《瞑想小説 狩人》

瞑想

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交差

現実交差…西の蝙蝠

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東の蝙蝠、氷を手渡す
東の蝙蝠、氷を手渡す
受け取る責め手、受け取る右手
左突起を一つ舐めつつ
其処に氷を充てがうならば

『嗚呼、嗚呼、嗚呼』
黄土色から禁色(きんじき)へ
桃色突起が変化を告げる
恋/わずらへば疒, [やまいだれ]
躍如の面目,此処に付す也

平時の走行,船舶曳
氷は只のエッセンス
引用温度のセンテンス
全部引用,嫌う蝙蝠
東,蝙蝠,其の羽根を
妖精奴隷が眺め訝(いぶか)す

熱射回廊…弦巻きは
魑魅の態様…ゆうふぐれに鳴く
西の灯台には誰も居ない筈
しかし,定時になったなら
むらさき色の灯(あかり)が/ともる

西,蝙蝠が飛び立てば
西,蝙蝠が飛び立てば
むらさき色したカーテンが
はたりと音を立てて転がる

西,蝙蝠が爪を立て
西,蝙蝠が爪を立て
何か/何かを狙ってる
兄の行方が解らない
其れを案じる誰かが確かに

乱獲された栄養母胎
摂氏に換算するならば
30から50の間
婚姻で言えば適齢期といふ状態

反感を買う良好包帯
薬品庫の最深部から誰か/誰か
俺の為に準備してくれよ

『嗚呼/嗚呼/嗚呼』
氷の這う腰骨の形,見事
淫靡なり/淫靡なり/淫靡なり

:::::::::::::::::

現在時分でスターバックスに居る俺
あいす・こーひーはグランデのサイズ
愛しい女は買い物の最中
ゆっくり買い物を楽しめ
ゆっくり買い物を楽しめ
俺は執筆サ行及びタ行の羅列
其の卍作業に没頭していればいいのさ

どうせ誰も我々の世界に入れない
丹光について全うに語れる者など
亜のプラットフォームに無/無/無
構っている暇なぞ我々には無い

執筆作業中の俺の右膝の上に乗る彼女
「ちょこん」といふ音が衣擦れとともに鳴る
概ねの体重は35キログラムから40の間
概ねの体脂肪率は15ぱーせんとから20の間
仕種,指先,俺を幻惑する魔法
一つ一つの所作,言葉に潜む智慧の結晶

俺は彼女の背中に頬を寄せ
其の温もりに酔いしれる
最近は挿入所作も実施してはいない
他の手法を二人で模索する事とした故

『昨日の名残りはどうだい』

『随分と…残っておりまして』

『そうか、なら、致し方ない』

『御勘弁、頂けますか』

『状況次第と言っておこうか』

随分と高価な買い物をしてきたものだ
紙袋には何が入っているんだい
「松の実」「クコの実」「いちぢく」
何時もと変わらないのか
何時もと変わらないのか
車内,ところでまだ時間はある
其の羽毛を脱がせる処置を施したいが如何

俺の口の中に氷が在るんだ
此の氷で君の突起を嬲りたいのだが如何
俺の口の中に氷が在るんだ
此の氷で君の突起を嬲りたいのだが如何
俺は口腔内でスターバックスの氷を頬張り
何時もの左後部座席に体重を移動する

一万といふ単位が在るとするだろう
其の万分の一も俺は実施していないね
返報性の原理で君は判断しないだろう
賢い女性だ/賢い女性だ/賢い女性だ

君が何時か図書館から持ち帰った答
無双原理の中に我々は存在し
無双原理の中に規定されている

『君は月…癒やしの象徴』
『君は月…癒やしの象徴』
もう、出会って11年になるのか
俺は変わらないだろう
俺は変わらないだろう
『男は愛する事で強くなる』
『女は愛されて綺麗になる』
俺は太陽…無限の生命力の原体
俺は太陽…地底宝物庫に到達する言葉,陰の韻

::::::::::::::::::

西の蝙蝠/飛び立てば
現実世界を闊歩する
西の蝙蝠/飛び立てば
氷を咥えて舞い降りる
其れは悪魔の随意契約
其れは回廊,とあるホテルの

亜の地と彼(か)の地を結びつけ
約束場所はイスラエル
現実交差し言葉を紡ぐ
2匹の狼/交わるは/美(はごろも)

西の蝙蝠/飛び立てば
無双原理を乱舞する
西の蝙蝠/飛び立てば
氷を彼女に押し付ける
彼女はぴくりと反応し
身体,弓なるに時は掛からず

物事は複雑に絡みあう
男と女も絡みあう

俺は彼女と唾液と体温を交換する
氷も熱射も其のエッセンス

ところで其の状況下から
現実に戻るには随分力が必要だろう

其処は俺の言葉に頼るがいい
言霊の力/甘くみるでないぞ

常世(とこよ),溢るる言葉の力
其れは不思議な[カタカムナ]

:::::::::::::::::
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