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交差
熱射回廊…オーバードライブ
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私は彼女の黒いバックに手を伸ばします
其処には幾つかの蝋燭が入っています
色は赤と白だったと記憶しています
その蝋燭は部屋を照らすためのものではなく
人を責め/責めるための物体です
ダンスホールからこのホテルに来る
其の道中に買ったきたのではないかと
私は其の様に/其の様に考えたのです
迷路を抜けた先の灯りは計略に相応しい色
臙脂色,禁色,許し色,萌葱色にして山茶花色
色々な色が其の意味を俺に語る稀有な夜
荒唐無稽で融通無碍な好機が此処に在る
俺は仰々しいベッドにラベンダー色の
通り雨が残した毎週金曜日のシーツを重ねる
複数日滞在する予定,其の目的は箕面の踏破
初日から蝋燭,残渣,三昧にしてしまっては
所謂,[出禁]を食らふかも知れないからな
可能であれば仲間を呼び/呼び/呼び
覚悟の在る仲間を呼び/呼び/呼び
諂う事の無い媚び/媚び/媚び
何処かのコンビニで安全着火装置を購入し
[お待たせ致しました,失礼します,入ります]
丁寧な御挨拶とともに同踊子を嬲る宵に係る
絶妙な複数姦の仲間としたかったのが本音
俺は彼女の核たる部分を執拗に責める
責め具は愚の骨頂たる円状永久機関
猛烈なディストーションの効いた咆哮
猛烈なファズの効いたベースラインの走行
決裂したオーバードライブの重奏が蟲化し
安易な写真投稿で人気を博す誰かを笑う
東雲が彼女の胸元に垂れる
其れは鵜目鷹目且つ忍びの目
伊賀出身者か甲賀出身者かは問うまい
飽く迄,現実主義の俺にとっては
此の蝋燭を如何に上手に扱うかが切迫課題
[……嗚呼],[……嗚呼],[……嗚呼]
其の小さい胸の突起が赤に染まる時
[……嗚呼],[……嗚呼],[……嗚呼]
其の何処〃までも細い身体が引き絞られる
[……嗚呼],[……嗚呼],[……嗚呼]
腰骨が好きだな,今でもはっきり覚えている
[……嗚呼],[……嗚呼],[……嗚呼]
殺伐とした遊戯の続きをしよう/もっと
[……嗚呼],[……嗚呼],[……嗚呼]
決裂した契約内容などわすれてしまおう
[……嗚呼],[……嗚呼],[……嗚呼]
高尚の語る言葉に意味など無い/そうだろ
[……葉っ],[……葉っ],[……葉っ]
沈黙は金/雄弁は銀/其の上に範疇が在り
経験はプラチナである事を雄弁に告げるのだ
熱射回廊は盲目迷路に色を変えるのだ
分不相応な才能を信じるのは愚者の行為
俺は其の熱射蝋燭を彼女の胸に滴下し
俺は其の反応と色が綺麗に変化するのを観る
遠距離からの砲台は物足りぬといふ
中距離からの老害は世の迷惑でも在る
近距離から放てば蝋燭は胸元で固着する
[熱かろう]…そんな一言を理解りつつ放つ俺
[…は,はい]…奴隷と成る事を望んだ彼女
[続けるか]…片手は蝋燭に,片手は股座に
[…お願い,し,ま,す…嗚呼…],良好点数だ
睦み合いの現場での言語交差は重要也
其の中枢に在るのは運動神経と集中力
伏せた瞼の奥から喜びと悲しみの涙
其の色は欲望と渇望の充足を告げている
何度,峠を越す事ができるかな,数えていろ
何度,峠を越したか俺に宣言しろ,逐一(ちくいち)
必死に熱射の朗報を報告しろ/相談はするな
今宵は俺の性奴隷になる為に来たんだ
お前はダンスホールで魔性の踊りを踊っていた
覚悟/覚悟/覚悟を持つ男を探していた
禁断/禁断/禁断の手技と主義を持ち
歓談/歓談/歓談よりも鮮やかでかつ
身体操作を鬼龍する死の匂いのする誰かを
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