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美姫の場合
美姫の場合91⃝
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『……』深部体温は低下してゆき
『……』反物質の情弱は機微を失う
『……』酷い痒みが伴っているの
『……』鼠さん達の涎のせいだわ
『……』眠りについてしまいたい
『……』いっそ永遠の眠りの中に
『……』根売り書評は無情なりと
『……』誰かがささやく四月初頭
『……あ』私は右の突起を噛まれて
『……あ』悦に居る次女の事情
『……あ』私は左の突起を苛まれて
『……あ』場所も弁えず濡れる枕
『……あ』渡すことのできぬ黒板板は
『……あ』とっくに夢のなか
『……あ』とっくに井戸の底
『……あ』とっくに常時の鉾
『……あ』不明瞭な三叉路に浮かぶ
『……あ』覚悟のない不埒文字
『……』懇願臭がする・反吐がでるぜ
『……』天に向かう賭場にたむろする
『……』マネー主義にギロチンドロップ
『……』成果と製菓を聖火に投げ入れ
『……』四季を指揮する
鴨嘴(かものはし)に挨拶を
『……』快楽の定期便に季節の御挨拶を
『……』罠はそこらじゅうに在る
『……』窓枠から反射する水滴にも
『……』稚児が破った障子の穴にも
『……』四月が新規季節の第一奏者で
『……』三度上の音階にも罠が
『……』五度上の音階にも罠が
『……』ひとといふものをとことん
『……』痛めつけ奴隷化する罠が
『……』男と女は鋼鉄箱内に詰め込まれ
『……』無理矢理の性行為で一時のみ
『……』抗えぬ脳内物質に酔うばかり
『……』性行為への期待感は酷いもんだ
『……』期待値でも同じ脳内物質が射出され
『……』現実と虚構をごちゃ混ぜにしやがる
『……』非道理な造りをしていると思わないか
『……』非合理な造りをしていると思わないか
『……』DNAは乗り物だとかいうんだろ
『……』実は人間はそんなにヤワじゃない
『……』反逆の槍は誰もが持っているんだ
『……』彼にも彼女にも俺にも君にも
『……』問題は自覚・門外の知覚
『……』本題は高く・深みへの地殻
『……』甲は乙を包含し・方眼紙に含み
『……』性欲すら凌駕する
高尚力(こうしょうりょく)を持つ
『……』食欲すら凌駕する競争力を持つ
『……』睡眠欲すら凌駕する判断力を持つ
『……』どうせ七時間寝ているんだろ
『……』質に入れた時間は高利貸しの担保
『……』どうせ一日三食喰うているのだろ
『……』湾岸サンドの味も知らんくせに
『……』どうせ20~30の女がいいんだろ
『……』本当の美女を抱いたこともないくせに
『……』怠惰欲にまみれているがいいさ
『……』働くとは『傍』『楽』という
『……』意味深に思えるならば
『……』此の特殊部隊に入門せえ
『……』半時と待たず上限界へ達し
『……』アッパーとローワーの区別も
『……』カッターとコーラの区別も
『……』つかぬ程の悲鳴を挙げるさ
『……』聞こえているか美姫
『……』聞こえているか美姫
『……』返事をしろよ。なあ。
…大学の授業なんかつまらないわ。本氣で信じている友達に『か・か・か』と高笑ひする朱雀様が正しいと思う。ねえ。ねえ。ねえ。皆様。聞いてくださるかしら。セカンドディスプレイが欲しいの。誰か・無料で譲って頂戴。誰か・無料で譲って頂戴。無料で譲ってくださるなら333万円で買うわ。無料で譲って頂戴。損得勘定を抜きにして頂戴。リアル値段を付けないで頂戴。魂が透けちゃうでしょ。
…貴方の指紋がついたディスプレイがいいの。貴方の歴史が刻まれたままでいいの。綺麗になんてしないでください。萎えちゃうでしょ。女ってそういうとこあるのよ。どんなに口が綺麗なこと云っても。ね。ところで今夜。暇(いとま)は御座いませんこと。
…肝心要の背骨で抱いて欲しいの。たまには滅茶苦茶にされてみたいの。鎖で縛って頂戴。少し痛い位でいいの。貴方の魂を見せて頂戴。ピロートークなんか要らない。『もう一度。やらせろよ。』そんな具合がいいの。求められたいの。求められたいの。それが自己肯定感と自己効力感の基盤なの。
…指板を拭いたりしなひで。滅多なことではギブアップしないから。『白濁液を飲み干せ。』と仰ってくださひな。きちんと両手を添えて綺麗にしますので。きちんと爵位を汚さぬやうにしますので。微塵粉までも舐めさせてくださひな。『こんな娘がこんな事するなんてな。』其れはキラーワード。其れはピラーを切断する油圧救助器具。私を牽引してください。私を轢断寸前迄・追い込んでください。ね。お願い。そんな気分なの。
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