《瞑想小説 狩人》

瞑想

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交差

奴隷市場 御,散,歩⑧

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模型(もがた)の咆哮を聴きたまへ…其の耳で
同咆哮を観る事としたまへ…3つ在る目で
同咆哮を味わひたまへ…其の口を全て使い
同咆哮をかほりかんじたまへ…其の鼻で
同咆哮に狂い鳴くがいい…其の皮膚で
同咆哮を感じたまへ…其の身体全体で
同方向を見る事としたまへ
同方向には何が在る…行かねば解らぬ
同砲口が目覚ましをかける…起きろ
同方向に何が在る…希望,絶望,羨望,嫉妬
有限,無限,夢幻,甘言…行かねば解らぬ

「…同所作をみたまへよ
……同所作をみたまへよ
……其れが人間といふものやろ
……酒の保存作業は大事なんやろ
……種の保存処置は関心事やろ」

一人目の舌といふ肉芽が背中に到達し
頸椎の一番から順番を付したうえで
其の味をひとつひとつ確かめる作業に入る
沈黙は金…其れを破る娘の「…嗚呼」
雄弁は銀…其れをなぞる味見舌
行動はプラチナ…其れを顕現する男

一番頸椎は密にして蜜
二番頸椎は路にして露
三番頸椎は呼吸を司り
未知なる味を傲慢にしゃぶる

「……宇……宇……」

彼女は四つん這いで
雌犬の格好を維持したまま
羽根があった筈の肩甲骨部分に
舌を這い廻される事と相成る
同部分に塩を撫で付ける行為は
激しい痛みをともなひ彼女は跳ねる

「…嗚・嗚・嗚!!」

跳ね跳ぶ身体…羽根の残地には無惨残骸
鋭利且つ八本歯の刃物で毟られた同部分
其処には未知の痛みがあり感覚がある
御散歩御相手様の二人目、ぐるめ野郎は
其のだーくほーるに舌先を挿れ込んだ
羽根の残渣(ざんさ)を舌がを一周し
混濁した意識から発せられた声を一蹴する
ねっくちょーかーの銀色が其処に触れれば
其れは瞬間を逡巡(しゅんじゅん)し
新聞の春笋欄(しゅんじゅんらん)に
奇妙な短歌を載せる事と成るだろう
そして其れは大いなる反感を呼ぶだろう

「……!……!!……!!…」

胸鎖関節が悲鳴をあげる
鎖骨から胸骨に連動する痛み
其れは更に胸骨から頸椎に至り
模型(もがた)に届いて彼をおおひに喜ばせた

鎖骨の由来を付しておく事とする
鍛錬場で此れを誰かが話せば
其処から真剣なラージャが進研するだらう
…此の骨、鎖骨の由来は悲しいな
鉄鎖をかける事で、鐵馬舎に繋ぐ馬・同様に
奴隷が決して逃げ出さぬ為に使われた骨
由来は悲しく砂漠の剣闘士奴隷の物語に通ず
欲望と渇望と建築と強制と矯正の為に使われた骨
互いに同部分に鉄のリングを着けたまま
宙空に浮かぶ鎖を引き合う気持ちが解るかね?
では始めるとしよう…既に御存知の様に
此の鎖骨は胸鎖関節といふ一点で見事に
肩甲骨との結合を果たしているのだな
同部分は呪いが懸けられており
同部分の健やかなる解放が必要といふ訳だ

市場の王は勿論・其れを知っている
「……嗚呼……嗚呼……嗚呼……っ」
肩甲骨付近にだーてぃーわーくを
知り尽くした誰かの舌が這い回る
数百人の女を舐め…全ての味を吟味した
ぐるめ野郎の経験人数を誰かと比較する
大差が無い事を知れば大佐に降格するのか
少々の味つけの為にヒマラヤの塩を塗れば
痛みは更に倍し・乗じ・情事を昂らせる
「……!!」背中がおおひに舐めれれる

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