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美姫の場合
美姫の場合/100
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『…』声が聞こえなくなってきた
『…』体温の低下が著しくもある
『…』酸素飽和度は90を割り込み
『…』細胞機能がおおひに低下する
『…』声は駄目・声は駄目・その寡黙さから
『…』彼女が生命維持モードに切り替わり
『…』一切の活動を否定するやうな
『…』線路に切り替わる瞬間を見る
『…』ネズミ責めは後日には奇譚となり
『…』数名のブックに保存されつつ
『…』公開の機会を待つとともに
『…』美姫を釘打ちする楔となる
『…』前を掌握した性獣達は押入り
『…』膣の内壁をこねくり廻し
『…』奥へ奥へのお祭り騒ぎ・後
『…』秘密の箱へと到達する也
『…』同箱をも無碍に抉じ開け
『…』同内部に爪痕と打痕を残し・後
『…』幾つかある機能のうちの一つを
『…』最も大事な生物としての機構を
『…』堺市に置いてきたと云っていた
『…』左の乳首は噛みつかれたのち
『…』現状回帰を期す粘液を塗られる
『…』乖離する現実感か逃避するには
『…』未だ早いと云う御主人様の声
『…』拷問味は尻穴に注意報を出し
『…』被虐心を擽るローラを生成する
『…』美姫は秘印の中に居るだけ
『…』情報網の中で干されるだけ
『…』何処に行くことも許されず
『…』猜疑心とともに世を渡るしかない
『…』同世界線は一本の綱に似ている
『…』対岸の樹木の強度も解らずに
『…』結節のない結目を作る子供達
『…』それを信用するか否かが問題の本質
『…』それを約定できると発言する者
『…』様子見が「吉」であると評する者
『…』それは信用に足らないと発信する者
『…』様々な反響が氷の湖に
半香(はんきょう)を残す
『…』無知が故に子供達の綱は
『…』大河の左岸で途中で
解(ほど)けてしまふ
『…』対岸/一人の司法書士が渡ろうとしたが
『…』素直に諦めて踵を返したそうな
『…』対岸/一人の労務管理者が渡ろうとしたが
『…』巣穴に戻ることを選択したそうな
『…』対岸/赤鬼が棍棒を振りかざすものの
『…』風邪を拗らせてしまったそうな
『…』美姫はその景色を見て安堵し
『…』子供達に幸せを込めた祈りを捧げる
『…』よかった。本当によかったわ。
『…』悪い人に騙されちゃあだめよ。
『…』きちんと家に居てね。お願い。
『…』おかあさん。きっと帰るから。ね。
『…』右手に緊縛痕を残しつつ
『…』左手に奴隷の印を残しつつ
『…』精一杯の笑顔で娘を抱く母
『…』何とも微笑ましい光景だ
『…』だが責め苦は始まったばかり
『…』尻穴でも素早く逝けるやうに
『…』突起の一舐めでも逝けるやうに
『…』春改造を施してやるからな/と
『…』ねずみ達を操作するのは窓向こう
『…』デジタル基盤の向こうで彼は
『…』美姫の上氣と消氣を見て笑う
『…』彼女は何度か消氣してしまふ
『…』耳の穴に這入りこんだネズミ達
『…』小さな小さな触手を伸ばし
『…』中枢神経に何かを残す
『…』瞬間・彼女は四肢をゆらし
『…』ぎりり・といふ音を聞いた
『…』ぎしり・軋むベッドの音は
『…』最早彼女の知るところではない
『…』彼女は何度も消氣してしまふ
『…』後ろ穴に這入り込んだ性獣は
『…』直腸・大腸を支配してしまふ
『…』襞(ひだ)と襞(ひだ)の
継目の性感帯に
『…』完熟の蜜柑汁を染み込ませ
『…』暫くの間・動かずに居た
『…』内部から崩壊していく理性とともに
『…』出てはいけないものが蠢く
『…』それは人間として最も恥ずべき
『…』排出行為を見聞されるなど
『…』あってはならないことなのに
『くる…っちゃ……う』
それでいい。それがいい。
未だ初夜であるぞ。先は長い。
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