《瞑想小説 狩人》

瞑想

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交差

入腸所作

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シリンダーが襲いかかる排泄器官
圧力は増大し娘の腸内に這入りこむ
右手指が掛かり其の液体が振動し
無人店舗を目指す縦列駐車の群れと成り
突端は彼女の蕾を咥えて離そうとしない

『君はどんな格好をしているかね』

意味の理解らない台詞を吐く色服男は
少女の回答と反応を楽しむやうに笑う
聴衆は其の蕾責めに苦悶する娘を楽しみ
おおひに酒を飲み/酌み交わしている

『嗚呼…お願い/止め…て』

其の程度の発言が効果を発揮する由もない
お前は知っているだろう/王に攫われた日から
其の身体は奴隷市場の供物となる事を

シリンダーヘッドが嬉々として押下される
カウンターベッドのやうな甘ひ絨毯はなく
鉄の塊の四本脚に結び付けられた娘の哀れ
叫び声を聞く者はおれど/助ふものは居ず

腸内壁画の様相が返歌を求める
彼女はおおいに苦悶していた/悶絶していた
危篤なにほひのする解析不能な液体の配合について
其の身体の反発が強い事からマトモでない事を識る

妖精たる種族の排泄機関はほぼ作用しておらず
『後ろ』も『前』も『陰核』も退化一途を辿る
使われなくなったものは錆びゆく運命にあり
同3部分を強引に抉じ開けようとする所作は
無限の住人の呼吸であり/灯籠に灯らぬ火種

『……嫌……嫌……ご勘弁…を』

『駄目だ』

色服男は周囲の注目を集めていることに対し
おおひに屹立し興奮しているのが見てとれる
彼の性器と会陰の中間地点は固く鍛えられており
腹直筋と括約筋が見事に発達しているのを見る

反面教師の教えを受ける娘の肉体は小さく
色服男は手狭な蕾を抉じ開ける歴史学者のよう
其の手技と主義は苦悶を快楽に変える
意味と/意義と/肉感の増刊号を識っている

『…嗚呼…嗚呼…嗚呼…嗚呼…』

シリンダーは既にその長さの殆どを彼女に埋めた
過去形で表記されるべき出来事は7日を過ぎ
進行形と未来形の速記者のメモ帳と混ざり
一つになり朧になり境目なく多段の花壇になる

『…駄目…駄目…そんな…』

『動くな』

『そんな…御無体な…』

更に言えば異議申し立ての期限は切れている
丁度/マイナカードの狙いが素頓狂なのと同じ
丁度/二酸化炭素が呼吸の邪魔者とされ
排出されるべきものという常識に意味はなく
令和の知恵と対を成す過去の病弱な常識を
責めて/責めて/せめて/責めてやらうぞ
先端の割れた革製の鞭で無知を砕いてやる

十分で充分な利息をつけて返して頂こう
王は君の捕縛の為に随分と血を流したのだ
収益にもさせていただこう/当たり前だな
労働賃金対価としてでなく淫靡な図柄としてな

『…這入って…きちゃう』

『挿れているのだからな』

『…這入って…きちゃいます』

『挿れているのだからな』

聴衆の数だけ其の会話といえぬ会話が繰り返され
模倣された侵犯の審判がルールブックを確認する
66頁しかない小さな同書籍の中には
『捕縛した妖精の飼い慣らし方について』
といふ幾つかの回顧録が綴られていたが
此のやうな飼い方は記載されてはいない

未知の道へ向かう睦み合いと言えぬ搾取
其の反発を大きなものとする為には/そう
約5リットルほどもあるシリンダー内容物を
空にして様子を見分する「見」の時期が必要だ
未だ其の挿入は初まったばかりであるのに

腰を振り振り/三度
悶え捩り捩り/六度
指先を握り力を込め/九度(くど)
肉欲と肉欲の狭間に/サンド
一緒に踊ろうぜ春の輪舞曲(ロンド)
目も眩むやうな穴の支配をベース音にして

『……!………!』

『我慢しているんだな』

『…!…………!』

蕾に入れず溢れた液体がコンクリートを叩く
ぽた/ぽた/ぽた ぽた/ぽた/ぽた
其の液体を床に這いずる蟲が舐めた時
V形状の触覚を活用し仲間を呼んでいた

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