《瞑想小説 狩人》

瞑想

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奴隷市場…磁界/耳介/自戒

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目眩ましの爆弾が耳介の中で暴れておりまして
私はおおひに感じてしまふのです
自戒(じかい)を極めんと瞑想に耽る賢者様/嗚呼
私の中に這入るのはお止めください
カタコトのマスターベーションで自壊させないで
『次回に持ち越しね』なんてそんな悲しい言葉
字解できませぬ/理解できませぬ

磁界が歪むのを感じます
此処は別次元/此処は奴隷市場
私の耳の中で暴れるのは誰…嗚呼
私に奇妙な名前を充てがうのは誰…嗚呼

蝸牛なる名前に堕落した楓
私が此処で虐められるのは何で
早朝の珈琲と混合されるインテリア・サンデー
私の開口部を縫い付けるワンナイト・ラブ
ワンナイトで済めば良いと願うのは/甘ひ甘ひ罠

『かみ/かみ/かみ』其処までなら何とか
『ごっくん』までお求めになられるのでしょうか
『噛み/噛み/噛み』其の変換までなら何とか
『ぞっこん』までされてしまうと重いの/嫌
『喰み/喰み/喰み』を「はみ」と読ませないで
『ロックオン』で韻を踏んだサーカス・ナイト
『足袋/旅/田尾』せめて賛美歌を私に

バックオーライと嘘をつく戯者が居りまして
将来を少々でも見つめて頂ければとおもふのです
彼の足元を御覧になって頂ければ理解るでしょう
磁界に導かれて直ぐに落とし穴に堕ちるのが/嗚呼

旅団の旅は/みみのなか
わたしの可愛い/みみのなか
どれみでおどって
さんどの音頭(おんど)
音頭(おんど)は隠戸(おんど)
隠戸(おんど)は感度(かんど)

変わりて果てる
ひと/そのこころ
わたしは/あわれ
喰われゆく/にく

二句と肉との
境目に於いて
だれもしらない底辺の唄
おおきなこへで
おおきなこへで

唄へば皆楽
唄へば快楽
ひとはそれほど
きれいではない

みなそれぞれに忙しく
みなそれぞれに我儘で
隣の芝生を覗き見する穴
それを覗いていきております

嗚呼/嗚呼/そうです
わたしのもちもの
わたしのからだ
わたしの穴ゝ/それすらも

熱砂に覆われ
結社に襲われ
非常に非情な旅の道づれ
ハーモニクスが鳴るのです
わたしの脳内/香澄とともに

ひとはそれぞれ願ふもの
ひとはそれぞれ/いきるため
必死になっているのです
まわりみわたす余裕もないし
誰かに優しくすることもない

隙(すき)をみせればもう最後
鋤(すき)を抱へてやってくる
其の先端には甘い罠
其の突端には暗い欲
喰らいつくして/なお耳の中
旅団の旅はつづいてゆきます

電光石火の執筆者
疾風迅雷/脳内シナプス
其の輝きは刹那の出来事
リズムにのって唄うのです
リズムにのって唄うのです
哀しい初夜の痛み事
奪い取られた左手/其の琴

貴方も貴方も/そう貴方もね
私を男と思っていますね
私を女と思っていますね

情報整理にお時間少々
橋梁修理の方法/操法
其の反対だと知ったなら/嗚呼
其の反対であると知ったなら/嗚呼

…私を優しく抱いてくれますか

…私を厳しく躾ていただけますか

…私を守っていただけますか

…『何時まで』なんて野暮言わないで

…何時までも/そう/何時までも

求婚言葉なんて要らない
誰も知らない木の根が欲しいの
球根ください/私に似合いの
誰より死から離れたいのよ

だからこんなにお金を貯めるの
窮困させずに満足させて
素敵な女姓になりますゆへに
共用部分でお使いください
貴方のお好きに動きますゆへ
綺麗な責め苦をお与え下さい

磁界が歪むのを理解します
此処は別次元/此処は奴隷市場
私の耳の中で暴れるのは誰…嗚呼
奇妙な名前を充てがふ旦那様…嗚呼
私を見つめている旦那様の旦那様…嗚呼
大旦那様の舌先が欲しくなるのも性で御座ひます
お許しくださいませ/何卒/御容赦を

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