《瞑想小説 狩人》

瞑想

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交差

横浜高島屋/そして

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『即効性と遅効性を両面具備した薬膳
 俺は昨日も其れを溜飲し舌鼓を打った
 横浜へのドライブと無意味に高い駐車料金
 高島屋で相応な金銭を使用する予定を完遂した
 其の中途/桃色ダウンの彼女を右肩に抱けば
 瞑想の世界観と世界感を表現する橋の色
 彼女の買い物に付き合うのは「嫌」じゃない
 悪くないといふ感覚は大事にすべきだな
 丸がいくつかついたワンピースを選ぶ彼女
 どうせなら色違いも買っておけばいいだろ
 一期一会という言葉も在るじゃないか』

『華奢な君のサイズ問題に応えられる洋服は
 そんなに多くはないのだろう?』

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市場の灯籠(とうろう)
及び獣の咆哮(ほうこう)
車の走行(そうこう)
及び韋駄天の鐘楼(しょうろう)

『葉/葉』刹那逡巡のシャンデリア
『葉/葉』体液交換は感電行為
『葉/葉』蝙蝠は高圧鉄線の変電所
『葉/葉』鉄線からは紫のスパーク
『葉/葉』東洋風味に口を開けなよ
『葉/葉』体液交換と同時に実施するんだ
『葉/葉』待ち合わせ場所の正答考査をな

同回廊に燭台がありそれぞれが論文を備え
東西南北とその守護者の絵が付されている

『嫌/嫌』脳内に何ものかの侵入を許す娘
『嫌/嫌』世の最果て、妖精村の第3子は
『嫌/嫌』異種混合…混ざりあいの果てに
『嫌/嫌』欲望と生存本能の果てしなさを知る
『嫌/嫌』蝙蝠が求めた水平思考の突端は
『嫌/嫌』鋭利な先端で子宮の入口を捉え
『嫌/嫌』粘土の高い液体を植えつけた

同回廊に燭台があり朱色の門に守られている
燭台には蝋燭が掲げられている/高々と
周囲の景色と形式を歪ませる熱射航路は海
周囲の雰囲気すら混乱に誘(いざな)う迷路を孕む海
7つの海は同一意味で同数の車輪でもある

傾斜のきつい地下車庫を目指す一台の車
真っ赤な真っ赤なスポーツ・カーが俺の眼前で
唐突な事故に巻き込まれ大破したのは何時の記憶か

『………』娘は何度か失気し、起床する
『………』其の旅に、其の度に意識状態は変容し
『………』一度目の起床時の脳内領域は
『………』低辺を揺蕩う亡者に出会うβであった

『………』強引な目覚まし時計が耳元で鳴る
『………』蝙蝠と妖精の人差し指は交錯し
『………』ひとしきり体液を攫い混じったのち
『………』誰も見たことのない色になる
『………』彼と彼女はミトコンドリアを交換し
『………』一つになれた事をひとしきり喜んだ
『………』天辺と低辺は境目を無くし
『………』人なら誰もが悩む矛盾を一つ祓った

『………』起きな
『………』皆様がお前を/お待ちだ
『………』其れは惰眠といふものだぜ
『………』其れは惰眠といふものだぜ
『………』起きな/現実を見せてやる
『………』私は/黄色の/太陽神経脳
『………』意図せず臓腑に巻き込んだ滋養分さ
『………』下方から数えた3番目の車輪さ
『………』名前が必要なら教えてやらうか
『………』私はソーラープレクサスチャクラ
『………』無限の生命力の源であり車輪でもある
『………』起きな、皆様がお待ちだ
『………』私は蝙蝠/6本爪の蝙蝠

霧が作成した温度が流行る事はない
暗中航路を行く船は氷河に追突し
船中第1層に住む富裕層をあざ笑う

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『レジスターは俺に任せておけばいい
 時間もたっぷりとあるさ/自由に選びな』

『何時も有難うと感謝を告げる桃色娘
 そんな一日が続けばいいと願ひつつ
 性欲を揺さぶる胸と尻の美麗な確度を確認する
 「エレベーターには監視カメラがついているのよ」
 そんなの知っているに決まっているだろう
 大人のデートをしようぜ/少し悪戯するだけさ』

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