《瞑想小説 狩人》

瞑想

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美姫の場合

美姫の場合92⃝

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 リスクを厭わない視線が好きなの。リターンを最大化する為の冒険心で貫いて欲しい。時には滅茶苦茶にされてみたひの。土岐(とき)に戻れなくなる程。朱鷺(とき)になって人でなくなる程に。『嗚呼/嗚呼/嗚呼』切ない表情で性欲にお応え申し上げます。穴といふ穴を塞いで欲しいの。

『葉…葉…葉…』

吐息は桃色
果実は鎖
いづれ輝く
稲光を待つ

『葉…嗚呼…っ』

本息止息
陰陽五行
刹那揺らめく
桶屋の街路灯

 前と後ろを同時に貫いて欲しいの。そんな欲求もあるの。でも。でも。でもね。精一杯に嫌がる素振りをするの。『恥ずかしくって死にそうだろ』そんな小文字の羅列で大人の女にして欲しい。体験欲の箱隅にそんな欲求があるの。拷問箱の鍵は。銀色の鍵は貴方だけが持っていて欲しいの。そして。決して開けない覚悟を持ち続けて欲しいの。私をお腹一杯に喰べて欲しいの。私の凹凸の全部を味わって欲しいの。『がんじょがらめにしてやる。動でないぞ。』そう云ってくださいな。爆弾のやうな低温ボイスで痺れさせて。そんな体験をしたいのです。

 しかも。しかもね。体験欲の隅っこにはね。一匹の小さな虫しか居ないの。今は未だ一匹しかいないの。とても孤独なの。その小さな虫はね。食欲旺盛なの。性欲旺盛なの。目覚める時を待っている。目覚める理由を待っている。目覚ましを鳴らしてくれる素敵な男(ひと)を待っているの。その虫はね。孤独だった虫はね。実は群れたいという欲求がとても強いの。或る周波数で全世界を揺らす力を持ってもいるの。

『葉………』

『葉………』

『葉………』

緊縛突起の呪縛
噛み跡に籠城する鼠
半径と直径の概念

 御仲間に電話してください。『…ああ…。』『…ああ…。』『おし…り…。』私はそう喘ぎ苦しみます。その隙間を埋めてくださひ。『おい。おう。俺だ。聞こえるか。』『楽しいイベントだ。参加しに来いよ。御前の濃い川魚で虐めてやってくれよ。そうか。直ぐ来れるか。』そんな言葉で。御仲間様も丁寧に舐めますゆへ。どんな方々なのかしら。性癖は狂っている程いいの。『だ…め…。』私は口ではそう云うでしょうね。そして心にやり。心は酷くざわつくの。弓引き作業は終わり。後はお任せ致します。お好きになさってくださひまし。

 暗転するカーテンレール。私の聴覚を遮断して欲しい。ボーズかソニーのヘッドホンを被してくださひ。ノイズキャンセリング機能をONにしてくださひまし。『これではまだまだか』その声とともにサランラップでミイラにして貰いたいのです。『嗚呼…っ・そん…な・そん…な……******』口封じにもなるでしょう。ラップ巻きプレイも経験してみたかったの。※流れが非常に自然なことから筆者の好物でもある。車内には「電動歯ブラシ」「サランラップ」「バンジーコード(黒)」を常に携帯している。多角的に見てそれが一番自然だと思うからだ。

『葉………』

『葉………』

『葉………』

ずるさ賢さを保持して頂戴
牽引ワイヤーが食器棚を
破壊し破砕し体積を除し
空いた隙間を間投詞で埋めて頂戴

 『何でも…致します。許して…おね…が…い。』云った言葉を後悔させて欲しいの。喉椿(のどつばき)に目をつけてくださひ。何でも飲みます。何でも舐めます。何でも頬張ります。皆様が御求めならば。丁寧に。丁寧に。ひとつひとつを丁寧に。『何処に出して欲しい。』其れはキラー・チューン。永遠に耳に残るミラーボールの輝き。

 『何処に出して欲しい。云ってみろ。』『………。』応じないのを答えとして激高なさってくださひ。中でも外でも構いませぬ。唇でも構いませぬ。でも。でも。真っ白なミイラになる為に…サランラップをきつく巻いて欲しいの。土曜日の朝に申し訳ありませぬ。そんな性欲もあるのです。あらかしこ。

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