298 / 585
交差
奴隷市場 御,散,歩④
しおりを挟む:::::::::::::::::::
一人目への懺悔を終えようとする娘…
峠越えは前ノ蕾で複数回、両ノ突起で
複数回、半強制的ではなく完強制的に実施された
模型(もがた)は1/66が終了した時点で
壁掛け時計を一瞥するが不思議な事もあるもので
長針と短針は2の数字を指したまま動こうとしない
宴が始まり妖精を縛り付けに処した初志の時間も
同時分であったと彼は記憶しているのだが
そうか…此の部屋の時空はねじ曲がっている
ネジは同恒星に居る以上、右回しで差し込むもの
其の回転すら逆になっているのぞ 今・今・今
天と地が入れ替わり…刹那と永遠の意味が逆転する
其の様な空間に現在進行型で私は居るといふ訳だ
更に言えば…雨を降らし続ける雷神様も
「こちこち」と時を刻むのが役目の時計様も
東西南北を守護する四聖獣も此の宴の虜であるのだ
「更に」・「もっと」・「次を」・「何処までも」
応援していただけるのならば此の模型(もがた)
更に張り切って参りましょうぞ
「……嗚呼……もう……」
「来い」
「……嗚呼……嗚呼……」
「来るんだ」
「……い……い・や……」
「早く」
「……は……い……宇……宇…」
二人目の男は世界で一番の鋭敏な舌を持つ
久留米出身の名高い「ぐるめ」で
同ぐるめ野郎は世界で一番・甘甘いものは
標高6000を越える世界の奥地で採れた
所謂(いわゆる)マッド・ハニーであると考えている
ぐるめ野郎の店にはありとあらゆる甘甘味が
揃っており…勿論、勿論、俺の彼女が好む
マヌカハニーの最も純度が高いものも並んでいる
「ううむ・美味そうな・身体じゃ」
「……嗚呼…一体……何・を……」
「解りきった事を」
「……?……」
「お前の身体…どれ程に甘いのか…いざ」
「そん・な……」
彼はそう言うと四つん這いの彼女の顎を
右手と左手で強引な行員の様に持ち上げ
自らの顔と直面させ「舌を出せ」「……」
複数回の問答が実施されたが彼女は応じない
ゆへに責め手の一人が同部分を指・交差法で
無理やりにこじ開け其処に空間を作成する事とする
其の間隙を感激とともに観ること、いとおかし
凍土のミミズと同等程度の悪意を持った
ぐるめ野郎の舌が彼女の口腔内に這入る
「……っ」「……っ」「……」
身震いしながらも…同部分が下腹部に挿さる
模型(もがた)と連動し脳に・へつらう事を知る娘
「……!……!……」
声にならぬ事・神秘なる泉の如し
其の甘きこと・何処ぞ文献の甘露の如し
なお甘露について解説した誰かがいたが
良好な船頭に先導された仙道こそが
本当の甘露及び其の醍醐味に到達できると
此処に際どい真実の一つとして付しておこう
呼吸が苦しいのだろう…青息吐息
呼吸が苦しいのだろう…悪因悪果
呼吸が苦しいか・そうか…悪戦苦闘
呼吸が苦しいか・そうか…怨憎会苦
どの様な四字熟語が相応しいだろうか
娘・思考回路は未だ残っているかな
回転…そう…回転…
事物は全て回転しながら進んでいる
直線で進むものなど何ひとつ無い
惑星すら若干の回転…捻り運動をしながら
恒星の周りを集会の如く周回し
銀河はもっと大きな銀河郡の周囲を
捻られながら捻りながら回っている
「………嗚呼……嗚呼……っっ」
捻りの運動を加えられながら舌が離れる
彼女はぐるめ野郎の唾液を吐き出してしまい
同行為は市場全員に咎められる事と相成る
致命的なえらーとなる事を知っておくべきだったな
ところで前列のマダムがむずむずしている様だが
其れは此の娘に対する嫉妬では無いのかね
此の様にされたいといふ気持ちが皆無だと
自信を持っていへるのかね・本音を聞かせろよ
其の答を俺は知っているぜ・多分・多分な
:::::::::::::::::::::
0
お気に入りに追加
35
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる