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交差
The Ultimate Concentration
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喉が乾いてしまっただらう
随分長いこと嬲られているのだ
此の毒蜘蛛様のエキスを飲むが良い
口腔内全般に染み渡らせてやらう
『こく/こく/こく/嗚呼』
そう嫌がるな
苦虫を噛んだ様な顔をするな
私の氣の一部を取り込むのなら
同じ人外同士/少々は解りあえる筈
喉が乾いてしまっただらう
砂漠の夜よりもっと寒くなるだらう
同場所の熱砂の昼より熱くもあるだらう
此の毒蜘蛛様のエキスを飲むがいい
大きく開け/卵を飲み込む鳥の様に
矛盾がある事を存分に識りつつ
『こく/こく/こく/嗚呼』
誰かが洒落た韻を踏む
珍しい目ずらしで韻を踏む
可憐な花蓮で韻を踏む
トラッシュなトークは箱に挿入り
結べない小指の色に哀しみを識る
意味不明な事を一所懸命にやる
其れがひとといふもの
其れがひとといふもの
幸福の形は人それぞれである反面
不幸の形は概ね一緒であるから面白い
『こく/こく/こく/嗚呼』
娘は葡萄酒の味に酷似した唾液を飲む
更に国事に携わる者の味と覚悟を識り
北緯の防衛領域が発酵しているのに対し
南緯は難易度が比較的低く
東経に秘密の統計が在る事については
限定的な少将の報奨に顕れていると悟る
『こく/こく/こく/嗚呼』
交換された唾液は舌根を通過し
1つ目の十字路でひとつ御礼/御挨拶
貨物列車が右へ行くのを単眼で見たのち
五臓六腑を満たすために胃の居に着地する
交換された唾液は其処で猛威を奮い
BCとACの暦で右往左往する世間を溶かす為
妖精殿と毒蜘蛛殿の交差をきっかけとし
未知の道と未知の色と未知の液体を作成する
アンケートの結果についての後日談だ
①困る②構わない③どちらでもいい
此等三択のうち肯定的なものが6割6分6厘6毛
否定的なマイノリティーが3割3分3厘3毛
絶対的に足りぬコンマにも満たない1毛は
『今直ぐに是正すべきでる』というDMだった
骸骨旅団は彼女の耳の中に居場所を見つけ
平衡感覚を根本から攫う作業に勤しみつつ
『3段論法の初段から狙い通りだぜ』と言う
彼女が上方を見つめているにも関わらず
彼女が上方を見つめているにも関わらず
鉄製ベッドの下方には淫靡を含む液体が満ち
同上部に蜘蛛が居り自分を味わっているのは
きっと何かが損耗し時間が狂っているからだ
きっと松果体が途方に暮れてしまっているからだ
『葉/葉』私的に響くコーラス
『葉/葉』四滴の滴りを迷い人は聴く
『葉/葉』毒蜘蛛が内包する無限の力
『葉/葉』毒蜘蛛の扁桃体は平然としており
『葉/葉』其の横際に見事な松果体が在る
『葉/葉』其処を中心点として描かれる図形
『葉/葉』地の地蔵と空のアカシヤを結び
『葉/葉』涅槃への道のりを示すトーラス
『葉/葉』流れに乗るのが正解だと知りながら
『葉/葉』とある男性が少量のドーパミンを得る
『葉/葉』昨年末よりも少し増えたボーナス
『葉/葉』其れは/非ず/喜びのディープ・パス
『葉/葉』適当な金銭収受でも戻れる場所を
『葉/葉』探して心の平安京を求めれば良いのに
『葉/葉』そもそも論といふのは好きだぜ
『葉/葉』そもそも論を俺と交わさないか
『葉/葉』そうだな…例えて言うならば
『葉/葉』何故/人は生きるのか/とか
『葉/葉』苦労の黒から逃れる手法について/とか
『葉/葉』皮を剥く作業が無垢であるか/とか
『葉/葉』愛しい人の膝枕が心地良い訳/とか
『葉/葉』ストア学派の提唱理論とか
『葉/葉』松ぼっくりに付された秘密とか
『葉/葉』意見をダブルベッドで交換しないか
『葉/葉』勿論…否定形の言葉は用いない
『葉/葉』質問はイエス・セットで整えるさ
『葉/葉』存分に発言するといいぜ
『葉/葉』サーフェイスで得られない力について
『葉/葉』瞑想の本当の力について知りたいか
『葉/葉』どの本も随分と安易なものであると
『葉/葉』其の領域まで到達した君は多分
『葉/葉』順序を逆転して考えたんだらう
『葉/葉』俺と同じアプローチだ/興味深い
『葉/葉』ハタ・ヨーガを通過儀礼とせずに
『葉/葉』沐浴を通過儀礼とせずに
『葉/葉』只/ニルヴァーナを目指し先行する心
『葉/葉』其の心は誰かに笑われるだらう/が
『葉/葉』其の魂は閃光に包まれるだらう
『葉/葉』金色の光/丹光の向こうには
『葉/葉』今事記されぬ蓮の花が広がっている
『葉/葉』無意味な言葉を封鎖するシール
『葉/葉』身体感覚は其れを凌駕する筈
『葉/葉』呼吸を伴わぬ体操はポーズ
『葉/葉』弥生に導かれて農耕を獲得し
『葉/葉』等価交換で不安を拡大させた脳内に
『葉/葉』大きな大きな資本会社の開発者集団が
『葉/葉』脱出不能な罠を仕掛けているのに対し
『葉/葉』個人単位で対抗出来るのは知識
『葉/葉』集落単位で対抗出来るのは論議
『葉/葉』脳内麻薬を一日に3,000回もスワイプし
『葉/葉』パニックを起こさない方が不自然だ
『葉/葉』令和の清少納言はこう付す
『葉/葉』もう少し落ち着きなさいと
『葉/葉』落ちているトラッシュを拾いなさいと
『葉/葉』一日一善を心にループさせなさいと
『葉/葉』常識を疑いなさい/其れは
『葉/葉』本当の貴方ではなく
『葉/葉』本当の貴女ではない
『葉/葉』其の可能性もあるのだから/と
『葉/葉』没頭して御覧/何でも構わないから
『葉/葉』ミハイ教授もそう言っていたでしょう
『葉/葉』フローの世界観へようこそ/此処は
『葉/葉』過去に彼が涅槃と呼んだ場所のひとつ
『葉/葉』過去に壁画に描かれた趣旨のひとつ
『葉/葉』脳内電極の実験を知るものは挙手
『葉/葉』我々はそんなに危険を冒す事もなく
『葉/葉』生きる術を既に持ち合わせている/と
『葉/葉』身体操作の極みのキャンバス
『葉/葉』スパニッシュならばフォーマス
『葉/葉』眠れぬ夜を快諾するコース
『葉/葉』荷物を預けて俺の身体を運び
『葉/葉』其れを喜びとする4本足のホース
『葉/葉』一切を排他する極限のフォーカス
『葉/葉』朗々たる独り旅の行方
『そして』煌々たる光遊びは誰にも知られず
『最後に』彼女との睦み合いのエッセンスとなり
月と太陽が並ぶ瞬間に変容する心/其を識る也
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