるだけですわ!」

解説役のキャラとしても役に立たん!
このお姫様は、一体何がしたいんだ!

「予想でもいいからどんな戦法取ってくるか解説してくれ」

「多分ですけど…豚骨醤油ベースの太いストレート麺でわたくしのお腹を満たしてくれますわ」

「家系ラーメンから一回離れようか」

ダメだ、こっちに来ているお姫様の
戦法や行動パターンが全く読めない。
それどころか、美味しいそうな豚骨ラーメンがさっきから脳内にチラつくのは何故だ!?

「お前!もう少しは解説役頑張れよ!」

「さっきから、わたくしの名前何故知ってますの!?名乗ってすらいませんのに」

「え?」

「わたくし、オ•マエと申しますのよ」

「…」

こいつもややこしい名前の持ち主だった。
そこは、オ•マエじゃなくてオマエで
いいだろ!何で、オの後に•を付けるんだ!

聞きたくなかったわ!あいつにお前と気楽に言えなくなった…。

「石綿様!来ましたわよ!チ○ンソーウーマンが!」

「ものすごくギリギリアウトな名前付けるのやめて!?言葉の隠し方に悪意感じる」

相手から来てくれたから動かず済んだぜ!
これで少しは、体力温存に…

んっ???

oh…本当にチェンソー持ってるお姫様来たんですけど!?武器持ちとかテクニック系のクソも無いやん!

あ、死んだわ。

ゲームオーバーだわ。

魔王軍一人で壊滅まで追い込んだとは言え
武器持ちには勝てねーよ。

「あら、また会ったね!おじさん」

「ってお前かい!部屋入る時はチェンソーでドアを壊さないといけない性癖の!?」

※14話と15話参照

「また、石綿様!わたくしの名前言いましたわね!?」

「テメーじゃない!!!」

もう訳わからん。
ややこしい名前の解説役が足引っ張って来そうな気しか起きない。

「まぁ、また会えた事に感謝するよ!
私、次は下着見せないからね」

「この状況で、下着見せたら気にするわ!」

「私の細胞までがゾクゾクする戦い楽しみにしているよおじさん!」

「一様聞くわ!さすがにお前…あんたに、プロレス技するけどいい?」

「気にするな!」

こうして、プロレス技どうしても仕掛けたいおじさんとチェンソー性癖お姫様の戦いの幕は上がった。

「石綿様!!!チェンソー持っている相手に素手で逆水平すると石綿様が100%お退場ですわよ!」

「ちょ、お前!それ先に行ってくれ!」

続くぜ!



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