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美姫の場合
御主人様の手紙…右頁下部
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右京は美姫の前穴担当でな
何でも車に例えるのが好きな男だ
彼に云わせれば美姫は,君の愛妻は
『外観はトヨタで内観はキャデラック』
だそうだ。いまいち意味が理解らないが。
右京は彼女を存分に運転したぞ
300km/hの高速航行で乗り回し
白目を向いて倒れる彼女を。見ながら。
『そりゃあそうだろうな。
慣れていなければ。』
そのように氷花の上で評価していた
一方・全速力で運転したかと思えば
クリープ現象程度の運転で焦らすのだ
『もう…。もう…。』
君の妻はそう云う
『もう…。もう…。』
焦らしの効果は抜群だ
その後・彼女の蕾に右手背部を当て
充分に濡れていることを確認したのち
「ずぶり」そんな具合に一網打尽
前穴には充分過ぎる程の屹立を持つ彼
何度も何度も・何度も何度も
何度も何度も・何度も何度も
往復作業に勤しむ腰つきは見事
右京は『今日はもっと深くまで頂く。』
愛妻は『…そんな…。』と困り顔
愛妻は最近・良く泣くようになったな
ああ。そうだ。良く啼くやうにも。
ああ。そうだ。良く鳴くやうにも。
調教の成果だ。複利の効果だ。
本国の唱歌だ。数遊びのジョーカーだ。
往復作業は陽のあたるうちはずっと
肌が酷く弱い彼女にとっては…
肌すらも敏感な君の愛妻にとっては…
本往復作業はとても辛いといふ
凹凸の接触作用は尾を引くといふ
国鉄のレールよりも悲しいといふ
永遠の孤独よりも哀しいといふ
ゆえに我等は常に小瓶を携帯する
魔法の油膜を造る小瓶を。な。
アンモニアペーストをベースとし
高温の融解炉で溶かし込んだのち
腕章もちの呪詛を混ぜ込んで・再度
固まらせ溶かし・固まらせ溶かした
ジェル状の皮膚塗布薬・及び
経口摂取薬は非常に良く効くぞ
美姫の鞄の奥底を覗いてみろ
許可を求めれば断られるぞ
真っ赤な顔で断られるぞ
赤面(せきめん)と
石綿(せきめん)の区別がつかぬ程
隻面(せきめん)とせき麺が分別を失う程
昏い拒否権を発動する筈だ
君の妻は最早/我等の性奴隷也
左京はそんな拷問のやうな
往復作業をひたすら動画とし
画像とし音声とし上位概念とし
世界配信を繰り返すのが趣味な男だ
『いいね。いいね。とてもいい。』
その決め台詞が動画で確認できる
夫殿。URLを掲載した雑誌を同封した。
勇気があるなら確認してみるといい。
今までにない程・固く勃起することを
約束し・約即し・厄仄(やくそく)しやう。
御求めならば快適電話の待ち受けに
愛妻の切ない表情をトリムするといい
御求めならば玄関先のウェルカム・ボードに
愛妻の強受・拷問シーンを飾るといい
御求めならば目覚ましの楽曲とし
毎朝・脳内の皺の一部に刻むといい
『ああ……っ』『もう……』
『こわれ……ちゃう……っ』
『何度逝った?教えてくれよ』
『わかり…ません…』
『概ねで結構だ。早く。』
『……っっつ』
『早く。』
『…20は…。とうに…。』
『売買遊戯は倍々ゲームだ。続けるぞ』
『…だめ…だめ…もう…』
挿入と排出の悪夢にうなされる刹那
前穴がくたばるのならば後穴がある
右京も左京もそれを知っており
両穴が朽ちれば回復粘液を加えつつ
別の手法で加虐するまでである
今・今・今
隣枕で眠る愛妻の爪先には
契約を結んだ蝙蝠の羽が宿り
性的快楽中枢は背骨に移動した。
何時までも逸脱できぬ線路の上で
我等の呼出音に怯えている
今・今・今
春雷が雲間を割く瞬間を見ろ
風の時代が到来しつつある
未遂事項は未だ未だあるのでな
楽しませてもらうとしやう
愛妻の身体がどのやうに変容するか
夫殿,情報の取扱にはくれぐれも注意を
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