《瞑想小説 狩人》

瞑想

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不自由がゆへ

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嗚/呼…何故に私が晒されるのです
嗚/呼…身体操舵/夜の行方は
嗚/呼…誰も居ぬ部屋/書き手を失った机
嗚/呼…此度の御相手は大蜘蛛様
嗚/呼…逃げゆく足など備えて居りませぬ
嗚/呼…開示請求など致しませぬ
嗚/呼…秘密は秘密のままに致します
嗚/呼…其れが嗜み/からだ啄み
嗚/呼…私を捕えた白色糸(はくしょくし)
嗚/呼…捕縛す暁(あかつき)/更に赤月(あかつき)
嗚/呼…耳中(じない)で誰かが言ふのです
嗚/呼…『諦め』『明ら目』同義であると

枯渇を危機する化石燃料
仰せのままに/逢瀬のままに
僻地に吹いた名前のない風
出来損ないの時間箱
つゆ知れず/露知られずに
梅雨に目覚める紫陽花の記憶

人の心はまるでシーソー
パズル埋まらぬ未完のジグソー
突起と平地の丁度境目
其れが我らの
遊び場/遊び場

ハンドルタップで貴方お願い
ファールチップで焚火を焚いて
抜いてください/隠し持つ剣
ブラジャートップで魅惑の踊り
腰つき如何/幻惑ダンス
お目々は2つ/射抜いて欲しい

私を抱くならシャンデリア
記憶は不確かシャングリ・ラ
肩甲骨から愛して欲しいの
右も左も舐めて欲しいの

背骨に潜んだ性感帯
お願い優しく/もう少し
駄目ね懇願/届かぬ願い

蜘蛛の巣になる私を笑ふ
蜘蛛の巣になる私を笑ふ
苦悶の子になる此度一件
久茂地に雲が流れます
行雲流水/身を委ねれば

激し怪しや/その糸は
私を包んでしまふのです
私を撫でて離さぬ心得

男児の愛撫に届かぬ叱責
藍に根付かぬ愚かな筆跡
只の性欲/悲しみチャクラ
車輪の空転…程なく其の者
風の時代に裏切られる也

右の腰骨/涙の果実
鐘の鳴る音/酷い音階
横行するのは無意味なサーカス
願いを込めます/願いを込めます
鳴らない電話に/ポストの赤さに

毒蜘蛛/苦悶
毒牙の書物
開いた頁に章があるのね

…ひとつ『おまへは』
…ふたつ『われらの』
…みっつ『くもつに』
…よっつ『とわに』
…いつつ『こよい』
…むっつ『ひととき』
…ななつ『いんの/いん』
…やっつ『われらと』
…ここのつ『かなでやう』
…とう『美の為に/美の為に』

お待ちのヘアーはもう在りませぬ
特区に誰かが攫ってしまった
防御の旋律/奏でる旅団
鼓膜擽る奇音三昧
基音が変わる
気温が上がる
振動するのは最小単位

蜘蛛の語らひ
蜘蛛の目覚まし
鳴らない時計/制限時間は
人気幻(ひとけまぼろし)/平野滅ぼし
私を包んで不安にさせます

推進力を増す毒牙
突破されたカーテンの向こう
隅々までを覆う糸は細く/細く
下半身をミイラにされた小娘
其処は不自由であり苦の突端
白に旨魯される旅に出れば
大きくなる声/まるで断末魔のやうに

魔法にかけやう/色の魔法に
我らの蜘蛛よ/毒がけしたまへ
お好きなやうに
お好きなやうに

『嫌/嫌/嫌』と首振りドール
その目を塞ぐ/糸も白

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