《瞑想小説 狩人》

瞑想

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美姫の場合

美姫の場合99⃝

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 変幻自在にて融通無碍。女体伯爵は美姫の身体の隅々に拍車をかける。『嫌…嫌…』彼女の肉体には大きな水溜りがあり水黽(あめんぼ)が巣を造る。『嗚…呼…呼…』捕捉された女体には禍々しい緊縛痕が残っており捕捉された右手には縄。拿捕された左手にも縄。細く華奢な右足にも縄。補足しておけば左足にも縄。

 ベッドの下方。誰の目も届かぬ部分には・大型油圧器具でも引きちぎれぬ強固な「X」状の緊結具が鎮座しておりその存在を誇示している。同緊結具は情報弱者を笑い。肉体的弱者を笑い。剰りにも清潔なハンカチーフにも唾を吐きかける。「腐りかけくらいが丁度いいのに。何故そんなことをしてまで清潔を維持するのか。」そのやうに。「リスクとリターンは表裏一体なのに。何故・甘いゝミルクの香りから離れられないのか。」そのやうに。「男の車には平気で乗り込むのだな。何故・加重平均でじっと待てぬのか。」ふかふかのベッドを支えるスプリングを笑う春(スプリング)など訪れない。

 半分がプラチナで半分がダイヤモンドの首輪。黄金週間の宿題として何方の鉱石に価値があるのかを解答しなさい。きちんとした理由を添えてな。炭素の結晶体は確かに固く丈夫にできている。が。市場取引の2割程度の価値しかないと知っておけ。『…駄…目…もう…』尻穴に這入り込むネズミを振り落としたいと願う彼女の思いは重箱に筒んで丁重に捨てておくこととする。そのままだ。そのまま喘いでいればいい。そのまま啼いていればいい。涙を拭くキャンディー。ずぶ濡れの肌着。奥之院迄,這入り込もうとする性獣の動きを封殺する術を持ってはおるまい。

 腐りかけの発酵飲料を飲まされる彼女。『ひ。ひ。ひ。飲みな。美姫。同行為を拒美味しいジュースだよ。ほれ。』絶することは許されない。契約内容に付記している。液体の正体はマンション上階の旦那衆の体液をベースに煮詰めた液体。彼女は尻穴にも。膣穴にも。耳穴にも。ネズミの侵入を許してしまったものだから…。同行為に抗う術はなく・只・只・服従の狼煙を上げられず倍力システムにより下方に牽引される。

 『こくり』溜飲音ひとつ
 『こくり』溜飲音ふたつ
 『こくり』溜飲音みっつ
 
 『……っ』哀の溜息がひとつ
 『………』足枷を憎む沈黙と
 『………』伏した眼(まなこ)が其処に

 狼狽した心とは裏腹。粘液を絞り出すことに懸命な身体が在る。前穴に必要なのはすべすべ及びぬるぬるにする為のホルモン・バランス。望まぬ侵入を許した穴は乾いていることを許されない。せめて。せめて。誰かが「ローション又は夫役(ぶやく)の媚薬」を付近に垂らしてくれればいいのに。彼女はびくりびくりと身体を揺らしながら性的刺激を堪えている。性獣が穴の中で・最も敏感で多感で多汗な「スポット」をぐりぐりと抉るからだ。どんな日照りよりも屈辱的な肉欲の嵐が吹いている。

 『ぐりぐり』呼応する叫び
 『ぐりぐり』悲鳴の文字表現は
 『ぐりぐり』美しさに欠ける故
 『ぐりぐり』NOTEにでも記載しておく
 『ぐりぐり』アフィリエイトはつけない

 『ぐりぐり』金目当ての物書きなど
 『ぐりぐり』俺は一切認めない
 『ぐりぐり』全員が金の亡者だよ
 『ぐりぐり』それでは豊かになど
 『ぐりぐり』絶対になれないと断ずる
 『ぐりぐり』マネーマシンは其処に在る
 『ぐりぐり』逆も真なりといったところ
 『ぐりぐり』肝っ玉が小さいな・令和の男よ
 『ぐりぐり』それを支える奥さん。貴女も
 『ぐりぐり』とても貧相な血行をしているぜ
 『ぐりぐり』まあ俺には関係のないことだ
 『ぐりぐり』複数回繰り返させて頂くが
 『ぐりぐり』金目当ての物書きは嫌いだ
 『ぐりぐり』何処に美しさが在るというのか
 『ぐりぐり』とあるサイトの経営者は云う

 『貴方に○○を書いて頂きたい』
 『貴方の作曲に利権はあるのですか』
 どうでもいいよ。勝手にしてくれ。
 俺には関係のないことだ。興味がない。

 『私はこの学校で首席だったのよ』
 『娘が○○大学に入学しましてね』
 だから何だって云うんだ。関係ない。
 俺にとって「美」とはそういうものじゃない。

 「X」で虚像を
 拵えるあんただってそうだ
 小銭稼ぎには
 丁度いいかも知らんが…
 本当のマネーの世界を
 知って欲しいもんだぜ
 本当の自立を
 知って欲しいもんだぜ。なあ。

 ○○女子大の
 ○○教授(俺が尊敬する者のうち一人)が
 JAXAの来客に関する
 ○○を頼みに来た。結構な額だ。
 同記載が本当かどうかなんて
 どうでもいいが
 皆様なら即
 SNSの餌にするのだろう?
 皆様なら即
 Instagramに載せるのだろう?
 見窄らしいぜ・悲しいぜ
 それでも日本人かよ!
 通訳者として全うに
 出来たかどうかはしらんが
 マルコはいいヤツだった
 友達になれそうだ。

 そんな令和6年5月12日
 いい風が吹いている
 黄金週間が開けた
 とても気持ちがいい

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