《瞑想小説 狩人》

瞑想

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交差

熱射回廊…脳波領域[θ]

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蝋燭の灯りは美しい…揺らめきの脳内麻薬
蝋燭の灯りは美しい…体育館の垂れ幕の様だ
蝋燭の滴下が薄口紅の彼女を更に淫靡な獣にする
陰獣の咆哮が隣の部屋に聞こえぬか心配になる
涎をおおひに垂れ流しながら悶える彼女は小柄
奴隷市場の贄として十分な素養を備えている
街路樹を抜け其処に美しい自然歩道の末端を見,
平野部に佇む荒唐無稽な言葉達と戯れる宵に候

着地点の無い個々性癖の滑走路
設置店が皆無である祭りの主催者は迷走狸
天上天下を繋ぐ椿を笑へば愚の骨頂
固着した滴下体は彼女の軒先を啄み
鼻笑ひの愚者が走行する
拘束道路の路肩に駐車する

迷子になった事の無い子供の笑い声
猟虎(らっこ)を表現する見事な工作は粘土
嗚呼/其れは昭和時代で/何年度
彼女の表情と同奇譚はαとβをθと結びつけ
走行する列車の脳内花壇を没頭領域へ運ぶ也

[……],最早声も出ぬ彼女の恍惚に満足する
[……],支配に相応しい御言葉を賜る彼女,悦楽
[……],羞恥の素肌は晒される事を概ね求め
[……],ペテルギウスの存在価値を捕縛しつつ
[……],見事な紫の斑点を其の白寿肌に残す
[……],着地点を忘れた残渣は廊下を徘徊し
[……],其の夜を回覧板にしつつ物語を,編む

γは言う『面倒くさいな,何もかもがさ』
βは言う『現実問題も在る,此の程度が丁度いい』
αは言う『たまには心身ともにリラックスを』
俺は言う『其れで日々の成長に繋がるとでも?』
θは言う/θは言う/θは言う
『君の意見に完全に賛成する立場の者である』
『俺が誰かを理解出来ぬなら此の回廊から去れ』
『バックボタンを押すのは容易い事だろ,ほれ』
『エンターボタンを押下する時のメッセージを』
『もう一度確認したまへ,もう一度確認したまへ』
『俺が誰かを理解出来ぬなら言葉部屋から去れ』
『θの脳波領域,没頭領域を掌握できぬ者は不要』
『全体を主軸に物事を進行させる愚者は去れ』
『愛だの恋だのを肉欲と分割する愚者は去れ』

彼女の黒色バッグは夢物語と呪縛の象徴
感情的で近代的な性欲の顕現と無限図形
柔肌…其の色は概ね半分が蝋燭の色に染まり
柔肌…勿論,其の柔らかさは俺の筋肉とは違う
柔肌…朦朧意識の中で其れは更に柔軟になる
柔肌…便宜上の敬意状など俺には必要,無い

柔肌,泡肌,艷肌,人肌,赤肌,手札,白旗,美肌
柔肌,木肌,白肌,黄檗,伝法肌,荒肌,嗚呼,此の肌
適当列車の迷路の様な言葉(ことのは)に喰われる彼女
同列車の一番線最前列で松果体が旅を満喫する
沼津の鯰(なまず)より愛しい呂姫の喘ぎ悶える声

θはδを連れてくる/笑顔で彼を迎える
彼は誰もが逃れられぬ森羅万象のうち
最も根本的で根源的な二つを語る
『一つは重力,もう一つは死,その事を』
『この熱射回廊で証明する照明に成れ』

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