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交差
緑の液体
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『嗚呼…っ』娘に施された浣腸液/其の残渣たる
大きな硝子シリンダーが床に這いつくばり
聴衆の為にと南に向けられた彼女の肢体は哀れ
尻穴に悪が満ちた栓が加えられ咥えられている
挿入された赤い液体を含有する硝子瓶が
力なく臀部に横たわっているのを見る
同硝子の口元は彼女の蕾を啄んだまま其処に
『……っ』液体の概ねは腸内に収容された
内部圧の昂りとともに彼女の苦悶声は高くなり
裏声を更に裏にしたような声で綺麗に鳴き咽ぶ
こんな夜には黒いドレスが良く似合ふ
こんな夜には黒いキャミソールが良く似合ふ
『もっとだ』市場で屹立する者どもの叫び
上下の感覚はとうに薄れているように見える
左右にしても同様といえるだろう/見よ
平衡感覚は四辺形の面積公式を闇夜に攫い
上底を「上辺だけの男」と断じてしまった
下底を「下心だけの女」と断じてしまった
かくして此の世界線の科学者は頭を抱える仕草
雲間に月齢を15とした月が居る筈なのに
娘の惨状を其の目で目録しやうとはしない
其れを見てしまったら/其れを見てしまったら
「哀れ人間の性欲は留まることを知らない」と
怒りに震えて妖精村の女王に告げ口をしたかも
又は「嗚呼…何か…私も…うず…うず」と
加虐心の芽生えと萌芽に苦しむ事になるかも
筆者は後述にミリオンセント/BETする也
『もっと見せてくれ』右手が挙がる
『苦悶の宴をもっと』左手が挙がる
『まだいけるだろう』everybody clap your hands
『もっと見せてくれ』and stanp your feet
色服男は要求と欲求に応えるのが御仕事だ
四肢緊縛の馬となった彼女の要望を無視し
蟲師よりも確信をもってその核心に迫るのだ
次は緑の液体を挿入しやうといふ
彼の表情は歪を極めている/一方で
彼女は恐怖と苦悶と排泄求感と恥辱が
等量入り交じる脳内から抜け出せずにいる
ひとといふのはおかしなもので
ひとといふのはおかしなもので
諸行無常の言葉を識りつつ
本質的には理解が足りず
ひとといふのはおかしなもので
ひとといふのはおかしなもので
一切皆苦の言葉を識る也
逃れる術さえ知らぬまま
ひとといふのはモナリザ知らず
闇夜/宵口/オカリナを持つ
諸法無我なる音の響きは
武蔵野平野に溶けて消えゆく
九尾の狐につままれ久し
悪狐の灯(あかり)を消せずに我等
涅槃寂静/目指すに遠く
手には白杖/傷は癒えずに
市場で聞く隠者の音と恩忘れの怨
其の両方が開放を求めている
開放の媒介は人間の本能だといふ
同媒介に使用されるのは性欲という美
サイズ違いできちんと合うことがないもの
男と女の性差といふ金具は結ばれず今も
『…………っ』三杯目の飲み込み強要に
『…駄、目…』震える彼女の顔面色は
『…………っ』酸素欠乏症に近いと思わるる
色服男は硝子瓶を蕾栓に充てがい
娘の喘ぎを完全に否定する対義語/沈黙の所作
ゆく ゝ は排泄されることとなる海に対し
緑の液体を一気に挿入してしまった
彼女は『葉っ/葉っ/葉っ』言葉少なに
精霊蝗虫の如く反応するが
其の呼応もいずれ止むのかもしれないな
右手2指に結われたパルスオキシメーターが
低酸素飽和を告げるブザーを鳴らすのが証拠だ
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『嗚呼…っ』娘に施された浣腸液/其の残渣たる
大きな硝子シリンダーが床に這いつくばり
聴衆の為にと南に向けられた彼女の肢体は哀れ
尻穴に悪が満ちた栓が加えられ咥えられている
挿入された赤い液体を含有する硝子瓶が
力なく臀部に横たわっているのを見る
同硝子の口元は彼女の蕾を啄んだまま其処に
『……っ』液体の概ねは腸内に収容された
内部圧の昂りとともに彼女の苦悶声は高くなり
裏声を更に裏にしたような声で綺麗に鳴き咽ぶ
こんな夜には黒いドレスが良く似合ふ
こんな夜には黒いキャミソールが良く似合ふ
『もっとだ』市場で屹立する者どもの叫び
上下の感覚はとうに薄れているように見える
左右にしても同様といえるだろう/見よ
平衡感覚は四辺形の面積公式を闇夜に攫い
上底を「上辺だけの男」と断じてしまった
下底を「下心だけの女」と断じてしまった
かくして此の世界線の科学者は頭を抱える仕草
雲間に月齢を15とした月が居る筈なのに
娘の惨状を其の目で目録しやうとはしない
其れを見てしまったら/其れを見てしまったら
「哀れ人間の性欲は留まることを知らない」と
怒りに震えて妖精村の女王に告げ口をしたかも
又は「嗚呼…何か…私も…うず…うず」と
加虐心の芽生えと萌芽に苦しむ事になるかも
筆者は後述にミリオンセント/BETする也
『もっと見せてくれ』右手が挙がる
『苦悶の宴をもっと』左手が挙がる
『まだいけるだろう』everybody clap your hands
『もっと見せてくれ』and stanp your feet
色服男は要求と欲求に応えるのが御仕事だ
四肢緊縛の馬となった彼女の要望を無視し
蟲師よりも確信をもってその核心に迫るのだ
次は緑の液体を挿入しやうといふ
彼の表情は歪を極めている/一方で
彼女は恐怖と苦悶と排泄求感と恥辱が
等量入り交じる脳内から抜け出せずにいる
ひとといふのはおかしなもので
ひとといふのはおかしなもので
諸行無常の言葉を識りつつ
本質的には理解が足りず
ひとといふのはおかしなもので
ひとといふのはおかしなもので
一切皆苦の言葉を識る也
逃れる術さえ知らぬまま
ひとといふのはモナリザ知らず
闇夜/宵口/オカリナを持つ
諸法無我なる音の響きは
武蔵野平野に溶けて消えゆく
九尾の狐につままれ久し
悪狐の灯(あかり)を消せずに我等
涅槃寂静/目指すに遠く
手には白杖/傷は癒えずに
市場で聞く隠者の音と恩忘れの怨
其の両方が開放を求めている
開放の媒介は人間の本能だといふ
同媒介に使用されるのは性欲という美
サイズ違いできちんと合うことがないもの
男と女の性差といふ金具は結ばれず今も
『…………っ』三杯目の飲み込み強要に
『…駄、目…』震える彼女の顔面色は
『…………っ』酸素欠乏症に近いと思わるる
色服男は硝子瓶を蕾栓に充てがい
娘の喘ぎを完全に否定する対義語/沈黙の所作
ゆく ゝ は排泄されることとなる海に対し
緑の液体を一気に挿入してしまった
彼女は『葉っ/葉っ/葉っ』言葉少なに
精霊蝗虫の如く反応するが
其の呼応もいずれ止むのかもしれないな
右手2指に結われたパルスオキシメーターが
低酸素飽和を告げるブザーを鳴らすのが証拠だ
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